美容室の繁忙期に売上アップさせる事前準備チェックリスト

美容室の繁忙期に売上アップさせるための事前準備チェックリストが書かれている記事

「繁忙期はいつも忙しすぎて、気づいたら終わっていた…」「せっかくお客様が増える時期なのに、売上が思ったほど伸びない」「繁忙期が終わったあと、どっと疲れが出てしまう」——そんなお悩みを抱えていませんか?

美容室の繁忙期は、年間売上の大部分を占める大切な時期です。しかし、事前準備なしに繁忙期を迎えてしまうと、せっかくのチャンスを活かしきれないまま終わってしまうことも少なくありません。

この記事では、美容室やエステサロン、整体院を経営されている方に向けて、繁忙期に売上をしっかりアップさせるための事前準備チェックリストをご紹介します。集客のプロでなくても、今日から実践できる具体的な方法をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

美容室の繁忙期はいつ?3月・7月・12月の特徴を解説

まずは、美容室の繁忙期がいつなのかを正確に把握することから始めましょう。繁忙期のタイミングを知っておくことで、事前準備を始めるベストなタイミングがわかります。

美容室の3月繁忙期|卒業・入学シーズンの需要急増

3月は卒業式や入学式、入社式など、年度の変わり目に向けて身だしなみを整えたいお客様が増える時期です。

卒業生や新入生本人だけでなく、式典に参加する保護者の方も多く来店されます。新生活に向けてイメージチェンジしたいという気持ちが高まり、カラーやパーマなどのスタイルチェンジメニューの需要も増加します。

3月に多いお客様のニーズ
・卒業式・入学式に向けたヘアスタイルの整え
・新生活に向けたイメージチェンジ
・式典に参加する保護者のヘアセット
・就職活動を控えた学生の身だしなみ

美容室の7月繁忙期|夏のイベントと旅行前の需要

7月は夏に向けてのイメージチェンジや、夏休みの旅行・帰省前に髪を整えたいというお客様が増えます。

暑い季節には「髪を軽くしたい」「すっきり短くしたい」という要望も多くなり、普段あまり美容室に行かない方も来店されるようになります。夏祭りや花火大会に向けた浴衣の着付けやヘアセットの予約が入ることもあるでしょう。

7月に多いお客様のニーズ
・夏に向けた軽やかなヘアスタイルへの変更
・お盆の帰省前に髪を整えたい
・夏祭り・花火大会に向けたヘアセット
・汗をかく季節の縮毛矯正

美容室の12月繁忙期|年間で最も予約が集中する時期

美容室の繁忙期である12月の特徴が書かれている記事

1年で最も忙しいのが12月です。クリスマスや忘年会、年末年始に向けて、髪をきれいに整えたいというお客様が男女問わず増加します。

「新しい年を気持ちよく迎えたい」という心理から、年末に向けてヘアカットの予約が集中します。特にクリスマス後から30日頃までがピークとなり、予約が取りにくくなる美容室も多いのが実情です。

12月に多いお客様のニーズ
・クリスマス・忘年会に向けたスタイリング
・年末年始を気持ちよく迎えるためのヘアカット
・帰省前に髪を整えたい
・成人式に向けた準備(1月上旬に向けて)

美容室の繁忙期と閑散期|年間スケジュールの全体像

年間を通して見ると、美容室の来店数には明確な波があります。繁忙期と閑散期の両方を把握し、それぞれに合った戦略を立てることが安定経営への第一歩です。

美容室の繁忙期グラフで見る来店数の推移

美容室の繁忙期を月別に見ると、以下のような傾向があります。

来店数が多い月(繁忙期)
・3月:年度末・卒業入学シーズン
・7月:夏に向けたイメージチェンジ
・12月:年末年始に向けた需要(年間最多)

来店数が落ち着く月(閑散期)
・1月(成人式後):年始の落ち着き
・2月:イベントが少ない時期
・4月:新年度の慌ただしさが一段落
・8月:お盆期間の外出控え
・11月:年末前の谷間

ただし、1月は成人式、4月は入学式直前、GW前などの例外的に忙しい時期もあるため、一概に「暇な月」とは言えません。自サロンの過去データを確認し、自分のお店ならではの傾向を把握しておくことが大切です。

繁忙期に混雑する曜日と時間帯の傾向

繁忙期には、曜日や時間帯によっても混雑状況が異なります。この傾向を押さえておくと、予約管理がスムーズになります。

曜日による違い
土曜日・日曜日・祝日は、お仕事がお休みの方が多いため予約が集中しやすくなります。特に土曜日は、日曜日よりも忙しいという美容室が多いです。三連休がある場合は、初日に予約が集中する傾向があります。

時間帯による違い
平日は、開店から11時頃までの午前中と、学校や仕事帰りの16時以降に予約が入りやすい傾向があります。一方、12時〜15時頃のお昼の時間帯は比較的落ち着いていることが多いです。

【チェックリスト①】繁忙期2〜3か月前の事前準備

ここからは、繁忙期に売上をアップさせるための事前準備チェックリストを時期別にご紹介します。まずは繁忙期の2〜3か月前にやっておくべきことから確認しましょう。

過去データの分析と年間計画の策定

繁忙期に向けた準備の第一歩は、過去のデータを分析することです。

チェック項目
□ 過去2〜3年分の売上データを振り返る
□ 繁忙期と閑散期の来客数・売上差を把握する
□ 失客の傾向を分析し、原因を考える
□ 年間を通したキャンペーン計画を立てる

データを分析することで、「うちのサロンは○月が弱い」「○○のメニューが人気」といった傾向がわかります。感覚ではなくデータに基づいた経営判断ができるようになると、より安定した売上につながります。

SNS・ホームページの更新と改善

美容室の繁忙期2〜3ヶ月前に行う事前準備内容が書かれた記事

繁忙期には「インスタを更新している暇がない」ということも多いでしょう。閑散期〜繁忙期前のこの時期に、情報発信の土台を整えておきましょう。

チェック項目
□ Instagramの投稿頻度を上げて、施術例やスタッフ紹介を発信する
□ ホームページの情報を最新のものに更新する
□ Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる
□ 口コミへの返信をこまめに行う

コツコツと発信を続けておくことで、繁忙期の新規集客につながります。

新メニューの開発とスタッフのスキルアップ

時間に余裕があるこの時期は、新しいメニューを考えたり、スタッフの技術を磨いたりする絶好のタイミングです。

チェック項目
□ 季節に合った新メニューを企画・試験導入する
□ スタッフ同士で技術の練習会を行う
□ 外部のセミナーや講習会に参加する
□ トレンドの情報収集を行う

閑散期に技術を磨いておくと、繁忙期でも自信を持ってお客様に対応できるようになります。また、新メニューを導入する際は、モニター体験を募集し、フィードバックを得てから本格導入するとスムーズです。

【チェックリスト②】繁忙期1か月前の事前準備

繁忙期まであと1か月。この時期は、より具体的な準備に取りかかりましょう。

予約管理システムの確認と設定見直し

繁忙期に最も大切なのは、予約管理を徹底することです。予約が過密になると、お客様の待ち時間が長くなったり、施術の質が低下したりするおそれがあります。

チェック項目
□ 予約管理システムが正常に動作するか確認する
□ 施術メニューごとの所要時間を見直し、適切な予約枠を設定する
□ キャンセル待ち機能やリマインド通知を活用する設定を行う
□ スタッフの人数に見合った予約枠数を決めておく

予約システムを導入していない場合は、この機会に検討してみるのもよいでしょう。24時間いつでも予約が受け付けられるようになると、営業時間外の予約取りこぼしを防げます。

在庫管理と消耗品の発注

繁忙期には施術回数が増えるため、カラー剤やトリートメント剤などの消耗品が不足しないよう、事前に在庫を確認しておきましょう。

チェック項目
□ 過去の繁忙期の使用量を参考に、必要な在庫を発注する
□ 季節に合ったメニュー(夏の縮毛矯正、冬の保湿ケアなど)の準備を行う
□ 物販商品(ホームケアアイテムなど)の在庫も確認する
□ タオルやケープなどの備品を補充する

在庫切れで施術ができなくなると、お客様に迷惑をかけてしまうだけでなく、売上機会の損失にもつながります。余裕をもって準備しておくことが大切です。

キャンペーン内容の決定と告知準備

繁忙期のキャンペーンは、過度な値引きを避け、リピートにつなげる設計がポイントです。

チェック項目
□ キャンペーン内容を決定する(割引率は5〜10%程度が目安)
□ 次回来店特典など、リピートにつながる内容を盛り込む
□ SNS・LINE・メールでの告知文を準備する
□ 店内POPやチラシを作成する

例えば、「12月限定!カラー+カットで次回来店時にトリートメント無料」といった形なら、繁忙期の売上を確保しつつ、閑散期のリピートにもつなげられます。

店内の大掃除と設備点検

繁忙期に入ってしまうと、大規模な掃除をする時間がなかなか取れません。この時期に店内を徹底的にきれいにしておきましょう。

チェック項目
□ 窓や鏡、シャンプー台など、普段手が届きにくい場所を掃除する
□ 店販商品の陳列棚のホコリを除去する
□ エアコンやドライヤーなどの設備が正常に動作するか点検する
□ 床の汚れや薬剤の跡をきれいにする

お客様の目につく場所が散らかっていると、サロン全体の印象が悪くなってしまいます。特に12月の繁忙期前は、11月中に大掃除を済ませておくと安心です。

【チェックリスト③】繁忙期直前〜期間中の実践項目

いよいよ繁忙期本番。この時期に意識すべきポイントをチェックリストでまとめました。

スタッフ連携の強化と情報共有

繁忙期は、スタッフ同士のチームワークが試される時期でもあります。

チェック項目
□ スタッフ全員で繁忙期の予約状況を共有する
□ 役割分担を明確にし、フォローし合える体制を確認する
□ お客様1人ひとりの情報を共有し、誰が担当しても対応できるようにする
□ 困ったときの連携方法を決めておく

あるサロンでは、繁忙期前にスタッフ全員でミーティングを行い、予約状況や役割分担を確認することで、チーム力を高めているそうです。忙しい時期だからこそ、助け合いの精神が大切になります。

体調管理の徹底

繁忙期は1人でも多くのお客様に対応したいと思うものですが、無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。

チェック項目
□ 十分な睡眠時間を確保する
□ 栄養バランスの良い食事を心がける
□ 手洗い・うがいなどの感染予防を徹底する
□ スタッフの体調にも気を配る

繁忙期のお客様は、式やイベントに合わせて予約をしていることが多いため、体調不良でお休みしてしまうとお客様の予定にも影響してしまいます。自分自身の健康管理を大切にしましょう。

予約を入れすぎない工夫

1人でも多くのお客様に対応したいという気持ちはわかりますが、予約を入れすぎるとさまざまなトラブルの原因になります。

チェック項目
□ 予約枠は通常の90%程度に抑える
□ お客様の待ち時間が長くならないよう調整する
□ 常連のお客様の予約枠を優先的に確保する
□ 無理な予約は丁寧にお断りする

繁忙期でもお客様1人ひとりに丁寧に対応できるよう、余裕を持った予約枠を設定しましょう。

カルテの事前確認

繁忙期はたくさんのお客様が来店されるため、カルテのチェックも大変になります。事前にカルテを確認しておくことで、当日の対応がスムーズになります。

チェック項目
□ 前日までに翌日の予約客のカルテを確認する
□ お客様の好みや注意点(アレルギーなど)をスタッフ間で共有する
□ 前回の施術内容や会話の内容を思い出しておく

「前回のカラー、とてもお似合いでしたね」「お孫さんの入学式、もうすぐですね」など、前回の会話を覚えていることを伝えると、お客様は「覚えていてくれた」と喜んでくださいます。

繁忙期に売上をアップさせるための集客・販売戦略

事前準備が整ったら、繁忙期に売上をさらにアップさせるための戦略を実践しましょう。

次回予約の獲得で閑散期の売上を確保

繁忙期は、次回予約を獲得する絶好のチャンスでもあります。繁忙期に来店されたお客様に次回予約を取っていただくことで、閑散期の売上を安定させることができます。

実践のコツ
・施術後のアフターカウンセリングで、次回の来店時期を提案する
・「次回は○月頃がベストですよ」と具体的な時期を伝える
・次回予約特典を用意して、その場での予約を促す

例えば、「次回予約をしてくださった方には、ヘッドスパを10分サービス」といった特典を用意すると、予約率がアップします。閑散期に予約が入っていると、心理的にも安心して経営に取り組めますよね。

物販(店販)で客単価をアップ

美容室の繁忙期に売上アップさせるための集客方法や販売の戦略が書かれている記事

繁忙期は施術メニューが忙しくなりがちですが、物販(ホームケア商品の販売)に力を入れることで、客単価をアップさせることができます。

実践のコツ
・施術後に使用したヘアケア商品をその場で提案する
・季節に合ったおすすめ商品コーナーを設置する
・セット購入割引や限定パッケージを用意する

お客様一人ひとりの髪の悩みに合った商品を提案することで、「自分に合ったものを選んでもらえた」という満足感につながります。押し売りにならないよう、お客様の話をしっかり聞いてから提案することが大切です。

顧客情報を収集してアフターフォローにつなげる

繁忙期は新規のお客様との出会いが多い時期でもあります。この機会に顧客情報をしっかり収集し、その後のリピートにつなげましょう。

実践のコツ
・カルテに来店の目的や髪の悩みを記録する
・LINE公式アカウントの友だち追加やメールアドレスの登録を促す
・SNSのフォローをお願いする

後から連絡が取れる手段を確保しておくと、閑散期にDMやメールでお知らせを送ることができます。繁忙期の出会いを一度きりで終わらせず、長期的なお付き合いにつなげていきましょう。

繁忙期にリピーターを増やすための接客のポイント

繁忙期は忙しさにかまけて接客がおろそかになりがちですが、実はこの時期の接客がリピート率に大きく影響します。

常連のお客様への感謝を忘れない

繁忙期には新規のお客様も増えますが、日頃から通ってくださっている常連のお客様を大切にすることを忘れないでください。

意識したいこと
・新規のお客様対応に追われて、常連のお客様への接客が雑にならないようにする
・「いつもありがとうございます」の一言を忘れない
・常連のお客様には優先的に予約を取れるよう配慮する

ある調査によると、繁忙期の12月は失客率が高くなる傾向があるそうです。その原因の一つが、忙しさから常連のお客様への対応がおろそかになってしまうこと。繁忙期こそ、常連のお客様への感謝の気持ちを伝えることが大切です。

新規のお客様をリピーターに変えるコツ

繁忙期に初めて来店されたお客様を、リピーターに変えることができれば、閑散期の売上も安定します。

実践のコツ
・初回来店時に丁寧なカウンセリングを行い、お客様の悩みをしっかり聞く
・施術中もコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築く
・次回来店時の提案を具体的に行う
・お見送りの際に「またお待ちしております」と笑顔で伝える

繁忙期は施術に追われがちですが、お客様との会話を大切にすることで「また来たい」と思っていただけます。

繁忙期の事前準備チェックリスト【総まとめ】

最後に、この記事でご紹介した事前準備チェックリストを一覧でまとめました。繁忙期に向けて、一つずつ確認していきましょう。

繁忙期2〜3か月前のチェックリスト

□ 過去2〜3年分の売上データを振り返る
□ 繁忙期と閑散期の来客数・売上差を把握する
□ 年間を通したキャンペーン計画を立てる
□ SNSやホームページの更新・改善を行う
□ Googleビジネスプロフィールを充実させる
□ 新メニューの企画・試験導入を行う
□ スタッフの技術研修・勉強会を実施する
□ トレンドの情報収集を行う

繁忙期1か月前のチェックリスト

□ 予約管理システムの設定を見直す
□ 施術メニューごとの所要時間を確認する
□ 在庫を確認し、必要な発注を行う
□ 物販商品の在庫を確認する
□ キャンペーン内容を決定し、告知準備を行う
□ 店内の大掃除を行う
□ 設備(エアコン、ドライヤーなど)の点検を行う

繁忙期直前〜期間中のチェックリスト

□ スタッフ全員で予約状況を共有する
□ 役割分担を確認し、フォロー体制を整える
□ 来店予定のお客様のカルテを事前に確認する
□ 体調管理を徹底する
□ 予約を入れすぎないよう調整する
□ 次回予約の獲得を積極的に行う
□ 顧客情報の収集を行う
□ 常連のお客様への感謝を忘れない

まとめ:繁忙期を味方につけて年間売上アップを目指そう

美容室の繁忙期は、3月・7月・12月の年3回。この時期は年間売上の大部分を占める重要な時期です。

しかし、事前準備なしに繁忙期を迎えてしまうと、せっかくのチャンスを活かしきれないまま終わってしまうことも少なくありません。この記事でご紹介した事前準備チェックリストを参考に、今日から準備を始めてみてください。

この記事のポイント
・美容室の繁忙期は3月・7月・12月。それぞれの時期の特徴を理解して準備する
・繁忙期2〜3か月前から計画的に準備を進める
・予約管理・在庫管理・スタッフ連携・大掃除・体調管理が事前準備の5本柱
・繁忙期のキャンペーンは過度な値引きを避け、リピートにつなげる設計を
・予約を入れすぎず、お客様1人ひとりに丁寧に対応して満足度アップ
・次回予約を獲得して、閑散期の売上も安定させる

繁忙期を味方につけることができれば、年間を通して安定したサロン経営ができるようになります。忙しい時期だからこそ、事前の準備と丁寧な接客を心がけて、お客様に喜んでいただけるサロンを目指していきましょう。

今回ご紹介した内容が、皆さまのサロン経営のお役に立てば幸いです。

参考情報
・キレイビズメディア「美容室の閑散期はいつ?売上アップの方法や閑散期だからできること一覧」
https://kireibizmedia.jp/column/beauty-salon-off-season/
・TB-PLUS「理美容室の繁忙期はいつ?忙しくなる前にやっておきたいこととは」
https://salon.tb-id.com/scope/tabenote_management_busyseason_240821_01
・タダリザーブ「サロン別の繁忙期と閑散期は?美容室/リラクゼーションサロン/エステサロン/まつ毛サロン/ネイルの事例を紹介」
https://tada-reserve.jp/blog/busy-season/

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