サロン経営の集客方法7選|自宅サロンでもできる効果的な方法は?

「お客様が思うように来ない」「集客方法がわからない」「リピーターが増えない」。エステサロンや整体院、リラクゼーションサロンを経営していて、このようなお悩みを抱えていませんか?
サロン経営において集客は最も重要な課題のひとつです。実際、開業から1年以内に約60%、3年以内に約90%のサロンが廃業してしまうというデータもあり、集客の難しさを物語っています。特に個人サロンや自宅サロンの場合、その傾向はさらに顕著になるといわれています。
しかし、正しい集客方法を知り、一つひとつ実践していけば、自宅サロンでも安定した経営を実現することは十分に可能です。多くの成功しているサロンオーナーに共通しているのは、「正しい方法で」「継続的に」集客に取り組んでいるということ。やみくもに色々な方法を試すのではなく、自分のサロンに合った方法を選び、地道に続けることが大切です。
この記事では、サロン経営者が今日から実践できる効果的な集客方法を7つご紹介します。オンライン・オフラインの両面から、具体的な手順やポイントをわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後まで読んで、あなたのサロン経営に活かしてください。
サロン経営で集客がうまくいかない5つの原因
集客方法を学ぶ前に、まずは「なぜ集客がうまくいかないのか」を理解することが大切です。原因がわかれば、改善の糸口も見えてきます。ここでは、多くのサロンに共通する集客がうまくいかない原因を5つご紹介します。
原因①:ターゲットが明確でない
「どなたでも歓迎」「幅広いお客様に対応」というスタンスは、一見すると間口が広いように思えます。しかし、実はこれが集客を難しくしている原因のひとつです。
ターゲットを絞らないと、誰の心にも刺さらない発信になってしまいがち。例えば、「癒しの空間を提供します」というメッセージは、具体的な悩みやシーンが伝わらないため、共感されにくいのです。
効果的なターゲット設定のためには、できるだけ具体的なお客様像(ペルソナ)を描くことが重要です。例えば以下のような設定をしてみましょう。
- 年齢:35〜45歳
- 性別:女性
- 職業:事務職でデスクワーク中心
- 悩み:長時間のPC作業による肩こり、目の疲れ、姿勢の悪さ
- 求めていること:仕事帰りに立ち寄れて、翌日も体が軽い状態で過ごしたい
このように具体的にすることで、その方に響くメッセージを届けられるようになります。「デスクワークで肩がガチガチのあなたへ。仕事帰りの60分で明日の仕事効率が変わります」といった発信ができるようになるのです。
原因②:他店との差別化ができていない
サロン経営において、競合との差別化は避けて通れない課題です。「技術には自信がある」「接客は丁寧にしている」だけでは、残念ながら差別化にはなりません。なぜなら、多くのサロンが同じことを言っているからです。
近年、美容サロン業界は開業ラッシュが続いており、過去5年間で毎年約3,000店舗ずつ増えているというデータもあります。このような状況では、「普通のサロン」「よくあるサロン」では、お客様に選んでもらうことが難しくなります。
お客様から見て「このサロンでなければいけない理由」を明確にすることが必要です。差別化のポイントとしては、以下のような要素が考えられます。
- 使用する商材や機器へのこだわり
- 施術者の経歴や専門性
- ターゲットの悩みに特化したメニュー構成
- 空間づくりやおもてなしのスタイル
- アフターフォローの充実度
「何でもできるサロン」よりも「○○に特化したサロン」のほうが、その悩みを持つお客様には選ばれやすくなります。自サロンならではの強みや特徴を明確にし、それを効果的に伝えることが重要です。
原因③:リピーター対策が不十分
新規のお客様を獲得することに注力しすぎて、リピーター対策がおろそかになっていませんか?サロン経営では、安定した集客を実現しているサロンの多くは、売上の60%以上がリピーターで構成されているといわれています。
新規のお客様を獲得するコストは、リピーターを維持するコストの約5倍かかるという「1:5の法則」があります。毎月新規のお客様を追い求め続けるのは、経営的にも労力的にも大きな負担となります。
一度来店してくださったお客様に継続して通っていただく仕組みづくりが、経営安定の鍵を握っています。リピーターが増えれば、口コミや紹介による新規客も自然と増えていくという好循環も生まれます。
リピート率が低い原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 施術への満足度が十分でない
- 次回来店のきっかけを作れていない
- お客様との関係性が構築できていない
- 再来店を促す仕組みがない
まずは自サロンのリピート率を把握し、なぜリピートされていないのかを分析することから始めましょう。
原因④:集客方法がターゲットに合っていない

20〜30代の女性をターゲットにしているのに、チラシ配布だけで集客しようとしていませんか?あるいは、シニア層がメインなのに、TikTokだけで発信していませんか?
ターゲットとなるお客様が、どこで情報を探しているかを把握し、そこに合った集客方法を選ぶことが大切です。
例えば、年代別に見ると、以下のような傾向があります。
20〜30代
- Instagram、TikTokなどのSNSで情報収集
- ホットペッパービューティーなどのポータルサイトを利用
- 口コミやレビューを重視する傾向
40〜50代
- InstagramやLINEを活用
- Googleで検索して情報収集
- ホームページで詳細を確認してから予約
60代以上
- 紙媒体(チラシ、フリーペーパー)への反応が高い
- 知人からの紹介を重視
- 電話での予約を好む傾向
やみくもに様々な方法を試すのではなく、ターゲットに届く方法に絞って取り組むことで、限られた時間と労力で効果を出しやすくなります。
原因⑤:サロンの情報発信が不足している
特に自宅サロンや個人サロンでは、「存在を知られていない」ことが集客できない大きな原因になります。
どれだけ素晴らしい技術を持っていても、どれだけ居心地の良い空間を作っていても、お客様に知ってもらえなければ来店にはつながりません。「技術があればお客様は来てくれる」という考えは、残念ながら現実的ではないのです。
看板を出しにくい、通りがかりの集客が見込めないといった自宅サロンならではの課題があります。だからこそ、オンラインでの情報発信やポータルサイトの活用など、積極的に認知を広げる施策が必要です。
また、情報発信をしていても、内容が不十分な場合もあります。以下のような情報が開示されていないと、お客様は不安を感じて来店をためらってしまいます。
- サロンの場所(最寄り駅からのアクセス方法)
- 施術者の顔や人柄がわかる情報
- メニュー内容と料金
- サロンの雰囲気がわかる写真
- 予約方法や連絡先
特に自宅サロンの場合、「知らない人の家に行く」という心理的ハードルがあるため、信頼感を醸成するための情報発信が特に重要になります。
サロン経営の集客方法7選|すぐに実践できる効果的な施策
ここからは、サロン経営で実践すべき集客方法を7つご紹介します。オンラインとオフラインの両方を組み合わせることで、より効果的な集客が期待できます。すべてを一度に始める必要はありません。自分のサロンに合った方法から、ひとつずつ取り組んでいきましょう。
集客方法①:SNS(Instagram・LINE)を活用した情報発信
SNSは、サロン経営において今や欠かせない集客ツールです。無料で始められ、ターゲットに直接アプローチできるため、個人サロンや自宅サロンにとって非常に相性の良い方法といえます。
Instagramで効果を出すポイント
Instagramは、施術のビフォーアフターやサロンの雰囲気を視覚的に伝えられるため、美容サロンとの相性が抜群です。国内の登録者数は3,300万人を超え、男女問わず幅広い年代に利用されています。
効果的な運用のポイントは以下の通りです。
- 施術前後の変化がわかる写真や動画を投稿する
- ストーリーズで日常の様子やキャンペーン情報を発信する
- ハッシュタグを活用して、地域名やサービス内容で検索されやすくする
- 投稿は宣伝ばかりにならないよう、お役立ち情報も織り交ぜる
- プロフィールに予約方法やサロンの場所を明記する
Instagramでは、2025年現在リール(短尺動画)の拡散力が高まっています。通常の写真投稿だけでは新しいお客様に届きにくくなっているのが現状です。施術の様子を15〜30秒程度にまとめた動画を投稿することで、新規のフォロワー獲得につながりやすくなります。
投稿頻度は、最低でも週2〜3回を目安にしましょう。継続的に発信することで、フォロワーとの関係性が深まり、来店につながりやすくなります。
LINEでリピーターとつながる
LINE公式アカウントは、既存のお客様とのコミュニケーションに最適なツールです。日本国内でのLINE利用率は90%以上といわれており、ほとんどのお客様が日常的に使っているアプリです。
メールマガジンと比較して開封率が高く(メールの開封率が10〜20%に対し、LINEは60%以上といわれています)、お客様にとっても気軽にメッセージを確認できます。
LINE公式アカウントの効果的な活用方法は以下の通りです。
- 初回来店時に登録を促す(「LINE登録で次回使える500円オフクーポン」など特典をつけると効果的)
- 月に2〜3回程度、季節のケア情報やキャンペーンを配信する
- 予約のリマインドや次回予約の案内に活用する
- お客様からの問い合わせに素早く対応する
LINEは一方的な宣伝ツールではなく、お客様との関係を深めるコミュニケーションツールとして活用することがポイントです。配信頻度が多すぎるとブロックされてしまうので、適度な頻度を心がけましょう。
集客方法②:Googleビジネスプロフィールの活用(MEO対策)
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、無料で利用できる集客ツールとしてぜひ活用したいサービスです。「地域名+エステ」「駅名+サロン」などで検索したときに、Googleマップ上に表示されるビジネス情報のことを指します。
多くのお客様が「近くのサロン」をスマートフォンで検索する時代。Googleビジネスプロフィールを最適化することで、地域のお客様にサロンの存在を知ってもらいやすくなります。
MEO対策の基本
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップでの検索結果で上位表示を目指すための施策です。SEO(検索エンジン最適化)と比較して、以下のような特徴があります。
- 競合範囲が地域内に限定されるため、個人サロンでも取り組みやすい
- 短期間で効果が出やすい(早ければ1週間程度で変化が見られることも)
- 基本的な施策は無料でできる
全国のサロンと競合するSEO対策と違い、MEO対策は「同じ地域内の同業他社」との競争になります。そのため、適切な施策を行えば、小規模なサロンでも上位表示を狙うことが可能です。
Googleビジネスプロフィールで設定すべき項目
プロフィールの情報を充実させることが、MEO対策の基本です。以下の項目は必ず設定しましょう。
- サロン名、住所、電話番号、営業時間などの基本情報
- ウェブサイトのURL
- サービス内容や料金の詳細
- 店内の雰囲気やスタッフの様子がわかる写真(定期的に追加)
- 最新情報の投稿(週1回程度が理想)
特に写真は重要です。店内の様子、施術スペース、施術の様子、施術者の顔写真など、サロンの雰囲気が伝わる写真を複数枚登録しておきましょう。
口コミの重要性
Googleビジネスプロフィールでは、お客様からの口コミが集客に大きな影響を与えます。口コミが多いほど信頼性が高まり、検索結果での上位表示にもつながります。
施術後に「よろしければGoogleで口コミをいただけると嬉しいです」とお声がけし、いただいた口コミには必ず返信するようにしましょう。返信することで、他のお客様にも丁寧な対応をしていることが伝わります。
ネガティブな口コミがついた場合も、感情的にならず、誠実に対応することが大切です。その対応を見た他のお客様は、「きちんとしたサロンだな」という印象を持ちます。
集客方法③:ホームページ・ブログの運営
ホームページは、サロンの「顔」となる大切なツールです。SNSやGoogleビジネスプロフィールで興味を持ったお客様が、より詳しい情報を得るためにアクセスする場所でもあります。
最近では、SNSだけで集客しているサロンも増えていますが、ホームページがあることで信頼性が高まり、お客様に安心感を与えることができます。
ホームページに掲載すべき情報
以下の情報は、必ず掲載するようにしましょう。
- サロンのコンセプトやこだわり
- メニュー内容と料金(税込表示で明確に)
- 施術者のプロフィール(顔写真、経歴、資格、想いなど)
- お客様の声(許可を得た上で掲載)
- サロンの雰囲気がわかる写真
- アクセス方法と営業時間
- 予約方法(オンライン予約があると便利)
- よくある質問(Q&A)
自宅サロンの場合、住所の詳細は予約確定後にお伝えする形でも問題ありません。ただし、最寄り駅からのおおよその所要時間や、エリアの情報は掲載しておくと親切です。
ブログでSEO対策を
ブログを活用して、お客様のお悩みに関連する記事を定期的に投稿することで、検索エンジンからの流入が期待できます。
例えば、整体サロンであれば「肩こり 解消法」「デスクワーク 腰痛」など、エステサロンであれば「毛穴 ケア」「肌荒れ 原因」など、ターゲットが検索しそうなキーワードを意識した記事を書くことがポイントです。
ブログ記事を書く際のポイントは以下の通りです。
- 読者の悩みに寄り添った内容にする
- 専門用語を使いすぎず、わかりやすい言葉で書く
- 具体的な方法やアドバイスを提供する
- 最後に「サロンでのケアも効果的です」と来店につなげる
ブログは継続が重要です。最初から完璧を目指さず、まずは月2〜4本程度の更新を目標にしてみましょう。半年、1年と続けることで、少しずつ検索からの流入が増えていきます。
集客方法④:紹介制度の導入で信頼できる新規客を獲得
紹介による集客は、サロン経営において最も効果的な方法のひとつです。なぜなら、紹介で来店されたお客様には以下のような特徴があるからです。
- 既存のお客様と価値観が近いことが多く、リピーターになりやすい
- 信頼できる人からの紹介なので、初回から信頼関係を築きやすい
- 広告費をかけずに新規のお客様を獲得できる
紹介による集客を増やすためには、仕組みづくりが重要です。
紹介制度の作り方
紹介制度を作る際のポイントは以下の通りです。
- 紹介者・被紹介者の双方に特典を用意する
- 紹介カードを作成し、施術後にお渡しする
- 特典内容は「次回施術○%OFF」や「オプションメニュープレゼント」など
- 紹介カードには有効期限を設けると、行動を促しやすい
特典の例としては以下のようなものが考えられます。
- 紹介者:次回施術1,000円OFF、または無料オプション追加
- 被紹介者:初回施術20%OFF、またはお試し価格で施術
紹介制度を効果的に機能させるためには、まず「紹介したくなるサービス」を提供することが大前提です。お客様が自然と「良かったから友達にも教えたい」と思えるような体験を提供することを心がけましょう。
また、施術後に「もしお知り合いでお悩みの方がいらっしゃったら、ぜひご紹介ください」とお声がけすることも大切です。紹介制度があることを知らないと、紹介しようという発想にならないからです。
集客方法⑤:ポータルサイトの活用で新規客にアプローチ

ホットペッパービューティーをはじめとするポータルサイトは、新規のお客様を獲得するための有効な手段です。すでにサロンを探している「今すぐ客」にアプローチできるため、即効性のある集客方法といえます。
ポータルサイトのメリット
- サロンを探しているお客様に直接アプローチできる
- 予約システムが備わっているため、予約管理が楽になる
- 口コミ機能により、信頼性を高められる
- 初回クーポンなどで、来店のきっかけを作りやすい
ポータルサイト活用のポイント
ポータルサイトで成果を出すためのポイントは以下の通りです。
- 写真はプロに依頼するか、明るく清潔感のあるものを選ぶ
- メニュー説明は、効果やこだわりを具体的に記載する
- サロンの特徴やこだわりを明確に伝える
- 口コミには必ず返信し、丁寧な対応をアピールする
- 初回クーポンだけでなく、リピート向けのメニューも充実させる
注意点:依存しすぎない
ポータルサイトは便利なツールですが、依存度が高くなりすぎると、掲載料が経営を圧迫する可能性もあります。また、クーポン目当てのお客様が多くなると、リピート率が下がる傾向もあります。
自店のホームページやSNS、Googleビジネスプロフィールも並行して育て、バランスの良い集客を目指しましょう。ポータルサイトで獲得したお客様を、自店のファンとして定着させる仕組みづくりも大切です。
集客方法⑥:チラシ・ポスティングで地域に認知を広げる
オンライン集客が主流となった現在でも、チラシやポスティングは地域密着型のサロンにとって有効な集客方法です。特に、インターネットをあまり使わない層や、サロンの近隣にお住まいの方へのアプローチに効果を発揮します。
チラシ集客のメリット
- 地域を絞ってアプローチできる
- サロンの雰囲気やサービスを視覚的に伝えられる
- 手元に残るため、後から見返してもらえる可能性がある
- 比較的低コストで始められる
効果的なチラシの作り方
効果的なチラシを作るためのポイントは以下の通りです。
- ターゲットを明確にし、その方に響くメッセージを入れる
- キャッチコピーは悩みに共感する内容にする
- 写真を使って、サロンの雰囲気や施術内容をビジュアルで伝える
- 初回限定のお得な情報を目立たせる
- ホームページやSNSへのQRコードを掲載する
- 予約方法や連絡先を大きく記載する
- 地図や最寄り駅からのアクセスを明記する
チラシ配布のポイント
チラシは1回配布しただけでは効果が薄いことが多いです。複数回に分けて配布し、認知度を高めていくことがポイントです。配布のタイミングや場所も工夫しましょう。
- 同じエリアに2〜3回繰り返し配布する
- 駅周辺や商店街など人通りの多い場所で手渡し
- ターゲットが住んでいそうなエリアにポスティング
- 近隣のカフェや美容室に置いてもらう(協力をお願いする)
ポスティングを業者に外注する方法もあります。自分で配布する時間がない場合は検討してみましょう。
集客方法⑦:地域イベントへの参加で認知度を高める
地域のイベントやマルシェへの出店は、サロンの認知度を高める良い機会です。直接お客様と触れ合えるため、サロンの雰囲気やスタッフの人柄を伝えることができます。
イベント参加のメリット
- サロンの存在を地域の方に知ってもらえる
- 短時間の体験メニューで、施術の良さを実感してもらえる
- 名刺やショップカードを配布し、来店につなげられる
- 地域のコミュニティとのつながりができる
- 対面でコミュニケーションが取れるため、信頼関係を築きやすい
イベント参加を成功させるポイント
イベント参加で効果を出すためのポイントは以下の通りです。
- 短時間(10〜15分程度)で体験できるメニューを用意する
- サロンの雰囲気が伝わるディスプレイを工夫する
- 名刺やショップカード、チラシを十分に用意する
- その場で予約を取れる仕組み(スマートフォンでのオンライン予約など)を用意する
- 来店時に使える特典(イベント限定クーポンなど)を用意する
イベント参加時は、ただ施術を提供するだけでなく、会話を通じてお客様のお悩みを聞き、「サロンではこんなことができますよ」と来店につなげるコミュニケーションを心がけましょう。
リピーターを増やすための5つの施策
新規のお客様を獲得することと同じくらい、いえ、それ以上に大切なのがリピーター対策です。安定したサロン経営を実現しているサロンの多くは、リピート率が高いという共通点があります。
ここでは、リピーターを増やすための具体的な施策をご紹介します。
施策①:カウンセリングの充実
お客様のお悩みや希望をしっかりとヒアリングし、一人ひとりに合った施術を提案することが、満足度向上の第一歩です。
カウンセリングで意識したいポイントは以下の通りです。
- お客様の話に耳を傾け、共感を示す
- 悩みの原因や生活習慣についても確認する
- 施術でどこまで改善できるか、現実的な見通しを伝える
- 自宅でできるケア方法もアドバイスする
初回だけでなく、毎回のカウンセリングで前回からの変化や新たなお悩みを確認するようにしましょう。「前回の施術後、肩の調子はいかがでしたか?」と聞くことで、お客様は「覚えていてくれている」と感じ、信頼感が高まります。
カウンセリングシートを活用すると、お客様の情報を記録しておくことができ、次回来店時のコミュニケーションにも役立ちます。
施策②:次回予約の提案
施術後に次回予約を取っていただくことで、継続的な来店につながります。ただし、押し売りにならないよう、お客様にとってのメリットを伝えながら提案することがポイントです。
効果的な提案の例は以下の通りです。
- 「今日の施術の効果を持続させるには、〇週間後くらいがベストなタイミングです」
- 「次回は○○のケアも一緒にすると、より効果が実感できますよ」
- 「今ご予約いただくと、お好きな日時を選んでいただけます」
その場でスケジュールがわからないお客様もいらっしゃるので、「後日ご連絡いただいても大丈夫ですよ」と伝え、オンライン予約システムのご案内をしておくと、後から予約を入れやすくなります。
施策③:ポイントカード・会員制度の導入
来店ごとにポイントが貯まる仕組みは、リピート促進に効果的です。「5回来店で1回施術プレゼント」のようなわかりやすい特典を設定しましょう。
ポイントカード・会員制度を作る際のポイントは以下の通りです。
- 特典までのハードルが高すぎないようにする(5〜10回程度が目安)
- 特典内容は魅力的なものにする
- カードはシンプルで持ち歩きやすいデザインにする
- デジタルのポイントカード(LINEのショップカード機能など)も検討する
また、定期的に通っていただくお客様向けの回数券や定額プランを用意することで、継続的な関係を築きやすくなります。回数券はお客様にとってお得になるよう設計し、来店の動機を作りましょう。
施策④:お礼のメッセージ送付
来店後にお礼のメッセージを送ることで、「お客様を大切にしているサロン」という印象を持っていただけます。
メッセージの内容としては以下のようなものがおすすめです。
- 来店へのお礼
- 施術後の様子を気遣う言葉
- 自宅でできるケアのアドバイス
- 次回のご案内(押しつけがましくならない程度に)
LINEやメールで送る場合は、来店当日か翌日に送るのがベストです。あまり時間が経ってから送ると、効果が薄れてしまいます。
また、お誕生日や記念日の特典を用意するのも、リピーター対策として有効です。お誕生月にメッセージと特典を送ることで、「覚えていてくれた」という嬉しさから来店につながることも多いです。
施策⑤:高頻度顧客への特別対応
定期的に通ってくださるお客様は、サロンにとって最も大切な存在です。そのようなお客様には、特別感を感じていただける対応を心がけましょう。
例えば以下のような対応が考えられます。
- 優先的に予約を取れるようにする
- 誕生日や記念日に特別な特典を用意する
- 新メニューのモニターをお願いする
- ちょっとしたプレゼントを用意する(化粧品のサンプルなど)
- 施術時間を少しサービスする
「いつも来てくれているから特別に」という対応は、お客様に喜んでいただけるとともに、さらなるロイヤルティ向上につながります。
自宅サロンならではの集客のコツ
自宅サロンには、店舗型サロンとは異なる課題があります。しかし、その特性を活かした集客も可能です。ここでは、自宅サロンならではの集客のコツをご紹介します。
生活感をなくす工夫
自宅サロンで最も気をつけたいのが、生活感を感じさせないこと。お客様は非日常の空間でリラックスすることを期待して来店されます。
生活感をなくすための工夫は以下の通りです。
- 施術スペースはプライベート空間と完全に分ける
- 家族の生活音が聞こえないよう配慮する
- インテリアはサロンらしい落ち着いた雰囲気に
- 香りにもこだわり、アロマなどで演出する
- 清潔感を保ち、毎回きれいな状態でお迎えする
「自宅だから」と妥協せず、お客様にとって特別な空間になるよう心がけましょう。
安心感を与える情報発信

初めて自宅サロンを訪れるお客様は、少なからず不安を感じています。「どんな人がやっているのか」「本当に安全なのか」という不安を払拭するために、SNSやホームページで施術者のプロフィールや想いを積極的に発信しましょう。
具体的には以下のような情報を発信すると効果的です。
- 施術者の顔写真とプロフィール
- サロンを始めたきっかけや想い
- 取得している資格や経歴
- サロンの雰囲気がわかる写真や動画
- お客様の声や感想
顔が見える発信をすることで、お客様との心理的な距離が縮まり、来店へのハードルが下がります。「この人なら信頼できそう」と思ってもらえることが大切です。
個人サロンならではの強みを活かす
大手サロンと同じ土俵で戦う必要はありません。自宅サロンや個人サロンには、以下のような強みがあります。
- 一人ひとりのお客様に寄り添ったきめ細やかな対応ができる
- 施術者が固定なので、お客様との信頼関係を築きやすい
- 完全予約制で、プライベートな空間を提供できる
- 他のお客様と顔を合わせなくて済む
- お客様の要望に柔軟に対応できる
- アットホームな雰囲気でリラックスできる
これらの強みを前面に出した発信をすることで、大手にはできない価値を提供できます。「大手サロンのような豪華さはないけれど、あなただけの時間を大切にします」というメッセージは、多くのお客様に響くはずです。
住所非公開でもできる集客
自宅サロンの場合、住所を完全に公開することに抵抗がある方も多いでしょう。その場合でも、以下のような対応で集客は可能です。
- 最寄り駅と所要時間(「〇〇駅から徒歩5分」など)を明記する
- 予約確定後に詳細な住所をお伝えする
- エリア(〇〇市〇〇区など)は公開する
- Googleビジネスプロフィールでは「サービスエリア」として登録する
完全に情報を隠すのではなく、「予約が確定したら詳細をお伝えします」という形にすることで、お客様の不安を軽減しながらプライバシーも守ることができます。
サロン経営の集客を成功させる5つのポイント
最後に、集客を成功させるために押さえておきたいポイントをまとめます。これらを意識することで、集客の効果がより高まります。
ポイント①:ターゲットを明確にする
集客の第一歩は、「誰に来てほしいか」を明確にすることです。年齢、性別、職業、ライフスタイル、抱えている悩みなど、できるだけ具体的にお客様像を設定しましょう。
ターゲットが明確になると、発信すべき内容や使うべき媒体も自然と見えてきます。「この人に届けたい」という具体的なイメージがあると、メッセージに力が宿ります。
ポイント②:サロンの強みを言語化する
「なぜお客様はあなたのサロンを選ぶべきなのか」。この問いに明確に答えられるようにしておきましょう。
技術、使用する商材、空間、接客スタイルなど、他店との違いを言葉にすることが大切です。自分では当たり前だと思っていることが、実は大きな強みになっていることもあります。
強みを見つけるヒントとしては、以下のような質問を自分に投げかけてみてください。
- お客様から褒められることは何か?
- リピートしてくださるお客様が「良い」と言ってくれることは?
- 自分がこだわっていることは何か?
- 他のサロンにはない自分だけの特徴は?
ポイント③:複数の集客方法を組み合わせる
ひとつの集客方法に頼りすぎると、その方法がうまくいかなくなったときにリスクが大きくなります。
オンラインとオフライン、短期的な施策と長期的な施策を組み合わせることで、安定した集客を実現できます。
例えば、以下のような組み合わせが考えられます。
- Instagram(長期的・新規客向け)+ LINE(短期的・リピーター向け)
- Googleビジネスプロフィール(長期的・新規客向け)+ 紹介制度(継続的・新規客向け)
- ホームページ(長期的・信頼構築)+ チラシ(短期的・認知向上)
自分のサロンの状況やターゲットに合わせて、効果的な組み合わせを見つけていきましょう。
ポイント④:継続的に取り組む
SNSの投稿やブログの更新は、すぐに効果が出ないことも多いです。しかし、継続することで少しずつ認知が広がり、問い合わせや予約につながっていきます。
「反応がないから」とすぐに諦めず、地道に続けることが成功への近道です。特にSNSやブログは、半年〜1年単位で考える必要があります。
継続するためのコツは以下の通りです。
- 完璧を目指さず、まずは発信することを優先する
- 投稿の頻度や曜日を決めてルーティン化する
- 無理のない範囲で続けられる計画を立てる
- 小さな反応(いいね、コメント、問い合わせ)も成果として認識する
ポイント⑤:効果を測定し改善する
どの集客方法からお客様が来ているのかを把握し、効果のある施策に力を入れていくことが大切です。
予約時に「何を見てご予約いただきましたか?」と確認する習慣をつけましょう。以下のような項目を記録しておくと、分析に役立ちます。
- 来店のきっかけ(Instagram、Googleマップ、紹介など)
- 初回来店日
- リピートの有無と回数
- 購入メニューと単価
データをもとに改善を繰り返すことで、集客の精度が上がっていきます。効果の高い方法に注力し、効果の薄い方法は見直すという、PDCAサイクルを回していきましょう。
サロン経営の集客で注意したい法律のこと
サロンの集客を行う際には、広告表現に関する法律にも注意が必要です。特にエステサロンでは、以下の点に気をつけましょう。
- 「必ず痩せる」「絶対に効果がある」など、効果を断言する表現は避ける
- 医療行為と誤解されるような表現(「治療」「治す」など)は使わない
- ビフォーアフター写真を使う場合は、適切な条件で撮影されたものを使用する
- 「業界No.1」「地域最安値」などの表現は、根拠がない限り使わない
詳しくは、消費者庁のガイドラインや、関連する業界団体の指針を確認することをおすすめします。法律に違反した広告は、お客様からの信頼を失うだけでなく、処罰の対象になる可能性もあります。
まとめ
サロン経営における集客は、一朝一夕で成果が出るものではありません。しかし、今回ご紹介した7つの集客方法を一つひとつ実践していくことで、着実にお客様を増やしていくことができます。
この記事でご紹介した集客方法7選
- SNS(Instagram・LINE)を活用した情報発信
- Googleビジネスプロフィールの活用(MEO対策)
- ホームページ・ブログの運営
- 紹介制度の導入
- ポータルサイトの活用
- チラシ・ポスティング
- 地域イベントへの参加
これらの方法を、自分のサロンの状況やターゲットに合わせて組み合わせ、継続的に取り組んでいくことが大切です。
そして、忘れてはならないのが、新規のお客様を獲得することだけでなく、リピーターを大切にすること。一度来店してくださったお客様との関係を深め、長く通っていただける仕組みを作ることが、安定したサロン経営につながります。
サロン経営は決して楽な道ではありませんが、正しい方法で地道に取り組めば、必ず結果はついてきます。まずは、今の自分のサロンに足りていないものは何かを考え、取り組めることから始めてみてください。
小さな一歩の積み重ねが、きっと大きな成果につながるはずです。あなたのサロン経営がうまくいくことを心から応援しています。

