整骨院で高齢者を集客する7つの方法|チラシや口コミで選ばれる院になるには?

整骨院を開業・経営しているけれど、「高齢の患者さんをもっと増やしたい」「地域のシニア層にうまくアプローチできていない」と感じたことはありませんか?近年、整骨院の数は全国で5万件を超え、コンビニの数に匹敵するともいわれています。競合がひしめく中で安定した経営を続けるためには、地域に根ざした集客の工夫が欠かせません。
特に高齢者は、膝の痛みや腰痛、肩こりといった慢性的な悩みを抱えやすく、整骨院にとって非常に大切な顧客層です。しかし、インターネットやSNSを使いこなす若年層とは異なり、高齢者の集客にはオフラインを中心とした独自のアプローチが求められます。
この記事では、整骨院で高齢者を集客するための7つの方法を、チラシや口コミの活用法を中心に、初心者でも実践できるようわかりやすく解説します。「どこから手をつけたらいいかわからない」という方でも、読み終えたあとにすぐ行動に移せる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
整骨院の経営で高齢者が重要なターゲットである理由
高齢化社会と整骨院の需要|腰痛・膝の痛み・肩こりに悩むシニア層
日本は世界でもトップクラスの高齢化が進んでいる国です。2020年時点で65歳以上の人口は約3,610万人、2030年には約3,680万人に達すると予測されており、高齢者比率は約31.7%にまで上昇する見込みです。
こうした背景から、整骨院にとって高齢者は今後ますます重要な顧客層となっていきます。加齢に伴う膝の痛みや腰痛、肩こり、五十肩といった身体の不調は、多くの高齢者が日常的に抱えている悩みです。
整骨院はこうしたお悩みに対して、手技療法やストレッチ指導、電気治療などを通じてサポートできるため、高齢者のニーズとの親和性が高い業種といえます。
さらに、矢野経済研究所の調査によると、2023年の柔道整復・鍼灸・マッサージ市場は前年比103.0%の9,850億円と回復傾向にあります。市場全体が拡大する中で、高齢者層の取り込みは経営を安定させるうえで欠かせない戦略です。
高齢者の患者さんに選ばれる整骨院の特徴とは
では、高齢者に「ここに通いたい」と思ってもらえる整骨院には、どのような特徴があるのでしょうか。いくつかのポイントをご紹介します。
まず大切なのは「安心感」です。高齢の患者さんは、初めての場所に足を運ぶことにためらいを感じる方が多くいらっしゃいます。院内の清潔感やスタッフの丁寧な対応、わかりやすい説明を心がけることで、「ここなら安心して通える」と感じてもらえます。
次に重要なのが「通いやすさ」です。整骨院の立地がバス停や駅の近くにあること、段差が少なくバリアフリーに配慮されていること、駐車場が確保されていることなど、物理的なアクセスのしやすさは高齢者にとって大きな判断材料になります。
また、営業時間の工夫もポイントです。高齢者は比較的午前中に行動される方が多いため、早めの時間帯から受付を開始するだけでも来院のハードルがぐっと下がります。
整骨院で高齢者を集客する前に知っておきたい3つのポイント
集客施策に取り組む前に、まずは土台を整えておくことが大切です。やみくもにチラシを配ったりSNSを始めたりしても、効果が出にくくなってしまいます。以下の3つのポイントを確認しましょう。
ターゲットの明確化と整骨院のコンセプト設計

整骨院の集客がうまくいかない大きな原因のひとつが、「誰に向けた院なのか」が曖昧なことです。高齢者をメインターゲットにするのであれば、「膝の痛みに悩む60代以上の方」「腰痛で日常生活に支障を感じている方」など、具体的な人物像(ペルソナ)を設定することが重要です。
ターゲットが明確になると、チラシに載せるメッセージや院内の雰囲気づくり、メニュー構成なども自然と定まってきます。「あらゆる年代の方に対応します」というよりも、「膝や腰のお悩みに特化した施術を提供しています」と打ち出したほうが、高齢者の方には響きやすくなります。
他の整骨院との差別化|骨盤矯正や姿勢矯正など自院の強みを明確にする
全国に5万件以上ある整骨院の中から自院を選んでもらうには、他院との差別化が欠かせません。差別化のヒントは、自院の得意分野や設備、スタッフの専門性などにあります。
たとえば、「骨盤矯正に力を入れている」「姿勢矯正プログラムを用意している」「変形性膝関節症の方にも対応できる施術経験が豊富」「バリアフリー設計で車いすの方も来院しやすい」など、高齢者にとってメリットとなる特徴を洗い出してみてください。
競合調査を行い、近隣の整骨院がどのような強みを打ち出しているかを確認することも効果的です。
高齢者のニーズを正しく理解する|腰痛・膝の痛み・五十肩への対応
高齢者が整骨院に求めるニーズは、大きく分けて「施術内容に関するニーズ」と「通いやすさに関するニーズ」の2つがあります。
施術内容に関しては、腰痛や膝の痛み、肩こり、五十肩といった慢性的な症状の改善はもちろん、「痛みを我慢しないで今のうちにケアしたい」という予防の観点も高まっています。特に「階段の上り下りがつらくなってきた」「長時間歩くのが不安」といった日常動作の改善への関心が高いのが特徴です。
通いやすさに関しては、先ほどもお伝えしたとおり、立地やアクセス、営業時間が重要な判断基準になります。加えて、「予約なしでも来院できるか」「待ち時間が長くないか」といった点も高齢者にとっては気になるポイントです。
方法①:チラシ・ポスティングで地域の高齢者にアプローチする
高齢者への集客方法として、もっとも手軽に取り組めるのがチラシやポスティングです。インターネットを日常的に使わない方にも確実に情報を届けられるのが大きなメリットです。
整骨院のチラシで高齢者に響くデザインと内容
チラシを作成する際は、高齢者の方が「自分のための情報だ」と感じてもらえることが大切です。具体的には、以下のようなポイントを意識しましょう。
文字を大きく、読みやすいフォントを使う
高齢者がターゲットの場合、本文のフォントサイズは14pt以上を目安にすると読みやすくなります。色のコントラストもはっきりさせて、一目で内容がわかるようにしましょう。
共感できる悩みを冒頭に書く
「最近、膝の痛みで階段がつらくなっていませんか?」「腰痛を我慢して過ごしていませんか?」など、高齢者が日常的に感じている悩みを冒頭に掲げると、興味を引くことができます。
院の写真やスタッフの笑顔の写真を載せる
高齢者にとって「どんな場所なのか」「どんな人が施術してくれるのか」は非常に大切な情報です。院内の雰囲気が伝わる写真やスタッフの顔写真を載せることで、安心感がぐっと高まります。
施術内容と料金をわかりやすく記載する
「何をしてもらえるのか」「いくらかかるのか」がわからないと、来院のハードルが上がってしまいます。整骨院の値段の目安や保険適用の有無についても簡潔に触れておくと親切です。
チラシの配布エリアとタイミングの選び方
チラシのポスティングで大切なのは、闇雲に配るのではなく、高齢者が多く住んでいるエリアに集中して配布することです。自治体の統計データや地域の特性を調べ、高齢世帯が多い地域を把握しましょう。
また、新聞の折込チラシも高齢者へのアプローチとして有効です。新聞を毎日購読している高齢者は一定数いらっしゃるため、地域密着型の広告として根強い効果があります。
配布のタイミングとしては、季節の変わり目がおすすめです。春先は環境の変化による身体の不調が出やすい時期ですし、冬は冷えから膝や腰の痛みが悪化しやすい時期でもあります。「この時期のお悩みに」という切り口で配布すると、反応率が高まりやすくなります。
なお、チラシの反響率は一般的に0.1~0.3%程度といわれています(出典:リハサク、ビッグオアシス)。
1,000枚配って1~3人の来院があれば合格ラインです。一度で結果を出そうとするのではなく、継続的に配布し、デザインや内容を改善していく姿勢が大切です。
新聞折込・フリーペーパー・地域情報誌との使い分け

チラシのポスティングに加えて、地域情報誌やフリーペーパーへの掲載も検討しましょう。紙媒体であるフリーペーパーは、インターネットやスマートフォンに不慣れな高齢層にも自院の情報を届けやすいメリットがあります。
フリーペーパーや地域情報誌は地域住民からの信頼度が高く、掲載されていることで院の信頼性もアップします。ただし、広告掲載料がかかるため、予算とのバランスを考えて検討してみてください。
方法②:口コミと紹介で高齢者の患者さんを増やす
高齢者の集客において、口コミや知人からの紹介は非常に大きな力を持っています。「知り合いが通っている整骨院」というだけで安心感が生まれ、来院のきっかけになることが少なくありません。
口コミが高齢者の来院動機になる理由
インターネット上の口コミサイトやGoogleの口コミも重要ですが、高齢者の場合はリアルな口コミ、つまり「友人や家族からの紹介」が来院の大きなきっかけになります。
高齢者の方は、新しいお店やサービスを利用する際に「信頼できる人からのおすすめ」を重視する方が多いです。
「あそこの先生はとても丁寧よ」「膝の痛みがずいぶん楽になったのよ」といった実体験に基づく口コミは、広告よりも強い説得力を持ちます。
紹介カードやキャンペーンで口コミを促進する方法
口コミが自然に広がるのを待つだけでなく、仕組みとして紹介を促進することも大切です。具体的には、「紹介カード」の活用がおすすめです。
紹介カードとは、既存の患者さんに渡すカードで、新しい患者さんがそのカードを持って来院すると、紹介者と新規来院者の両方に特典がつくという仕組みです。
特典は「次回の施術料金を500円割引」「ストレッチ指導を無料でプレゼント」など、高齢者の方に喜ばれる内容にしましょう。
ポイントは、紹介してもらうためのタイミングです。施術後に「最近、お知り合いの方で膝や腰にお悩みの方はいらっしゃいませんか?」とさりげなくお声がけすることで、紹介のきっかけを作れます。
何度もしつこくお願いするのは逆効果になりますので、あくまで自然な形で伝えるようにしましょう。
Googleビジネスプロフィールの口コミを活用したMEO対策
オフラインの口コミだけでなく、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)上の口コミも活用しましょう。高齢者ご本人がスマートフォンを使わなくても、ご家族がインターネットで「近くの整骨院」を検索するケースがあるためです。
Googleビジネスプロフィールに院の情報を登録しておき、既存の患者さんに口コミの投稿をお願いすることで、検索結果での評価が上がり、信頼性も高まります。高評価の口コミが多い院は、「整骨院 近く」「整骨院 近くの」で検索した際に上位表示されやすくなるため、MEO対策(マップエンジン最適化)としても効果的です。
方法③:地域イベントや健康教室・ストレッチ教室で認知度を高める
高齢者の集客において、地域コミュニティとのつながりを深めることは非常に効果的です。直接顔を合わせるイベントを通じて、院の存在や先生の人柄を知ってもらうことができます。
健康セミナーやストレッチ・肩甲骨はがし教室の開催方法
自院で健康セミナーや体操教室を開催するのは、高齢者の集客として特に有効な方法です。たとえば、以下のようなテーマが考えられます。
「膝の痛みを予防するための簡単ストレッチ教室」「転倒予防のための体幹トレーニング講座」「腰痛を和らげるセルフケアのコツ」「肩こり・五十肩を予防する肩甲骨はがし体験」など、高齢者が日常的に関心を持っているテーマを設定しましょう。
参加費は無料、もしくは低価格に設定して、来院のハードルを下げるのがおすすめです。
セミナーの最後に「気になる症状があればお気軽にご相談ください」とお声がけすることで、自然な形で来院につなげることができます。
開催の告知には、チラシの配布や地域の掲示板への掲出、公民館や地域包括支援センターへの案内配布などが効果的です。
地域のお祭りやコミュニティ活動への参加

地域で開催されるお祭りや健康フェアなどのイベントに出展・参加することも、認知度を高める良い機会です。簡易的な施術体験ブースを設けたり、姿勢チェックや健康相談を無料で行ったりすることで、「あの整骨院は親切で信頼できそう」という印象を持ってもらえます。
地域密着型のイベントに積極的に参加することは、高齢者との接点を増やすだけでなく、他の地域事業者とのネットワークづくりにもつながります。たとえば、近隣の薬局やクリニック、介護施設との関係性が生まれると、相互紹介のきっかけにもなります。
方法④:看板やウェルカムボードで通りがかりの高齢者を呼び込む
整骨院の看板や店頭のウェルカムボードは、地域に住む高齢者へのアピール手段として見逃せません。特に、徒歩や自転車で移動する高齢者は、日常的に院の前を通っている方も多いため、目に留まる工夫が大切です。
高齢者に見やすい看板デザインのポイント
看板を作成する際のポイントは、チラシと同様に「見やすさ」「わかりやすさ」を最優先にすることです。
文字は大きく、遠くからでも読めるサイズにしましょう。背景色と文字色のコントラストをはっきりさせることも重要です。たとえば、白地に濃い青や黒の文字を使うと、視認性が高くなります。
看板に記載する情報は、院名・施術内容・受付時間・電話番号など、必要最低限の情報に絞りましょう。情報を詰め込みすぎると読みにくくなってしまいます。
店頭ボードで「今日の情報」を発信する
院の入口に手書きのウェルカムボード(ブラックボードなど)を置くのも効果的です。「本日空きあります」「寒い日は腰痛が出やすくなります。お気軽にご相談ください」など、その日ならではのメッセージを書くことで、通りがかりの方の目を引きます。
手書きのボードは親しみやすい印象を与えるため、高齢者にとっても「ちょっと入ってみようかな」と思えるきっかけになります。季節に合わせた健康情報を書くのもおすすめです。
方法⑤:ホームページとSEO・MEO対策で「家族からの検索」に対応する
「高齢者はインターネットを使わないから、Webの集客は不要」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、高齢者のご家族がスマートフォンやパソコンで「親の通える整骨院」を探すケースは珍しくありません。
高齢者のご家族が見る整骨院のホームページに必要な情報
ホームページには、高齢者やそのご家族が知りたい情報をわかりやすく掲載しましょう。具体的には以下の情報です。
院の住所・電話番号・アクセス方法(地図や駐車場の情報も含む)、施術メニューと料金の目安、スタッフの紹介(顔写真と資格・経歴)、院内の写真(清潔感や雰囲気が伝わるもの)、患者さんの声(個人を特定しない形で掲載)、予約方法と受付時間。
高齢者がターゲットの場合は、「見た目のおしゃれさ」よりも「文字の大きさ」「情報のわかりやすさ」を優先したデザインが効果的です。スマートフォンでも見やすいレスポンシブデザインは必須です。
Googleビジネスプロフィールの登録とSEO対策・ブログ発信の基本
MEO対策とは、Googleマップでの検索結果で自院を上位に表示させるための施策です。「整骨院 近く」「整骨院 近くの」といった検索キーワードで自院が表示されるようになれば、高齢者のご家族からの問い合わせが増えることが期待できます。
MEO対策の基本は、Googleビジネスプロフィールに正確で充実した情報を登録することです。院名、住所、電話番号、営業時間、施術内容、写真などを入力し、定期的に更新しましょう。口コミへの丁寧な返信も、評価を高める上で重要なポイントです。
また、ホームページのSEO対策として、「整骨院 肩こり」「整骨院 腰痛」「整骨院 膝の痛み」「整骨院 骨盤矯正」などのキーワードを含んだページやブログ記事を作成しておくと、検索からの流入が増えやすくなります。施術に関する豆知識やセルフケア情報をブログで発信することも、SEO対策として有効です。
方法⑥:LINE公式アカウントで予約・リピート率を高める
高齢者の集客というと新規の患者さんを増やすことに目が行きがちですが、実は既存の患者さんにリピートしてもらうことも、安定した経営のために非常に重要です。ここで活用したいのが、LINE公式アカウントです。
高齢者のLINE利用率は約7~9割|データで見るシニアのSNS事情
「LINEは若い人が使うもの」というイメージがあるかもしれませんが、実際のデータを見ると、60代のLINE利用率は約8~9割に達しています。NTTドコモ モバイル社会研究所が2025年1月に実施した全国調査によると、60代の9割、70代でも7割がSNS(LINE含む)を利用しており、LINEの利用率は年々上昇し続けています。
また、モビルス株式会社の「消費者のLINE公式アカウント利用実態調査2025」でも、60代以上のLINE利用率は2020年の57.9%から2025年には69.0%へと5年間で約10ポイント増加したことが報告されています。
つまり、高齢者にとってLINEはすでに身近なコミュニケーション手段となっており、整骨院の集客ツールとしても十分に活用できるのです。
LINE公式アカウントの具体的な活用法|LINE予約やリピート促進

整骨院のLINE活用としては、以下のような使い方が考えられます。
「施術後のセルフケア情報の配信」では、来院された方に合わせた簡単なストレッチ方法や日常生活での注意点を配信します。「あの整骨院は施術後も気にかけてくれる」という印象につながり、リピート率の向上が期待できます。
「予約のリマインド」では、次回の予約日が近づいたらメッセージを送ることで、キャンセルや来院忘れを防ぐことができます。
「季節の健康情報の配信」では、冬場の膝・腰の冷え対策や、夏場の脱水予防の情報など、季節に合わせた健康情報を月1~2回程度配信するとよいでしょう。なお、モビルス株式会社の同調査では、60代以上の方は「情報配信頻度の多さ」を理由にブロックする割合が高いことも示されています。
頻繁に送りすぎると逆効果になりますので、適度な頻度を心がけてください。
また、LINE予約の機能を活用すれば、電話が苦手な方でも気軽に予約できるようになります。高齢者だけでなく、そのご家族が代わりに予約するケースにも対応しやすくなります。
方法⑦:DM(ダイレクトメール)で休眠患者にアプローチする
「以前は通ってくださっていたのに、最近見かけなくなった」という休眠患者へのアプローチも、高齢者の集客では欠かせないポイントです。DM(ダイレクトメール)やハガキを活用して、再来院のきっかけを作りましょう。
DM・ハガキの書き方と送るタイミング
DMやハガキを送る際は、営業色の強い内容にならないように注意しましょう。「お元気ですか?季節の変わり目で身体の調子はいかがでしょうか」といった、患者さんを気遣う言葉を冒頭に添えると、受け取った方も好印象を持ちやすくなります。
送るタイミングとしては、最後の来院からある程度の期間が経過した頃が目安です。
あまり時間が空きすぎると院のことを忘れてしまわれていることがありますし、逆に来院直後に送ると「しつこい」と感じられてしまうこともあります。院の顧客管理データをもとに、送付時期を検討しましょう。
DMの内容には、季節に合わせた健康アドバイスや、期間限定の特典(「再来院の方は初回施術を○○円割引」など)を添えると、再来院のきっかけになりやすくなります。
患者データの管理と通院頻度の分析
DMの効果を高めるためには、患者さんのデータを適切に管理することが重要です。来院日、施術内容、年齢層、通院頻度などの情報を整理しておくと、「60歳以上の休眠患者に絞ってDMを送る」といったターゲティングが可能になります。
顧客管理システムやレセコン(レセプトコンピューター)を活用すると、患者さんのリピート率や離反率、来院頻度を把握しやすくなります。
データに基づいた集客施策を行うことで、限られた時間と予算を効率的に活用できます。
整骨院で高齢者を集客する際に注意したいこと
ここまで7つの集客方法をご紹介してきましたが、施策に取り組む際にはいくつか注意点があります。
柔道整復師法の広告規制に注意する
整骨院の広告には、柔道整復師法による規制があります。広告に記載できる項目は限定されており、「治る」「効果がある」といった表現や、ビフォーアフターの写真を使った効果の訴求などは、法律に抵触するおそれがあります。
チラシや看板、ホームページの内容を作成する際には、必ず広告規制の内容を確認し、法律に沿った表現を使うようにしましょう。不安な場合は、専門家に相談することをおすすめします。
「すべての人に対応します」は逆効果になりやすい
「どんな症状でもお任せください」という打ち出し方は、一見すると幅広い層にアプローチできるように思えますが、実際には誰にも刺さらないメッセージになりがちです。高齢者をターゲットにするなら、「膝の痛みでお悩みの方」「腰痛で通院をお考えのシニアの方」など、具体的な悩みに寄り添ったメッセージのほうが効果的です。
オンラインとオフラインを組み合わせて考える
高齢者の集客というとオフライン施策ばかりに目が行きがちですが、先ほどもお伝えしたとおり、ご家族がスマートフォンで検索するケースは十分に考えられます。
オフラインのチラシやDMでアプローチしつつ、ホームページやGoogleビジネスプロフィールといったオンラインの受け皿もしっかり整えておくことで、集客の効果が大きく高まります。
整骨院の集客を成功させるためのリピート戦略
新規の患者さんを増やすことと同じくらい大切なのが、一度来院された患者さんに継続して通っていただくことです。リピーターが増えれば経営が安定し、その方が口コミで新しい患者さんを紹介してくれる好循環も生まれます。
初回来院時の対応がリピートを左右する|通院頻度の提案も大切

高齢者のリピート率を高めるために、もっとも重要なのが初回来院時の対応です。丁寧な問診で患者さんの悩みをしっかり聞き取り、施術の内容や通院の目安をわかりやすく説明しましょう。
「今日はこういう施術をしましたので、次回は○日後くらいに来ていただけると効果的です」と、具体的な通院プランを提案することで、次回の来院につながりやすくなります。
整骨院の通う頻度や来院頻度については、患者さんの症状や生活スタイルに合わせて柔軟に提案することが大切です。無理のない通院ペースを一緒に考える姿勢が、信頼関係の構築につながります。
自費メニューの導入で満足度と売上を向上させる
保険適用の施術だけでは、一人あたりの単価に限界があります。高齢者のニーズに合った自費メニューを導入することで、患者さんの満足度と院の売上を同時に向上させることができます。
たとえば、「肩甲骨はがし」「骨盤矯正コース」「姿勢矯正プログラム」「セルフケア指導付きの特別コース」など、慢性的な悩みに対応するメニューを検討してみましょう。
回数券の販売も、患者さんにとって1回あたりの費用を抑えられるメリットがあるため、継続通院を促す手段として活用されています。
自費メニューの料金設定は、地域の相場を参考にしながら、患者さんが納得しやすい価格帯を設定することがポイントです。整骨院の値段は院によって幅がありますので、近隣の競合の価格帯も確認したうえで設定すると、適切な価格を見極めやすくなります。
まとめ:整骨院で高齢者の集客を成功させるには「信頼」と「地域密着」がカギ
この記事では、整骨院で高齢者を集客する7つの方法をご紹介しました。改めてまとめると、以下の通りです。
①チラシ・ポスティングで地域の高齢者に直接アプローチする
②口コミと紹介カードを活用して信頼ベースの集客を行う
③地域イベントや健康教室・ストレッチ教室で認知度を高める
④看板やウェルカムボードで日常的に院の存在をアピールする
⑤ホームページとSEO・MEO対策で「家族からの検索」にも対応する
⑥LINE公式アカウントで予約管理やリピート率向上につなげる
⑦DM(ダイレクトメール)で休眠患者に再来院のきっかけを作る
高齢者の集客に共通するのは、「安心感」と「信頼」です。派手な広告や最新のマーケティング手法よりも、丁寧な対応や地域に根ざした活動の積み重ねが、結果的にもっとも大きな成果を生み出します。
まずはできることから一つずつ始めてみてください。すべてを一度に取り組む必要はありません。自院の状況に合った方法から着手し、効果を確認しながら少しずつ施策を広げていきましょう。高齢者の方から「ここに通ってよかった」と言っていただける整骨院づくりが、安定した経営への第一歩です。

