マツエク自宅サロンは儲かる?開業前に知りたい年収や失敗しないコツを解説

マツエク自宅サロンは儲かるかどうかの解説と、マツエク自宅サロンの開業前に失敗しないためのコツを解説

「マツエク自宅サロンを開業したら、どのくらい稼げるんだろう?」「自宅サロンって本当に儲かるの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。サロンで経験を積んできたアイリストの方や、これから美容師免許を活かして独立を考えている方にとって、収入面は最も気になるポイントですよね。

結論から言うと、マツエクの自宅サロンは「正しいやり方」で運営すれば、十分に儲かるビジネスです。ただし、何も考えずに開業しただけでは、思うような収入は得られません。

この記事では、マツエク自宅サロンのリアルな年収や儲かる仕組み、失敗しないためのコツまで、開業前に知っておきたい情報をわかりやすくまとめました。

これから自宅でマツエクサロンの開業を考えている方はもちろん、すでに開業していて売上に悩んでいる方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

マツエク自宅サロン開業は儲かる?収入と年収の目安

マツエク自宅サロンの平均売上と収入の目安

マツエク自宅サロンの収入は、施術件数や単価によって大きく変わりますが、一般的な目安をご紹介します。

個人経営のマツエクサロンの場合、月の売上は30万〜50万円程度が一つの目安です。

サロンナレッジの調査によると、個人経営マツエクサロン(1日8名、単価5,000円、月20日稼働)の場合は月80万円ほどになりますが、自宅サロンで1人で運営する場合は1日の施術人数が3〜4名程度に限られるため、月30万〜50万円程度が現実的なラインです。

自宅サロンの場合はテナント家賃がかからないため、売上のうち経費を差し引いた手取り収入は、月20万〜35万円ほどが見込めます。

たとえば、1回の施術単価が6,000円で1日3名を施術し、月22日稼働した場合の計算は次のようになります。

6,000円 × 3名 × 22日 = 396,000円(月間売上)

ここから材料費や光熱費などの経費を差し引くと、月の手取りは25万〜30万円ほどになるイメージです。

マツエクサロン個人経営の年収はどのくらい?

マツエク自宅サロンの個人経営での年収は、おおよそ300万〜500万円が一つの目安です。

サロン勤務のアイリストの場合、東京エリアの経験者で月給25万〜26万円+歩合が相場とされており、年収にすると300万〜350万円程度になることを考えると、自宅サロンのほうが収入面で上回る可能性は十分にあります。

ただし、これはあくまで軌道に乗った場合の話です。開業直後は集客に時間がかかるため、最初の半年〜1年は収入が不安定になることも覚悟しておきましょう。

一方で、リピーターが定着し、予約が安定してくると、年収500万円以上を目指すことも不可能ではありません。

サロン勤務と自宅サロン開業、収入の違いは?

サロンに雇用されて働く場合、毎月の給与は安定していますが、どれだけ施術しても収入には上限があります。歩合制の場合でも、業務委託で売上の40〜50%程度が還元される形が一般的です。

一方、マツエク自宅サロンでは、施術で得た売上から経費を差し引いた金額がすべて自分の収入になります。つまり、頑張った分だけ収入に反映されるのが最大のメリットです。ただし、売上がゼロなら収入もゼロというリスクも同時に抱えることになります。

なぜマツエク自宅サロンは利益率が高いのか?儲かる3つの理由

マツエクは商材の原価率が低く利益を出しやすい

マツエクサロンが儲かると言われる最大の理由は、原価率の低さにあります。マツエクの施術に使う商材(エクステ、グルーなど)の原価率はおよそ5〜10%と非常に低く、1人のお客様あたりの材料費は約200〜600円程度です。

たとえば、6,000円の施術で材料費が300〜600円だとすると、粗利は5,400〜5,700円。人件費や固定費を除いた利益率が非常に高いビジネスと言えます。

固定費を抑えやすい自宅サロンの強み

マツエク自宅サロンが儲かる理由について解説した記事

自宅でマツエクサロンを開業する最大のメリットは、テナント家賃がかからないことです。

店舗型サロンの場合、毎月10万〜20万円以上の家賃が固定費として発生しますが、自宅サロンならその負担がありません。

月々かかる主な経費としては、光熱費(月1〜2万円程度)、材料の仕入れ費(月1〜3万円程度)、通信費や雑費などが挙げられます。前述の内訳を合計すると月5万〜8万円程度になる計算です。固定費が低いということは、少ない売上でも利益を出しやすいということ。これが自宅サロンの大きな強みです。

在庫リスクが少なくリピートが見込める

マツエクの施術に使う商材は小さく、大量の在庫を抱える必要がありません。エクステやグルーなどの消耗品は少量ずつ仕入れることができるため、在庫リスクが非常に低いのも特徴です。

さらに、マツエクは2〜4週間に1回のペースでメンテナンスが必要な施術です。一度気に入ってもらえれば、定期的にリピートしてもらえるため、安定した売上につながりやすいビジネスモデルと言えます。

マツエク自宅サロン開業に必要な条件と資格

美容師免許は必須|無許可での営業は違法です

マツエクの施術を行うには、国家資格である美容師免許が必須です。2008年に厚生労働省から通達が出され、マツエクの施術は美容師免許を持つ者のみが行えると定められました。

美容師免許を持っていない状態で施術を行うと、美容師法違反となり罰則の対象になります。これからマツエクサロンの開業を目指す方で美容師免許をお持ちでない場合は、まず厚生労働省指定の美容学校で2年以上学び、国家試験に合格する必要があります。

また、施術者が2名以上になる場合は、そのうち1名が管理美容師の資格を持っている必要がありますので、将来的にスタッフを雇う予定がある方は覚えておきましょう。

マツエク自宅サロン開業時の保健所への美容所登録手続きと流れ

マツエク自宅サロンを開業するためには、保健所への美容所登録が必須です。自宅であっても、お客様に施術を提供する場所は「美容所」として届け出なければなりません。美容師法に基づき、美容所登録をせずに営業した場合は30万円以下の罰金および営業停止処分の対象となります。

美容所登録の基本的な流れは次のとおりです。

ステップ1:保健所への事前相談
開業予定地を管轄する保健所に連絡し、自宅サロンの間取りや設備について事前に相談します。図面を持参すると具体的なアドバイスをもらえるため、内装工事前に相談しておくのがおすすめです。

ステップ2:美容所開設届の提出
開業の1〜2週間前までに、必要書類を揃えて保健所に提出します。主な提出書類は、美容所開設届出書、施設の平面図、従業者名簿、美容師免許の写し、医師の診断書(結核・伝染性皮膚疾患がないことの証明)などです。

ステップ3:保健所による実地検査
書類提出後、保健所の職員がサロンを訪問し、設備や衛生状態をチェックします。基準を満たしていると判断されれば、美容所確認済証が発行され、晴れて営業開始となります。

なお、審査手数料は自治体によって異なります。複数の開業支援サイトの情報によると、東京都は約24,000円、大阪府は約16,000円が目安です。最新の金額は管轄の保健所に直接確認してみてください。

マツエク自宅サロンの美容所登録に必要な条件

美容所登録を受けるためには、施設の構造や設備がいくつかの基準を満たしている必要があります。自治体によって細かな違いはありますが、代表的な条件は以下のとおりです。

・作業室の床面積が13平方メートル(約8畳)以上であること
・作業室と待合スペースが区分されていること
・作業室の照明が100ルクス以上であること
・換気が十分にできる設備があること
・流水式の洗い場(水道設備)が設置されていること
・消毒設備が整っていること
・蓋つきの汚物箱・毛髪箱が設置されていること
・床や腰板がコンクリートやタイルなど不浸透性の材料であること

特に注意が必要なのは、作業室の広さと水道設備です。6畳の部屋だと面積要件を満たせない場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。

マツエク自宅サロンの間取り・内装のポイント

マツエク自宅サロンに必要な広さは何畳?6畳でも開業できる?

「マツエク自宅サロンは何畳あれば開業できるの?」という質問はとても多いです。美容所登録の基準では、作業室の床面積が13平方メートル以上と定められています。

畳数に換算すると約8畳が目安になるため、6畳の部屋だけでは基準を満たせない可能性があります。ただし、隣接する部屋とつなげて使ったり、間取りを工夫することでクリアできるケースもあるため、まずは保健所に相談してみてください。

理想的には、施術スペースとして8畳以上を確保し、それとは別に待合スペースや玄関からの導線を考慮した間取りにするのがおすすめです。

マツエク自宅サロンの内装で気をつけたいこと

マツエク自宅サロンで儲かるために、マツエク自宅サロンの内装のポイントを解説した記事

自宅サロンの内装は、お客様に安心感とリラックス感を与えるために非常に重要です。マツエクの施術は目元のデリケートな部分に触れるため、清潔感のある空間づくりが何より大切です。

内装で特に意識したいポイントとしては、生活感を出さない工夫、清潔感のある色合い(白やベージュなど落ち着いたトーン)、間接照明やアロマでリラックスできる空間演出などが挙げられます。

予算に限りがある場合でも、壁紙を変えたり、カーテンやファブリックで雰囲気を整えたりするだけで印象は大きく変わります。

玄関からの導線と生活スペースの分け方

自宅サロンでマツエクを提供する際に意外と見落としがちなのが、玄関からサロンスペースへの導線です。お客様がリビングやキッチンなどの生活スペースを通らずにサロンに入れるようにすることで、プライバシーの確保とプロフェッショナルな印象の両方を実現できます。

一戸建ての場合は1階をサロン、2階を居住スペースにするのが理想的です。マンションやアパートの場合は、玄関から直接サロンスペースに入れる間取りを選ぶと、お客様も気兼ねなく通えるようになります。

マツエク自宅サロンに必要な水道設備について

美容所登録の条件として、流水式の手洗い設備(水道)が施術スペース内またはその近くに設置されていることが求められます。

すでに自宅にある洗面台やキッチンの流し台を活用できる場合もありますが、生活スペースと分離されていることが望ましいため、サロン専用の小さな手洗い場を設けることも検討してみてください。具体的な要件は自治体によって異なるため、こちらも保健所に事前確認することをおすすめします。

マツエク自宅サロン開業に必要な資金と費用

開業資金の目安はどのくらい?

マツエク自宅サロンの開業資金は、店舗型に比べて大幅に抑えることができます。自宅をそのまま活用する場合、物件取得費がかからないため、最低限の設備投資で始められるのが大きなメリットです。

自宅サロン開業に必要な費用の目安は、次のとおりです。

・内装工事費:10万〜50万円程度(簡易的なリフォームの場合)
・施術用ベッドやワゴンなどの備品:5万〜15万円程度
・マツエクの商材(エクステ、グルー、ツイーザーなど):3万〜5万円程度
・消毒設備や衛生用品:1万〜3万円程度
・広告宣伝費(初期):3万〜10万円程度

合計すると、最低約20万〜30万円程度で開業できるケースもあり、条件によっては50万〜80万円程度を見ておくと安心です。店舗型の開業資金が200万〜500万円以上かかることと比較すると、自宅サロンはかなり低リスクでスタートできることがわかります

開業後の運転資金(ランニングコスト)

開業後に毎月かかるランニングコストも、自宅サロンなら最小限に抑えられます。月々の主な経費の目安は以下のとおりです。

・光熱費(サロン使用分):1万〜2万円
・材料費(エクステ、グルーなど):1万〜3万円
・通信費(Wi-Fi、電話代など):5,000〜1万円
・広告宣伝費:0〜5万円
・雑費(消耗品など):5,000〜1万円

月の固定費は合計で5万〜10万円程度に収まることが多いです。テナント家賃がないぶん、売上が少ない月でも赤字になりにくいのが自宅サロンの強みです。

活用できる補助金・融資制度

自宅サロンの開業では、従業員を雇わない場合は助成金の対象外となることがほとんどです。しかし、補助金であれば個人事業主でも活用できるものがあります。

たとえば、小規模事業者持続化補助金は、広告費や設備導入費などに使える制度で、最大50万〜200万円の支援を受けられる可能性があります。また、日本政策金融公庫の創業融資は、民間の金融機関より低金利で借入ができるため、開業資金の調達先として多くの方が利用しています。

補助金や融資を受けるためには事業計画書の作成が必要です。商工会議所などで無料の相談ができるため、開業前に一度足を運んでみるとよいでしょう。

マツエク自宅サロンで儲かるために実践したい集客のコツ5つ

コツ1:SNSを活用してマツエク自宅サロンの認知度を高める

マツエク自宅サロンの集客で最も効果的な手段の一つが、SNSの活用です。特にInstagramは、施術のビフォーアフター写真やデザインカタログとして使えるため、マツエクサロンとの相性が抜群です。

投稿のポイントとしては、施術写真を明るく統一感のある画像で投稿すること、ハッシュタグに地域名やメニュー名を入れること、ストーリーズで日常の様子やサロンの雰囲気を発信することなどが挙げられます。

また、LINE公式アカウントを開設して、予約受付やリピーターへのお知らせに活用するのもおすすめです。SNSは無料で始められるため、広告宣伝費を抑えたい自宅サロンにとって、まず取り組むべき集客方法と言えます。

コツ2:24時間対応のオンライン予約を導入する

マツエク自宅サロンで儲かるために実践するべき集客のコツを解説した記事

「マツエクを受けたい」と思ったお客様が、すぐにオンラインで予約できる環境を整えることはとても大切です。電話やDMだけの予約対応だと、営業時間外の予約を取りこぼしてしまう可能性があります。

無料または低コストで使える予約システムとしては、STORES予約やfreee予約などのサービスがあります。こうしたシステムを導入すれば、24時間いつでもお客様が予約でき、予約管理の手間も大幅に削減できます。

ホームページやブログを持っている場合は、そこに予約フォームを設置するのも効果的です。Googleビジネスプロフィールに登録しておくと、「マツエク 自宅サロン 近く」などで検索したお客様に見つけてもらいやすくなります。

コツ3:リピート率を高めて売上を安定させる

マツエク自宅サロンで安定して儲かるためには、新規集客だけでなくリピート率を高めることが欠かせません。マツエクは定期的なメンテナンスが必要な施術のため、リピーターがつきやすいビジネスです。このメリットを最大限に活かしましょう。

リピート率を高めるための具体的な施策としては、次回予約の提案を施術後に行うこと、ポイントカードや回数券を導入すること、お客様一人ひとりのカルテを丁寧に管理して前回の施術内容を把握しておくこと、施術後のアフターケアのアドバイスを丁寧に行うことなどがあります。

とくに自宅サロンは、大手サロンにはないアットホームな雰囲気や丁寧な接客が強みになります。お客様との信頼関係を築くことが、リピート率の向上に直結します。

コツ4:他のサロンとの差別化を意識する

マツエクサロンの競合は年々増えています。自宅サロンが生き残るためには、他のサロンとの差別化が不可欠です。

差別化の方法はさまざまですが、たとえば「ナチュラルデザイン専門」「まつげパーマとのセットメニューが充実」「40代以上の大人女性向け」など、特定のターゲットやスタイルに特化するのは効果的なアプローチです。

また、施術技術だけでなく、カウンセリングの丁寧さや、自宅サロンならではのリラックス空間、施術後のアフターケアの充実度なども差別化のポイントになります。「このサロンでなければ」と思ってもらえる独自の価値をつくることが、長く選ばれるサロンになるための鍵です。

コツ5:単価の高いメニューを取り入れて売上アップ

マツエク自宅サロンの売上を伸ばすには、施術件数を増やすだけでなく、客単価を上げることも重要です。1日に対応できるお客様の数には物理的な限界があるため、一人あたりの単価を上げることが収入アップへの近道になります。

具体的には、ボリュームラッシュやフラットラッシュなど、技術料の高い施術メニューを導入することや、まつ毛パーマとのセットメニューを提案すること、まつ毛美容液やケア用品などの物販を取り入れることなどが挙げられます。

ただし、単純に価格を上げるだけではお客様の離脱につながります。値上げをする際は、それに見合う技術や付加価値を提供できることが前提です。お客様に「この内容ならこの価格は納得」と思ってもらえるメニュー設計を心がけましょう。

マツエク自宅サロンで失敗しやすいパターンと対策

マツエク自宅サロンを無許可で開業するリスクと罰則

マツエク自宅サロンの開業で最も避けなければならないのが、美容所登録をせずに無許可で営業してしまうことです。「自宅だから届け出はいらないのでは?」と思ってしまう方もいますが、自宅であっても施術を行う場所には美容所登録が必須です。

無許可営業が発覚した場合、30万円以下の罰金に加え、営業停止処分を受けることになります。営業停止中は当然ながら収入がゼロになるだけでなく、お客様からの信頼も失ってしまいます。

開業を急ぐ気持ちはわかりますが、保健所への届け出は必ず事前に済ませましょう。手続きに不安がある方は、管轄の保健所に電話で相談するところから始めてみてください。

集客方法が確立できていない

マツエクの施術技術には自信があっても、集客のやり方がわからないまま開業してしまうケースは少なくありません。自宅サロンは店舗型サロンと違い、通りがかりのお客様が来店する「通行客」が見込めないため、自ら積極的に集客活動を行う必要があります。

開業前から集客のための準備を始めることが大切です。SNSアカウントを育てておく、Googleビジネスプロフィールに登録する、知人や友人に声をかけてモニター施術を行い、口コミを集めるなど、オープン前からできることはたくさんあります。

「技術があればお客様は来てくれるはず」という考えは、残念ながら通用しないのが現実です。集客は経営の最重要課題と捉え、しっかり時間と労力を割きましょう。

技術力だけに頼り経営スキルを磨かない

アイリストとしての技術が高いことと、サロン経営がうまくいくことはイコールではありません。自宅サロンのオーナーになるということは、施術者であると同時に経営者でもあるということです。

経営に必要なスキルとしては、お金の管理(売上、経費、税金の計算)、集客やマーケティング、接客コミュニケーション、スケジュール管理、SNS運用などが挙げられます。

最初からすべてを完璧にこなす必要はありませんが、少しずつ学んでいく姿勢が大切です。セミナーやオンライン講座、経営者向けのコミュニティなどを活用して、経営スキルを磨いていきましょう。

広告宣伝費を削りすぎてしまう

マツエク自宅サロンで失敗しやすいパターンを解説した記事

開業直後は出費を抑えたい気持ちから、広告宣伝費をゼロにしてしまう方がいます。しかし、自宅サロンは看板もなく、通りがかりの集客が期待できないため、ある程度の宣伝投資は必要です。

もちろん、SNSやGoogleビジネスプロフィールなど無料で使えるツールを最大限に活用することが前提ですが、初期の認知度を高めるためには、チラシのポスティングや地域の情報サイトへの掲載など、有料の集客手段も検討してみてください。

売上が安定してきたら、広告費は売上の5〜10%程度を目安に確保しておくと、継続的な集客につながります。

料金設定が安すぎる

「自宅サロンだから安くしないといけない」と考えて、必要以上に料金を下げてしまうのもよくある失敗パターンです。安さだけで集めたお客様はリピートしにくく、値上げもしづらくなってしまいます。

料金設定は、地域の相場や自分のスキルレベル、提供するサービスの内容を総合的に考えて決めましょう。大切なのは、「自分の施術にはこの価格の価値がある」と自信を持てる料金設定にすることです。

価格で勝負するのではなく、技術やサービスの質で選ばれるサロンを目指すことが、長期的な成功への道です。

マツエクサロンの市場規模と将来性

マツエクサロンの市場は拡大傾向

マツエクを含むアイビューティーサロンの市場は、年々拡大を続けています。ホットペッパービューティーアカデミーが発表した「美容センサス2024年上期」によると、アイビューティーサロンの2024年の市場規模は約1,179億円で、前年の915億円から28.9%増加し、ここ5年間で最高額を記録しました。

コロナ禍の影響で一時的に利用者が減少した時期もありましたが、その後は順調に回復しています。特に40代女性の支持を集めていて、若い世代でも利用者が増えていることから、今後も市場規模の拡大が期待されています。

マツエクの需要はまだまだ伸びる可能性がある

マツエクの利用経験がある女性の割合は、20〜40代で約3割程度にとどまっており、まだ体験したことがない潜在的なお客様が多く存在します。

近年はナチュラルメイクの流行もあり、「すっぴんでも目元をきれいに見せたい」というニーズが高まっています。また、20〜30代だけでなく40代以上の女性にもマツエクの利用が広がっており、ターゲット層は拡大傾向にあります。

こうした背景から、マツエクサロンの需要は今後も拡大していく余地があると言えます。市場規模が過去最高を更新していることを踏まえると、新規参入のチャンスはまだ十分にあるでしょう。

美容サロンの廃業率と生き残るために大切なこと

一方で、マツエクサロンを含む美容業界の廃業率は高く、複数の業界情報サイトでは「1年で約60%、3年で約90%、10年で95%」という数字が紹介されています。

この数字だけを見ると厳しく感じるかもしれませんが、裏を返せば、正しい経営ができているサロンはしっかり生き残っているということです。

廃業の主な原因は、集客不足、資金繰りの悪化、経営スキルの不足に集約されます。逆に言えば、集客の仕組みを持ち、固定費を抑えた運営ができ、経営について学び続ける姿勢があれば、長くサロンを続けていくことは十分に可能です。

マツエク自宅サロン開業の流れ|ステップごとに解説

ステップ1:コンセプトとターゲットを決める

開業準備の最初のステップは、サロンのコンセプトとターゲットを明確にすることです。「どんなお客様に来てほしいか」「どんなサロンにしたいか」を言語化しておくと、メニューや内装、集客方法などすべての方針が定まりやすくなります。

たとえば、「30〜40代の働く女性向け、ナチュラルで上品なデザインが得意なプライベートサロン」のように具体的に設定してみましょう。

ステップ2:自宅の間取りを確認して内装を整える

サロンとして使用するスペースの広さが美容所登録の基準を満たしているか確認します。必要に応じて内装工事を行い、施術に適した環境を整えましょう。この段階で保健所に事前相談しておくと、あとからやり直しになるリスクを避けられます。

ステップ3:保健所に美容所登録の申請をする

内装が整ったら、保健所に必要書類を提出して美容所登録の申請を行います。実地検査を経て確認済証が発行されれば、営業が認められます。

ステップ4:税務署に開業届を提出する

個人事業主としてマツエクサロンを開業する場合、税務署に開業届を提出します。開業届は事業開始から1か月以内に提出することが求められています。同時に青色申告承認申請書を提出しておくと、確定申告の際に最大65万円の控除が受けられるためおすすめです。

ステップ5:メニューと料金を設定する

ターゲットに合わせた施術メニューと料金を設定します。地域の相場をリサーチしたうえで、自分のスキルや提供する価値に見合った価格を決めましょう。最初からたくさんのメニューを用意するよりも、得意な施術に絞って始めるほうが、お客様にもわかりやすく、運営もスムーズです。

ステップ6:集客の準備を始めてオープンする

オープン前からSNSの発信を始め、モニター施術で口コミを集めておくと、開業直後からスムーズにお客様を呼び込むことができます。チラシの配布やGoogleビジネスプロフィールへの登録なども、オープンに合わせて準備しておきましょう。

マツエク自宅サロン開業でよくある質問

アパートやマンションでもマツエク自宅サロンは開業できる?

アパートやマンションでも開業は可能ですが、いくつかの注意点があります。まず、賃貸契約で「居住専用」となっている場合は、事業利用が認められないことがあります。管理会社や大家さんに事前に確認し、許可を得ることが必要です。

また、美容所登録の基準を満たすために、内装の変更が必要になる場合もあります。退去時の原状回復義務との兼ね合いも考慮しておきましょう。

マツエク自宅サロンの営業時間はどう決める?

自宅サロンの場合、自分のライフスタイルに合わせて営業時間を自由に設定できるのがメリットです。ただし、お客様が予約しやすい時間帯を考慮することも大切です。

一般的には、午前10時〜午後7時くらいの時間帯に営業しているサロンが多いですが、お子さんのいる方は幼稚園や学校の時間に合わせるなど、無理のない範囲で設定しましょう。営業日や営業時間を明確にして、SNSや予約サイトに掲載しておくことで、お客様も予約しやすくなります。

自宅の住所を公開するのが不安な場合は?

自宅サロンを運営する場合、集客のためにはサロンの所在地を公開する必要があります。しかし、自宅の住所を不特定多数に知られることに不安を感じる方もいるでしょう。

対策としては、SNSや広告では最寄り駅や大まかなエリアだけを掲載し、予約確定後に詳しい住所をお伝えする方法があります。また、完全予約制にすることで、飛び込みの来客を防ぐこともできます。

まとめ:マツエク自宅サロンは正しく準備すれば儲かるビジネス

マツエク自宅サロンは、原価率が低く利益率が高い、固定費を抑えられる、リピートが見込みやすいという3つの強みを持った、非常に魅力的なビジネスモデルです。

ただし、儲かるためには「ただ開業すればいい」というわけではありません。この記事でお伝えしたように、美容所登録の手続きをきちんと行うこと、集客の仕組みをつくること、リピーターを増やす工夫をすること、経営スキルを学び続けることなど、成功に必要な要素を一つずつクリアしていくことが大切です。

市場規模は拡大を続けており、マツエクの需要は今後も成長の余地があります。正しい知識と準備をもって開業すれば、自宅サロンでもしっかり稼いでいくことは十分に可能です。

まずは、保健所への事前相談や美容師免許の確認など、今すぐできることから一歩を踏み出してみてください。この記事が、あなたのマツエク自宅サロン開業の参考になれば幸いです。

マツエク自宅サロンは儲かるかどうかの解説と、マツエク自宅サロンの開業前に失敗しないためのコツを解説

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