リラクゼーションサロンの開業手順。未経験から始めるポイント

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リラクゼーションサロンを開業したいと考えているけれど、「未経験でも本当にできるのだろうか」「どこから準備を始めればいいのか分からない」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、リラクゼーションサロンは特別な国家資格が必要ないため、未経験からでも開業しやすい業種です。
しかし、開業すること自体は簡単でも、お客様に継続的に来ていただけるサロンを作るためには、しっかりとした準備と戦略が必要になります。

この記事では、リラクゼーションサロンの開業を考えている方に向けて、開業に必要な手順や資格、開業資金の目安、そして最も重要な集客方法について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。


特に集客は、サロン経営の成否を分ける大切なポイントですので、開業前から知っておくべき情報をお伝えします。

目次

リラクゼーションサロン開業するには何が必要?基本の準備

リラクゼーションサロン開業に資格は必要?

リラクゼーションサロンを開業する際に、まず気になるのが「資格が必要なのか」という点ですよね。結論からお伝えすると、治療目的ではないリラクゼーション施術を提供する場合、国家資格は必要ありません。

ただし、注意していただきたいのは、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格を持たない場合、「マッサージ」や「治療」「治る」といった医療行為を連想させる表現は使えないという点です。資格がない場合は、あくまで「癒し」を目的とした施術を提供するセラピストとして活動することになります。

とはいえ、民間の資格を取得しておくことは、お客様からの信頼を得るために有効です。

アロマテラピー検定、リンパケアセラピスト、リフレクソロジー、ストレッチングトレーナーなどの資格があれば、施術の技術や知識を持っていることの証明になりますし、お客様も安心してサービスを受けてくださいます。

リラクゼーションサロン開業の届出と保健所への手続き

個人でリラクゼーションサロンを開業する場合、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」、いわゆる開業届を提出する必要があります。

開業届の提出期限は、事業を開始した日から1か月以内です。

また、青色申告を希望する場合は、「所得税の青色申告承認申請書」も併せて提出しておきましょう。青色申告にすることで、最大65万円の特別控除が受けられるなど、税制上のメリットがあります。

リラクゼーションサロンの場合、医療行為に該当しない施術を行うのであれば、保健所への届出は基本的に不要です。ただし、まつげエクステンションや眉カットなど美容師資格が必要な施術を提供する場合や、あん摩マッサージなど国家資格が必要な施術を行う場合は、保健所への「施術所開設届」の提出が必要になりますので注意してください。

リラクゼーションサロン開業資金の目安

リラクゼーションサロンの開業資金は、開業スタイルによって大きく変わってきます。一般的な目安としては、テナントを借りて開業する場合は300万円から500万円程度、自宅サロンとして開業する場合は100万円前後とされています。

開業資金の内訳としては、以下のような項目があります。

テナントを借りる場合は、敷金や礼金、前家賃などの不動産費用が必要です。立地によって大きく変わりますが、家賃の3か月から6か月分程度を見込んでおくとよいでしょう。また、内装工事や改装費用も必要になります。居抜き物件を利用すれば費用を抑えられますが、スケルトン物件の場合は内装工事だけで100万円以上かかることもあります。

施術ベッドやタオル、リネン類、アロマオイルなど、営業に必要な機器や備品の購入費用も必要です。こだわりすぎると費用が膨らみますので、最初は必要最低限のものから揃えていくのが賢明です。

さらに、開業後すぐに売上が安定するとは限りませんので、最低でも3か月から6か月分の運転資金を確保しておくことをおすすめします。家賃や光熱費、消耗品費などの固定費や変動費を計算して、無理のない資金計画を立てましょう。

リラクゼーションサロン開業の準備と必要なもの

リラクゼーションサロンの開業準備と必要なものの支援について書かれた記事

開業スタイルを決める

リラクゼーションサロンは、さまざまな形態で運営できるのが魅力です。それぞれにメリットとデメリットがありますので、ご自身のライフスタイルや資金状況に合わせて選択しましょう。

自宅サロンは、家賃がかからないため固定費を大幅に抑えられるのが最大のメリットです。通勤時間もかからず、自分のペースで営業できます。ただし、生活空間とサロンスペースを分ける必要があり、家族の理解と協力が不可欠です。また、住所を公開することへの抵抗感や、お客様を自宅に招くことへの不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

テナントを借りる場合は、立地を選べるため集客面で有利になります。人通りの多い場所や駅近くの物件を選べば、新規のお客様にも見つけてもらいやすくなります。ただし、家賃や光熱費などの固定費が毎月かかりますので、安定した売上を確保することが重要です。

マンションの一室を借りてサロンを開業する方法もあります。テナントよりも家賃を抑えられる場合が多く、プライベート感のある空間を作りやすいのが特徴です。ただし、賃貸契約で事業利用が許可されているか必ず確認してください。

レンタルサロンは、1時間1000円程度から借りられる施設で、初期費用をかけずに開業したい方や、副業として始めたい方に向いています。必要な時だけスペースを借りられるため、柔軟な働き方ができます。ただし、毎回同じ場所を確保できるとは限らず、自分のサロンとしてのブランディングがしにくいというデメリットもあります。

コンセプトとメニューを決める

リラクゼーションサロンの経営で最も重要なのが、明確なコンセプト作りです。市場には数多くのサロンが存在しますので、他のサロンとの違いや独自の特徴をはっきりさせる必要があります。

「癒されたい方向け」という漠然としたコンセプトではなく、もっと具体的なターゲット設定をしましょう。

たとえば、「デスクワークで疲れた首や肩の痛みを改善したいビジネスパーソン向け」「妊活に取り組む女性の心と体を癒すサロン」「スポーツをする方のパフォーマンス向上をサポートするケア」など、誰のどんな悩みを解決するのかを明確にすることで、お客様に選ばれるサロンになります。

コンセプトが決まったら、それに合わせたメニュー構成を考えます。

施術時間や料金設定は、ターゲット層が無理なく利用できる範囲で設定しましょう。また、初回限定のお試しメニューやリピーター向けの回数券なども検討しておくとよいでしょう。

必要な設備や備品を揃える

リラクゼーションサロンの運営に最低限必要なものとしては、施術ベッドやマット、タオル、シーツ、スリッパ、施術着、アロマオイルやローション、空気清浄機や加湿器、音楽プレーヤーなどが挙げられます。

お客様に快適に過ごしていただくための環境づくりも大切です。

照明の明るさや室温、音楽の選曲など、細部にまで気を配りましょう。また、清潔感は何よりも重要ですので、タオルやリネン類は常に清潔な状態を保ち、サロン内の掃除も徹底してください。

リラクゼーションサロン開業支援の活用方法

助成金や補助金を活用する

リラクゼーションサロンで個人で開業する際の助成金や補助金についての内容

リラクゼーションサロンの開業には、国や自治体が提供する助成金や補助金を活用できる可能性があります。これらは返済不要の資金ですので、条件に合う場合は積極的に利用したいものです。

キャリアアップ助成金は、非正規雇用者を正社員化したり、賃上げや処遇改善を行ったりした事業者に支給される助成金です。スタッフを雇用する予定がある場合は、検討してみるとよいでしょう。

地域雇用開発助成金は、雇用機会が不足している地域で事業所を開設し、地元の求職者を雇用した場合に支給されます。地方での開業を考えている方には有益な制度です。

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓や生産性向上に取り組む際の費用を補助するもので、広告宣伝費やホームページ作成費用などに活用できます。

これらの助成金や補助金は、事業開始後に内容が確定してから支給されるため、先に自分で費用を支払う必要がある点に注意してください。また、申請には条件がありますので、事前によく確認しておきましょう。

融資制度の活用

開業資金が不足している場合は、融資を検討するのも一つの方法です。日本政策金融公庫の新規開業資金は、新たに事業を始める方や事業開始から約7年以内の事業主を対象に、最大7200万円を融資してもらえる制度です。銀行の融資に比べて審査が通りやすい傾向があり、多くの開業者に利用されています。

融資は助成金と異なり返済義務がありますので、無理のない返済計画を立てることが大切です。事業計画書をしっかりと作成し、収支の見通しを明確にしておきましょう。

リラクゼーションサロン個人開業の集客戦略

ここからは、リラクゼーションサロンの経営で最も重要な集客について詳しく解説していきます。どれだけ素晴らしい技術を持っていても、お客様に知ってもらえなければサロンは成り立ちません。開業前から集客戦略を立てておくことが、成功への鍵となります。

集客を始める前に明確にすべきこと

集客施策を始める前に、まず明確にしておくべきことがあります。それは、「誰に」「何を」「どのように」提供するのかという点です。

ターゲットとなるお客様像を具体的に設定しましょう。年齢層、性別、職業、抱えている悩み、ライフスタイルなどを細かく想定することで、どのような集客方法が効果的かが見えてきます。

また、他のサロンとの違いを明確にすることも重要です。競合のサロンを調査し、自分のサロンにしか提供できない価値は何かを考えてみてください。

料金の安さだけで勝負するのではなく、技術力、接客の質、サロンの雰囲気、立地の便利さなど、自分のサロンの強みを見つけ出しましょう。

開業前から始める集客準備

集客は開業してから始めるのではなく、開業前の準備段階から取り組むことが大切です。特にブログやSNSは効果が出るまでに時間がかかるため、できるだけ早い段階から発信を始めておくとよいでしょう。

開業準備の様子や、サロンへの想い、施術に対する考え方などを発信することで、開業前からファンを作ることができます。

また、開業日が近づいたら、オープン記念のキャンペーンなどを告知することで、初日からお客様を迎えることも可能になります。

リラクゼーションサロン未経験者向けオンライン集客方法

Instagram(インスタグラム)を活用した集客

リラクゼーションサロンの集客において、Instagramは非常に効果的なツールです。
視覚的に訴求できるため、サロンの雰囲気や施術の様子を伝えやすく、特に女性のお客様へのアプローチに適しています。

2025年の最新情報として、Instagramのアルゴリズムでは「リーチの最大化」が重要視されています。
フォロワーなど関係性のあるアカウントへは「いいね」が、繋がりのない新規ユーザーへは「シェア」が重要になります。
また、ユーザーの滞在時間を長くする投稿が優遇されるため、最後まで見たくなる、保存したくなる、シェアしたくなるコンテンツ作りを心がけましょう。

投稿頻度は週3回から5回が効果的とされており、2日から3日に1度の投稿がベストです。
ただし、「量より質」が重要ですので、無理に投稿頻度を上げるよりも、質の高い投稿を定期的に続ける方が効果的です。

ハッシュタグについては、以前のように多くつける必要はなく、文脈に沿った3個から5個程度に絞ることが推奨されています。
コンテンツそのものの質に注力することが、現在の主流となっています。

投稿内容としては、ビフォーアフターの写真、お客様の声、施術の様子、セルフケアのアドバイス、季節に合わせたメニュー紹介などが効果的です。
リール動画も活用することで、フォロワー以外への新規リーチも期待できます。

ホームページの作成と活用

リラクゼーションサロンの集客においてホームページによるSEO対策も必要だという記事の画像

SNSと並行して、自分のサロンのホームページを持つことも重要です。
ホームページは、SNSで興味を持ってくださった方が詳しい情報を確認する場所であり、予約の窓口にもなります。

サロンのコンセプト、メニューと料金、アクセス方法、営業時間、予約方法、お客様の声などを分かりやすく掲載しましょう。
写真を多く使って、サロンの雰囲気が伝わるように工夫してください。

また、ブログ機能を使って、お客様に役立つ情報を定期的に発信することで、検索エンジンからの流入も期待できます。
ただし、ブログは効果が出るまでに時間がかかるため、根気よく続けることが大切です。

Googleビジネスプロフィール(MEO対策)の活用

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録することは、地域密着型のリラクゼーションサロンにとって非常に重要です。
「地域名 リラクゼーションサロン」などで検索された際に、Googleマップ上に表示されるため、近隣のお客様に見つけてもらいやすくなります。

登録は無料で、営業時間や住所、電話番号、ホームページのURLなどを掲載できます。
また、お客様からの口コミも表示されるため、良い評判が集まれば新規のお客様の来店につながります。

口コミには必ず返信するようにしましょう。丁寧な対応が、サロンの印象をより良くします。

写真も定期的に更新して、サロンの雰囲気や清潔感を伝えることが大切です。投稿機能を使って、キャンペーン情報やお知らせを発信することもできます。

ポータルサイトの活用

ホットペッパービューティーなどのポータルサイトは、リラクゼーションサロンを探しているお客様が多く利用するため、開業当初の認知度アップに効果的です。
掲載料はかかりますが、多くの人に見てもらえる機会が増えます。

ポータルサイトに掲載する際は、写真や説明文にこだわりましょう。
他のサロンと比較検討されることが前提ですので、自分のサロンの強みが明確に伝わるようにすることが重要です。
初回限定のお得なクーポンを用意するのも有効です。

ただし、ポータルサイトだけに頼るのではなく、自分のサロンのホームページやSNSへの誘導も忘れずに行いましょう。
リピーターになっていただくためには、直接つながれる関係を作ることが大切です。

リラクゼーションサロンのオフライン集客方法

チラシやリーフレットの活用

デジタル時代においても、チラシやリーフレットは依然として効果的な集客ツールです。
特に地域密着型のリラクゼーションサロンでは、近隣へのポスティングや、駅前での配布が有効です。

チラシを作成する際は、写真を多く使って視覚的に訴求しましょう。
サロンの雰囲気や清潔感が伝わる写真を選び、メニューや料金、アクセス方法を分かりやすく記載します。
初回限定の特典やクーポンをつけると、来店のきっかけになります。

チラシは1000枚配って1件の反応があればよい方だと言われています。
そのため、24時間いつでも予約を受け付けられるように、ホームページやLINEなどの予約システムを整えておくことが重要です。
QRコードを載せて、スマートフォンから簡単に予約できるようにしましょう。

リーフレットは、サロン周辺のカフェや美容室などに置かせてもらったり、初めて来店されたお客様に渡したり、既存のお客様に紹介用として渡したりと、さまざまな使い方ができます。
思わず手に取りたくなるようなデザインを意識しましょう。

看板や店舗の外観

テナントでサロンを開業する場合、看板は重要な集客ツールになります。
通りがかりの人にも分かりやすいデザインで、サロン名と何のお店なのかが一目で分かるようにしましょう。

店舗の外観や入口の雰囲気も大切です。
清潔感があり、入りやすい雰囲気を作ることで、新規のお客様が足を運びやすくなります。
照明や植物などを使って、温かみのある空間を演出しましょう。

リピーターを増やす施策

公式LINEの活用

リラクゼーションサロンにとって、リピーターの獲得は経営の安定に直結します。
一度来店してくださったお客様に再度来ていただくための施策として、公式LINEの活用が非常に効果的です。

公式LINEに登録していただくことで、定期的にメッセージを配信し、再来店を促すことができます。
予約がスムーズにできるように、予約機能をつけておくのもよいでしょう。

月に2回から3回程度、お客様にとって有益な情報やお得なキャンペーン情報を送るようにしましょう。

次回予約の提案

施術後、お客様の状態を確認しながら、次回の来店時期を提案するのも効果的です。
「次は〇週間後くらいに来ていただくと、より効果的ですよ」といった具合に、専門家としてのアドバイスをすることで、お客様も納得して次回の予約を入れてくださいます。

ポイントカードや回数券

ポイントカードや回数券を用意することも、リピート率を高める方法の一つです。
「あと少しでポイントが貯まる」「回数券を買ったから使い切りたい」という心理が働き、再来店のきっかけになります。

ただし、ポイントカードは紙のものだと紛失されることがあるため、LINE上で管理できるデジタルポイントカードなどを導入するのもよいでしょう。

お客様との信頼関係を築く

何よりも大切なのは、お客様との信頼関係を築くことです。
丁寧なカウンセリングを行い、一人ひとりのお客様に合わせた施術を提供することで、「またこのセラピストに施術してもらいたい」と思っていただけます。

施術の技術はもちろんですが、接客態度や話しやすさ、清潔感なども総合的に評価されます。
お客様の話をよく聞き、寄り添う姿勢を大切にしましょう。

開業後の注意点と成功のポイント

価格設定の注意点

リラクゼーションサロンの開業に関して価格設定の注意点について解説している記事

開業当初は、集客のために料金を安く設定したくなるかもしれません。
しかし、安易な値引きには注意が必要です。

料金が安すぎると、「安いから行ってみよう」というお客様は集まりますが、価格以外の価値を感じてもらいにくくなります。
また、一度安い料金で設定してしまうと、後から値上げするのは難しくなります。

適正な価格設定を行い、その価格に見合った価値を提供することが、長く続けられるサロン経営につながります。
技術力や接客の質、サロンの雰囲気など、価格以外の部分で差別化を図りましょう。

表現に関する注意点

広告やSNSでの発信において、表現には十分注意が必要です。
資格を持たない場合、「治療」「治る」「予防」などの医療行為を連想させる表現は使えません。
「マッサージ」という言葉も、国家資格を持たない場合は使用できないため、「もみほぐし」「リラクゼーション」などの言葉を使いましょう。

また、誰にでも効果があるという断定的な表現も避けるべきです。
効果には個人差がある旨を明記するなど、誤解を与えない表現を心がけましょう。

継続的な学びと技術向上

リラクゼーションサロンの経営は、開業がゴールではありません。
お客様に満足していただき続けるためには、常に技術を磨き、新しい知識を学んでいく姿勢が大切です。

セミナーや講習会に参加したり、他のサロンの事例を研究したりすることで、サロンの質を向上させることができます。
また、お客様からのフィードバックを真摯に受け止め、改善につなげることも重要です。

健康管理とワークライフバランス

個人でサロンを運営する場合、自分が働けなくなったら収入がなくなってしまいます。
そのため、自分自身の健康管理は何よりも大切です。

施術は体力を使う仕事ですので、無理なスケジュールを組まないようにしましょう。
休日をしっかり確保し、自分自身もリフレッシュする時間を持つことが、長く続けていくためには必要です。

リラクゼーションサロンを未経験から開業する方へのアドバイス

未経験でも本当に開業できる?

「未経験だけど、本当にリラクゼーションサロンを開業できるのだろうか」と不安に感じている方も多いと思います。
結論からお伝えすると、未経験からでもリラクゼーションサロンの開業は十分可能です。

実際に、多くのサロンオーナーが未経験から開業し、成功しています。
ただし、成功するためには、開業前にしっかりと準備をしておくことが大切です。

未経験から開業するための準備ステップ

まずは、施術の基礎技術を身につけることから始めましょう。
民間のスクールや通信講座で、アロマセラピー、リンパケア、リフレクソロジーなどの技術を学ぶことができます。
数か月から半年程度の学習期間で、基本的な技術は習得できます。

技術を学んだら、できるだけ実践経験を積むことが重要です。
家族や友人に協力してもらって練習を重ねたり、リラクゼーションサロンでアルバイトをして現場の雰囲気を学んだりするのもよいでしょう。
実際の接客や予約管理、店舗運営の流れを体験することで、開業後のイメージがより具体的になります。

未経験者が開業前に知っておくべきこと

技術だけでなく、経営の知識も必要になります。
開業資金の計画、売上目標の設定、経費の管理など、お金に関する基本的な知識を、開業して忙しくなる前に身につけておきましょう。

また、集客の知識も開業前から学んでおくことをおすすめします。
SNSの使い方、ホームページの作り方、チラシのデザインなど、お客様に知ってもらうための方法を事前に勉強しておけば、開業後すぐに実践できます。

小さく始めて段階的に成長させる

未経験から開業する場合は、いきなり大きなテナントを借りるのではなく、自宅サロンやレンタルサロンから小さく始めることをおすすめします。
初期投資を抑えることで、リスクを最小限にできます。

週に2日から3日、1日2名から3名のお客様からスタートして、徐々に営業日数やお客様の数を増やしていきましょう。
焦らず、着実にステップアップしていくことが、長く続けられるサロン経営のコツです。

最初から完璧を目指さない

未経験から開業する場合、「完璧に準備してから」と考えてしまうと、いつまでも開業できません。
ある程度の準備ができたら、思い切ってスタートしてみることも大切です。

開業後も、お客様の声を聞きながら改善を重ねていけば大丈夫です。
「どんな施術が喜ばれるのか」「どんな接客が求められているのか」は、実際にお客様と接することで見えてきます。
失敗を恐れずに、一歩ずつ前進していきましょう。

相談できる仲間を作る

未経験から開業すると、分からないことや不安なことがたくさん出てきます。
そんな時に相談できる仲間がいると、心強いです。

同じようにサロンを開業した仲間や、セラピストのコミュニティに参加することで、情報交換ができますし、励まし合うこともできます。
SNSでサロンオーナー同士がつながることもできますので、積極的に交流してみてください。

未経験だからこその強み

現時点で未経験であることは、決してマイナスではありません。
むしろ、お客様に近い、「お客様の気持ちがよく分かる」という強みになります。

施術を受ける側の不安や期待を理解しているからこそ、お客様に寄り添った接客ができます。
「初めてのお客様でも安心して来店できるサロン」を目指すことで、未経験だからこその温かいサロン作りができるはずです。

自信を持って、一歩を踏み出してください。
未経験から始めても、情熱と努力があれば、必ず素敵なサロンを作ることができます。

まとめ。リラクゼーションサロンの開業を成功させるために

リラクゼーションサロンの開業は、未経験からでも始められる魅力的なビジネスです。
特別な国家資格が必要ないため、しっかりと準備をすれば、誰でも挑戦することができます。

開業資金は、自宅サロンであれば100万円前後、テナントを借りる場合は300万円から500万円程度を見込んでおきましょう。
助成金や補助金、融資制度を上手に活用することで、資金面の負担を軽減することも可能です。

開業届などの必要な手続きを忘れずに行い、コンセプトを明確にしてメニューを作り込みましょう。
他のサロンとの違いを打ち出すことが、お客様に選ばれるサロンになるための第一歩です。

そして何よりも重要なのが、集客です。
開業前から、Instagram やホームページ、GoogleビジネスプロフィールなどのWeb集客ツールを整えておきましょう。
質の高い投稿を定期的に続けることで、新規のお客様との出会いが生まれます。

オンライン集客と並行して、チラシやリーフレットなどのオフライン施策も組み合わせることで、より幅広い層にアプローチできます。

一度来店してくださったお客様をリピーターにするために、公式LINEの活用や丁寧な接客、信頼関係の構築を心がけましょう。
リピーターが増えることで、経営は安定していきます。

リラクゼーションサロンの開業は、お客様の心と体を癒し、笑顔にできるやりがいのある仕事です。
この記事でご紹介した情報を参考に、しっかりと準備を整えて、ぜひ理想のサロンを実現してください。
応援しています。

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