美容室・美容院のMEO対策手順。重要性と対策のポイント

「Googleマップで自分の美容室が上位に表示されない」
「近くにある大手サロンにお客様を取られてしまう」
「MEO対策って聞いたことはあるけど、何から始めればいいの?」

そんなお悩みを抱えていませんか?

実は、美容室・美容院の集客において、MEO対策は非常に効果的な方法のひとつです。

Googleマップで「地域名+美容室」と検索するお客様は、まさに今から行くお店を探している「今すぐ客」です。そのタイミングで自分のサロンが上位表示されれば、新規集客のチャンスは大きく広がります。

この記事では、美容室・美容院のオーナー様や店長様に向けて、MEO対策の基本から具体的な手順、上位表示のためのポイントまでをわかりやすく解説していきます。

専門的な知識がなくても実践できる内容ですので、ぜひ最後までお読みいただき、今日から取り組んでみてください。

目次

美容室・美容院にとってMEO対策が重要な理由

まずは、なぜ美容室・美容院にとってMEO対策が重要なのかを理解しておきましょう。

「集客方法はホットペッパーやSNSで十分」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、MEO対策には他の集客方法にはない独自のメリットがあります。

MEO対策とは何か?美容室集客との関係性

MEOとは「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略で、Googleマップなどの地図検索で自分のお店を上位に表示させるための施策のことです。ローカルSEOとも呼ばれることがあります。

たとえば、お客様が「渋谷 美容室」「新宿駅 美容院」などと検索したとき、Google検索の上部にはGoogleマップと一緒に3店舗程度のお店情報が表示されます。

この表示エリアは「ローカルパック」と呼ばれ、通常の検索結果(SEO)よりも上に表示されるため、非常に目立つ場所です。

美容室・美容院のように店舗を構えて地域のお客様を対象にするビジネスにとって、このローカルパックに表示されるかどうかは集客に直結します。MEO対策を適切に行うことで、この上位表示を狙えるようになるのです。

Googleマップで美容室を探すお客様が増えている

最近では、美容室を探すときにGoogleマップを使うお客様が急増しています。「近くの美容室」と音声検索をしたり、外出先でスマートフォンからGoogleマップを開いて周辺のサロンを探したりするケースが増えているのです。

Googleの調査によると、店舗検索の際に約44%の方がGoogleマップを利用しているというデータがあります。さらに、Googleマップで訪問先を調べた方の約41%が検索後24時間以内に店舗を訪問しているという結果も出ています。

つまり、Googleマップで美容室を検索しているお客様は、かなり高い確率で実際に来店してくれる可能性があるということです。

このような「今すぐ行動したい」お客様に自分のサロンを見つけてもらうためには、MEO対策が欠かせません。

美容室集客サイトやSNSとの違い

ホットペッパービューティーなどの美容室集客サイトは、確かに多くのお客様に見てもらえる反面、掲載料や成果報酬手数料がかかります。

また、同じエリアに掲載している競合サロンが多いため、価格競争に巻き込まれやすいというデメリットもあります。

一方、MEO対策で使用するGoogleビジネスプロフィールは、登録も運用も基本的に無料です。適切に運用するだけで、広告費をかけずにGoogleマップで上位表示を目指すことができます。

SNSでの集客も効果的ですが、SNSは基本的にフォロワーや興味を持ってくれた方への情報発信がメインです。「今すぐ美容室を探している」お客様にリーチするという点では、MEO対策の方が直接的なアプローチが可能です。

もちろん、どれか1つだけに頼るのではなく、MEO対策、SNS、ホットペッパーなどを組み合わせて運用することで、より効果的な集客が実現できます。ただし、MEO対策は無料で始められて効果も期待できるため、まず最初に取り組むべき施策としておすすめです。

美容室・美容院のMEO対策を始める前の準備

MEO対策を効果的に進めるためには、事前の準備が大切です。いきなり施策を始めるのではなく、まずは基盤をしっかり整えておきましょう。

Googleビジネスプロフィールへの登録方法

美容室・美容院のMEO対策を始める際に入力すべき情報についての記事

MEO対策の第一歩は、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)への登録です。

Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供している無料の店舗情報管理サービスで、登録することでGoogle検索やGoogleマップの検索結果に店舗情報を表示できるようになります。

まずはGoogleマップで自分のサロンの名前や住所で検索してみてください。す

でにお店の情報が表示されている場合は、Googleが自動的に情報を作成しているか、一般のユーザーが登録している可能性があります。その場合は「オーナー確認」を行って、自分でお店の情報を管理できるようにしましょう。

検索しても自分のサロンが表示されない場合は、新しくGoogleビジネスプロフィールに登録する必要があります。Googleアカウントがあれば、Googleビジネスプロフィールの公式サイトから簡単に登録できます。

登録の流れは、

①Googleアカウントを作成(または既存のアカウントでログイン)
②店舗情報を入力
③カテゴリを選択(美容院、ヘアサロンなど)
④地図上で場所を確認
⑤オーナー確認

という順番です。オーナー確認は、電話やハガキ、メールなどの方法で行うことができます。

美容室の基本情報を正確に登録する

Googleビジネスプロフィールに登録したら、まずは基本情報を正確に入力しましょう。

ここで重要なのが「NAP情報」と呼ばれるものです。NAPとは、Name(店舗名)、Address(住所)、Phone(電話番号)の頭文字をとったものです。

このNAP情報は、Googleビジネスプロフィールだけでなく、ホームページ、ホットペッパー、Instagram、その他のポータルサイトなど、すべての媒体で完全に統一することが非常に重要です。

たとえば、Googleビジネスプロフィールでは「美容室〇〇 渋谷店」と登録しているのに、ホットペッパーでは「〇〇美容室 渋谷」と表記していたり、住所の書き方が「1丁目2番地3号」と「1-2-3」で違っていたりすると、Googleは同一の店舗だと認識できず、検索順位に悪影響を与える可能性があります。

「1F」と「1階」の違い、「株式会社」と「(株)」の違い、スペースの有無など、細かい部分まで完全に一致させることを心がけてください。

これは地味な作業に見えますが、MEO対策においては非常に大切なポイントです。

美容室に適したカテゴリ選択のコツ

Googleビジネスプロフィールでは、お店のカテゴリを設定することができます。メインとなるカテゴリは1つだけ選べますが、追加カテゴリも設定できます。

美容室・美容院の場合、「美容院」「ヘアサロン」「美容室」などのカテゴリが考えられます。

どのカテゴリを選ぶか迷ったときは、自分のサロンがある地域で「地域名+美容室」などで検索してみて、上位表示されている競合店がどのカテゴリを設定しているかを参考にするのもひとつの方法です。

また、ヘッドスパが得意なサロンであれば追加カテゴリに関連するものを設定したり、着付けも行っているなら「着付けサービス」を追加したりと、自分のサロンの強みに合わせてカテゴリを選ぶことで、より適切なお客様にリーチできるようになります。

美容室・美容院のMEO対策で上位表示を狙うポイント

基本的な準備が整ったら、いよいよ本格的なMEO対策に取り組んでいきましょう。ここでは、美容室が上位表示を狙うために押さえておきたいポイントを解説します。

美容室集客に効果的なキーワード選定

美容室・美容院のMEO対策をするときに考えるべきキーワード選定についての記事

MEO対策においては、どのキーワードで上位表示を目指すかを明確にすることが重要です。

美容室の場合、一般的には「地域名+美容室」「地域名+美容院」などが基本となります。

しかし、それだけではなく、自分のサロンの強みを活かしたキーワードも考えてみましょう。たとえば、「渋谷 美容室 カラー」「新宿 美容院 ヘッドスパ」「目黒区 美容室 髪質改善」など、メニュー名を組み合わせたキーワードも効果的です。

検索されやすいキーワードは競合も多くなりますが、「地域名+美容室+得意なメニュー」のような組み合わせであれば、競合が少なくて上位表示を狙いやすいケースもあります。

自分のサロンのターゲット層がどのようなキーワードで検索しそうかを考えて、キーワードを選定してみてください。

Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる

Googleビジネスプロフィールには、店舗名や住所、電話番号といった基本情報以外にも、さまざまな情報を登録することができます。この情報を充実させることで、Googleからの評価が上がり、検索順位の向上が期待できます。

具体的には、

営業時間(祝日や特別な日の営業時間も含む)、サービス内容、メニュー、予約リンク、支払い方法

などを漏れなく登録しましょう。

特に営業時間は正確に設定しておくことが大切です。祝日の営業時間が設定されていないと、「通常の営業時間と異なる場合があります」という注意書きが表示されてしまい、お客様に不安を与える原因になります。

また、ビジネスの説明文には、サロンの特徴や強み、どのようなお客様に向いているかなどを具体的に書きましょう。「根本改善」「お一人お一人に合わせた丁寧な施術」といった抽象的な表現ではなく、「ショートヘアが得意」「40代以上の髪質改善に特化」など、具体的でわかりやすい表現を心がけてください。

美容室の魅力を伝える写真の活用法

Googleビジネスプロフィールには、お店の写真を登録することができます。写真は、お客様がサロンを選ぶ際の重要な判断材料になりますので、積極的に活用しましょう。

美容室・美容院の場合、以下のような写真を登録すると効果的です。

まず、外観写真と内観写真は必須です。お客様が実際にお店を訪れたときに迷わないよう、入口がわかる外観写真を登録しておきましょう。内観写真は、店内の雰囲気やセット面、シャンプー台などを撮影して、お客様に安心感を与えるものを選んでください。

次に、施術例の写真です。カットやカラーのビフォーアフター写真、ヘアスタイルのサンプル写真などを掲載することで、サロンの技術力をアピールできます。

お客様の許可を得た上で、さまざまなスタイルの写真を投稿していきましょう。

スタッフの写真も効果的です。笑顔で明るい印象の写真を掲載することで、お客様に親しみを感じてもらえます。お客様は「どんな人に担当してもらえるのか」という点も気にされていますので、スタッフの人柄が伝わるような写真があると安心感につながります。

写真は定期的に更新することも大切です。季節ごとのおすすめスタイルや、新しいメニューの紹介など、常に新鮮な情報を発信していくことで、Googleからの評価も上がりやすくなります。

投稿機能を使った美容室の情報発信

Googleビジネスプロフィールには「投稿」という機能があり、お店からの最新情報を発信することができます。この機能を活用して、定期的に情報を発信していきましょう。

投稿できる内容としては、新メニューの紹介、キャンペーン情報、季節のおすすめスタイル、スタイリストの紹介、お客様へのお知らせなどがあります。写真や動画を添えて投稿することで、より効果的にアピールできます。

投稿は一定期間が経過すると表示されなくなるため、週に1回程度を目安に継続して投稿することをおすすめします。継続的に投稿することで、Googleに「このお店は活発に運営されている」と認識してもらえ、検索順位の向上につながる可能性があります。

美容室・美容院のMEO対策で口コミを増やす方法

MEO対策において、口コミは非常に重要な要素です。口コミの数が多く、評価が高いお店は、Googleマップで上位表示されやすくなります。また、お客様が美容室を選ぶ際にも、口コミは大きな判断材料となります。

美容室・美容院のMEO対策で口コミを増やすための方法についての記事

なぜ美容室に口コミが重要なのか

HAIRLOGの調査によると、お客様が「美容室・ヘアサロンを選ぶ主な決め手」の第3位に「口コミの評価が高い」が選ばれています。「口コミ評価が高いと安心」「体験した人の口コミを参考にしたい」という声が多く、口コミがお客様の来店判断に大きな影響を与えていることがわかります。

Googleも「検索ユーザーに価値のある情報を提供したい」と考えているため、口コミ数が多くて評価が高いお店を優先的に表示する傾向があります。

つまり、口コミを増やすことは、お客様からの信頼を得るためだけでなく、MEOの検索順位を上げるためにも効果的なのです。

お客様に口コミをお願いするコツ

口コミを増やすためには、お客様に直接お願いすることが最も効果的です。

ただし、口頭でお願いするだけでは、実際に書いてくれる方は限られています。お客様が口コミを書きやすい環境を整えることが大切です。

まず、口コミ投稿用のQRコードを作成しましょう。Googleビジネスプロフィールの口コミ投稿ページのURLをQRコードにして、レジ周りやセット面の見える場所に設置します。お客様がスマートフォンでQRコードを読み取れば、すぐに口コミ投稿ページにアクセスできるようにしておくと便利です。

また、口コミ投稿の手順を書いたシートを用意しておくのも効果的です。

「何を書けばいいかわからない」というお客様も多いため、「今日の施術の感想」「スタッフの対応について」「お店の雰囲気について」など、書く内容のヒントを示しておくと、お客様も書きやすくなります。

施術が終わってお会計のタイミングで、「よろしければ、Googleの口コミにご感想をいただけると嬉しいです」と声をかけてみましょう。できれば、その場でQRコードを読み込んでもらい、書いていただくのが最も確実です。

口コミへの返信で信頼関係を築く

口コミをいただいたら、必ず返信するようにしましょう。

口コミへの返信は、そのお客様とのコミュニケーションになるだけでなく、他のお客様からも見られています。丁寧な返信をすることで、お店の誠実さや顧客への姿勢をアピールできます。

良い口コミには、感謝の気持ちを伝えた上で、「またのご来店をお待ちしております」というメッセージを添えましょう。具体的な内容に触れて返信すると、より心のこもった印象になります。

一方、ネガティブな口コミをいただくこともあるかもしれません。

そのような場合も、放置せずに誠意を持って返信することが大切です。まずはお詫びの言葉を述べた上で、改善策を示すようにしましょう。ネガティブな口コミに対して真摯に対応している姿を見ることで、逆に好印象を持つお客様もいらっしゃいます。

口コミの返信は、Googleからも評価されるポイントです。

星だけの評価でコメントがない場合でも、必ず返信するようにしましょう。返信率が高いお店は、Googleから「しっかり運営されている」と判断されやすくなります。

口コミ獲得で注意すべきこと

口コミを増やしたいあまり、やってはいけないことがあります。まず、自分で自分のお店に口コミを書く「自作自演」は絶対にNGです。Googleにバレた場合、アカウントが停止されるリスクがあります。

また、金銭や割引などのインセンティブを渡して口コミを書いてもらうことも、Googleのガイドライン違反に該当します。さらに、消費者庁によるステマ規制も強化されていますので、こうした行為はブランドの信頼を損なうだけでなく、法的リスクにもつながります。

口コミは、あくまでもお客様の自発的な意思で書いていただくものです。

お客様に満足していただける施術やサービスを提供することが、結果的に良い口コミを増やす最善の方法です。

美容室・美容院のMEO対策を成功させる運用のポイント

MEO対策は、一度設定したら終わりではありません。継続的な運用が効果を左右します。ここでは、美容室がMEO対策を成功させるための運用のポイントをお伝えします。

定期的な情報更新の重要性

Googleビジネスプロフィールは、定期的に情報を更新することが大切です。営業時間の変更、新メニューの追加、キャンペーン情報など、お店に変化があったらすぐに反映させましょう。

特に営業時間は、正確に設定しておく必要があります。

祝日や年末年始、臨時休業などがある場合は、特別営業時間として設定しておきましょう。営業時間が違っていてお客様が来店したのにお店が閉まっていた、となってしまうと、ネガティブな口コミにつながりかねません。

また、写真も定期的に追加・更新していきましょう。新しいヘアスタイルの写真や、季節感のある店内装飾の写真などを投稿することで、お店が活発に運営されていることをアピールできます。

インサイト分析で効果を確認する

Googleビジネスプロフィールには「インサイト」という分析機能があり、お店の情報がどれくらい見られているか、どのようなキーワードで検索されているかなどを確認することができます。

インサイトで確認できる主な項目としては、ビジネスプロフィールの閲覧数、検索クエリ(どのようなキーワードで検索されたか)、電話の発信件数、ウェブサイトのクリック数、ルート検索の回数などがあります。

これらのデータを定期的にチェックすることで、MEO対策の効果を測定できます。閲覧数が増えているか、電話やウェブサイトへのアクセスが増えているかを確認し、必要に応じて施策を改善していきましょう。

複数の集客媒体で情報を統一する

先ほどNAP情報の統一について触れましたが、これは非常に重要なポイントなので改めて強調しておきます。

Googleビジネスプロフィール、ホームページ、ホットペッパー、Instagram、その他のポータルサイトなど、すべての媒体で店舗名、住所、電話番号、営業時間などの情報を完全に一致させてください。

情報がバラバラだと、Googleは「この店舗の情報は信頼できない」と判断し、検索順位を下げる原因になります。逆に、すべての媒体で一貫した情報を発信していると、Googleからの信頼度が上がり、検索順位の向上が期待できます。

また、Googleビジネスプロフィールだけを頑張って他の媒体を放置するのではなく、すべての媒体をバランスよく運用することも大切です。

現在のGoogleは、複数の媒体の情報を総合的に判断して検索順位を決定しています。一つの媒体だけに頼るのではなく、全体的な情報発信を意識しましょう。

MEO対策とSEO対策の連携

MEO対策とSEO対策は、連携させることでより大きな効果を発揮します。SEO対策とは、自分のホームページをGoogle検索で上位表示させるための施策のことです。

実は、MEO対策の順位にはSEOも影響しています。自分のホームページが「地域名+美容室」などのキーワードで検索上位に表示されていると、MEOの順位も上がりやすくなる傾向があります。

Googleビジネスプロフィールには、自分のホームページのURLを登録できます。ホームページにも地域名やサービス内容などのキーワードを含めたコンテンツを充実させ、SEO対策を行うことで、相乗効果が期待できます。

また、ホームページにGoogleマップを埋め込むことで、お客様が来店しやすくなるだけでなく、Googleからの評価にもプラスになります。

美容室・美容院がMEO対策でよくある失敗と対策

MEO対策に取り組んでいるのに、なかなか効果が出ないという方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、美容室がMEO対策でやりがちな失敗とその対策を解説します。

店舗名にキーワードを詰め込みすぎる

MEO対策で上位表示を狙いたいあまり、店舗名に「地域名」や「おすすめ」「人気」などのキーワードを詰め込んでしまうケースがあります。たとえば、「美容室〇〇 渋谷駅前 髪質改善 カラー専門」のような登録の仕方です。

しかし、これはGoogleのガイドライン違反に該当します。一時的に上位表示されることがあっても、Googleからペナルティを受けると、アカウントが停止されたり、検索結果に表示されなくなったりするリスクがあります。

店舗名は、看板やレシートに記載されている正式な名称をそのまま登録してください。キーワードを盛り込みたい場合は、ビジネスの説明文や投稿などで自然に使用するようにしましょう。

情報の更新を放置してしまう

Googleビジネスプロフィールに登録したものの、その後の更新を怠ってしまうケースも多く見られます。登録しただけで放置していると、MEO対策の効果はほとんど期待できません。

Googleは、定期的に情報を更新しているお店を「活発に運営されている」と判断し、優先的に表示する傾向があります。写真の追加、投稿、口コミへの返信など、できることから定期的に更新していきましょう。

忙しくて手が回らないという場合は、週に1回でも時間を決めて更新する習慣をつけることをおすすめします。

抽象的な表現ばかり使ってしまう

ビジネスの説明文や投稿で、「根本改善」「お一人お一人に合わせた丁寧な施術」「プライベートな空間で」といった抽象的な表現ばかり使ってしまうケースがあります。

こうした表現は、どの美容室にも当てはまるため、お客様にとっては何が特別なのかわかりにくいです。また、Googleもどのようなお客様に向けたお店なのかを判断しにくくなります。

「40代以上の髪のエイジングケアに特化」「ショートカットのデザインが得意」「カラー後も長持ちする髪質改善トリートメントが人気」など、具体的でわかりやすい表現を心がけましょう。

写真を掲載しない、または質の低い写真を使う

美容室・美容院のMEO対策での写真の質について言及している記事

写真を全く掲載していない、または暗い写真やブレた写真を使っているケースも見られます。写真がないと、お客様はお店の雰囲気をイメージしにくく、来店をためらう原因になります。

明るくて清潔感のある写真を複数枚登録しましょう。スマートフォンで撮影する場合も、照明を工夫したり、明るい時間帯に撮影したりするだけで、印象は大きく変わります。

美容室・美容院のMEO対策とインスタグラム集客の連携

MEO対策をより効果的に進めるために、インスタグラム(Instagram)との連携を考えてみましょう。インスタグラムは、美容室・美容院の集客において非常に強力なツールです。

インスタグラムとMEOの相乗効果

お客様がGoogleで美容室を検索し、Googleビジネスプロフィールで気になるお店を見つけた後、「このお店、本当に信頼できるかな?」と思って、さらにSNSをチェックするケースが増えています。

インスタグラムでは、より多くの施術例やお店の雰囲気、スタッフの人柄などを伝えることができます。Googleビジネスプロフィールで興味を持ったお客様が、インスタグラムを見てさらに信頼を深め、予約につながるという流れを作ることが可能です。

Googleビジネスプロフィールには、インスタグラムやその他のSNSのリンクを登録することができます。お客様がスムーズにSNSを確認できるよう、リンクを設定しておきましょう。

インスタグラムで発信すべき内容

2025年現在、インスタグラムのアルゴリズムはリール動画を優先的に表示する傾向があります。また、ハッシュタグの効果は以前ほど高くなく、インスタグラム責任者も「ハッシュタグを使っても、リーチが劇的に伸びるわけではない」と明言しています。

インスタグラムで発信する際は、ハッシュタグに頼るのではなく、コンテンツの質を重視しましょう。美容室・美容院の場合、以下のような投稿が効果的です。

ビフォーアフターの写真や動画は、最もお客様の反応が良いコンテンツのひとつです。施術前と施術後の変化を見せることで、サロンの技術力を具体的にアピールできます。お客様の許可を得た上で、積極的に投稿していきましょう。

お客様の声を紹介する投稿も効果的です。お客様との許可を得て、感想やご意見を紹介することで、第三者からの信頼を得やすくなります。

セルフケアのアドバイスや、髪に関するお役立ち情報も喜ばれます。プロならではの知識を発信することで、フォロワーとの信頼関係を築くことができます。

投稿頻度については、週3〜5回程度が最も効率的という調査結果があります。毎日投稿する必要はありませんが、継続して発信することが大切です。

Googleビジネスプロフィールとインスタグラムの情報統一

Googleビジネスプロフィールとインスタグラムで発信する情報も、一貫性を持たせることが重要です。Googleビジネスプロフィールでは「髪質改善専門」と言っているのに、インスタグラムでは「なんでもできる美容室」として発信していると、お客様は混乱してしまいます。

自分のサロンの強みや特徴、ターゲットとするお客様像を明確にして、すべての媒体で一貫したメッセージを発信していきましょう。

美容室・美容院のMEO対策の成功事例

最後に、MEO対策によって実際に成果を上げている美容室の事例をご紹介します。具体的なイメージを持っていただくことで、自分のサロンでの施策に活かしていただければと思います。

地域名+美容室でTOP3に入った事例

ある美容室では、MEO対策を始める前は「地域名+美容院」で圏外、「地域名+美容室」で16位という状況でした。しかし、以下の施策を継続的に実施した結果、現在では常にTOP3に入るようになったそうです。

まず、口コミの獲得に力を入れました。口コミ投稿用のQRコードを記載したシートを作成し、お会計時にお客様に声をかけてその場で書いていただくようにしました。口コミが増えるにつれて、検索順位も徐々に上がっていったそうです。

口コミへの返信も欠かさず行いました。良い口コミにはもちろん、たまにいただくネガティブな口コミにも誠意を持って返信することで、お店の姿勢をアピールできたとのことです。

Googleビジネスプロフィールの情報も充実させました。サービス内容、商品情報、写真などを詳しく登録し、投稿機能も週に1回程度は更新するようにしたそうです。

新規顧客が大幅に増加した事例

別の美容室では、MEO対策を導入してから1年半で、新規顧客数が大幅に増加したという成果を上げています。導入前は同月2名だった新規顧客が、最新月には39名と、約19倍に増えたとのことです。

この美容室では、Googleビジネスプロフィールの最適化を徹底的に行いました。基本情報の正確な登録、写真の定期的な更新、口コミ獲得と返信、投稿機能の活用など、できることをすべて継続して実施したそうです。

また、SEO対策も並行して行い、ホームページのコンテンツも充実させました。MEO対策とSEO対策を連携させることで、相乗効果が生まれたとのことです。

まとめ:美容室・美容院のMEO対策を今日から始めよう

美容室・美容院のMEO対策について、基本から具体的な手順、成功のポイントまで解説してきました。最後に、この記事の内容を振り返っておきましょう。

MEO対策とは、Googleマップでお店を上位表示させるための施策です。Googleマップで美容室を探すお客様は「今すぐ客」であり、上位表示されることで新規集客のチャンスが大きく広がります。

MEO対策の基本は、Googleビジネスプロフィールへの登録と、正確な情報の入力です。特にNAP情報(店舗名、住所、電話番号)は、すべての媒体で完全に統一することが重要です。

上位表示を狙うためには、適切なキーワード選定、情報の充実、写真の活用、投稿機能の活用、口コミの獲得と返信が効果的です。これらを継続的に実施することで、検索順位の向上が期待できます。

MEO対策は、一度設定したら終わりではありません。定期的な情報更新、インサイトによる効果測定、複数媒体での情報統一、SEO対策との連携など、継続的な運用が大切です。

Googleビジネスプロフィールは無料で登録・運用できますので、まだ始めていない方は、ぜひ今日から取り組んでみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、できることから少しずつ進めていけば、必ず効果が出てきます。

この記事で紹介した内容を参考に、あなたの美容室・美容院の集客力をアップさせていきましょう。

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