整体院を開業して成功するための完全ガイド|準備から集客方法まで徹底解説

「整体院を開業したいけれど、何から始めればいいのかわからない」「開業しても集客できるか不安」そんな悩みをお持ちではありませんか。

整体院の開業は特別な資格が不要で比較的始めやすい業種ですが、全国に5万件以上もの整体院があり、コンビニの数に匹敵するほど競合が多い環境です。

せっかく開業しても、適切な準備と集客戦略がなければ経営を続けることは難しいでしょう。

この記事では、整体院の開業に必要な準備から、開業後の集客方法まで、実践的なノウハウを詳しく解説します。開業形態の選び方、必要な資金、手続き、そして2025年最新の集客方法まで、初心者の方でもわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

整体院開業に必要な資格と届け出

整体院開業に資格は必要?

整体院を開業する場合、「整骨院」と違い、実は特別な国家資格は必要ありません。開業届を税務署に提出すれば、誰でも整体院を開業することができます。

ただし、資格がなくても開業できるからといって、当然ですが知識や技術がないまま始めるのはおすすめできません。お客様の体を扱う仕事ですから、しっかりとした技術と知識を身につけておく必要があります。

信頼性を高めるために取得しておくと良い資格としては、以下のようなものがあります。

柔道整復師は3年間の専門学校または大学での学習後、国家試験に合格することで取得できる資格です。

この資格があれば、医師の同意と特定の適応症を満たす場合に限り、保険適用可能な施術も行えます。骨折、脱臼、捻挫などの外傷治療に関する専門知識を習得できるため、スポーツ外傷を専門とする整体院を開業する際に特に有利です。

あん摩マッサージ指圧師やはり師、きゅう師といった国家資格も、整体院の信頼性を高める上で役立ちます。これらの資格は必須ではありませんが、お客様からの信頼を得やすくなるでしょう。

整体院開業に必要な届け出

整体院を開業する際には、税務署に「個人事業の開業届」を提出する必要があります。

開業から1カ月以内に提出するのが基本ですが、実際には開業した年の確定申告を行えば、それが開業届の代わりになります。

開業届の職業欄には「整体師」「整体業」「療術業」と記入します。整体院で行うのは医療行為ではなく、マッサージやリラクゼーションを目的とした療術として扱われます。

開業届を提出する際には、併せて「青色申告承認申請書」を提出することをおすすめします。

青色申告制度を利用すると、青色申告特別控除や青色事業専従者給与など、納税額を抑えるのに役立つ数多くの特典を受けることができます。

なお、整体師の資格は国家資格ではないため、整骨院や接骨院とは異なり、都道府県や市区町村などに対して届け出なければならない書類は基本的にありません。この点が整体院開業のハードルを下げている理由の一つです。

整体院の開業形態を決める

整体院を開業して成功するための完全ガイドの記事内で開業形態について記載している記事

整体院を開業する際には、まず開業形態を決める必要があります。開業形態によってかかる費用や集客方法が大きく異なるため、自分の状況に合った形態を選ぶことが重要です。

自宅で整体院を開業する

自宅で開業する方法は、ひとりで整体院を営む方におすすめです。

自宅を整体院にすることで、貸店舗や賃貸マンションの一室を借りるよりも賃料を抑えることができます。初期費用を最小限に抑えられるため、リスクを低く開業したい方に向いています。

ただし、自宅での開業は大きな看板など、大規模な広告を置くことが難しいため、ホームページやSNSなど、別の集客手段を用いる工夫が必要になります。また、プライベートと仕事の境界があいまいになりやすい点も考慮しておきましょう。

貸店舗で整体院を開業する

テナントを借りて開業する場合、敷金や家賃、内装工事費などまとまった資金が必要です。

計画的に自己資金を貯めたうえで、借り入れの検討も必要でしょう。

初期費用や固定費がかかる反面、ターゲットに合わせた立地で開業したり、整体院の前を通る人に認知してもらったりできる点が魅力です。

まとまった資金を準備できる場合は、テナントを借りて開業することで集客面でのメリットが得られます。

整体院の居抜き物件を借りると、内装工事費を大幅に抑えられます。ベッドや備品がすでに揃っている場合もあるため、初期費用を抑えながらも立地の良い場所で開業したい方には居抜き物件も検討する価値があります。

賃貸マンションの一室で開業する

賃貸マンションの一室を施術スペースとして開業する方法もあります。貸店舗を借りる場合と比較すると、家賃が比較的低いため、開業時の初期費用を抑えられます。

また、プライベートな空間を重視する利用者のニーズにも応えやすい形態です。

しかし、自宅での開業と同様に大きな看板の設置は難しい場合が多いため、駅や利用者が多い施設の近くといった集客しやすい立地を選ぶことに加えて、ウェブサイトやSNSなど、オンラインでの集客に力を入れる必要があります。

レンタルサロンを利用する

レンタルスペースを利用すると、必要なときだけレンタル料を支払えば済むため、低リスクで整体院を開業できます。昨今は、

ベッドやタオルなどが準備されているレンタルサロンも増えていますので、手軽に整体院を始めたい場合は利用を検討するとよいでしょう。

副業として整体院を始めたい方や、まずは小規模に試してみたい方には特におすすめの開業形態です。固定費がかからないため、集客が安定するまでのリスクを最小限に抑えられます。

出張整体という選択肢

開業資金が限られている場合や、家族の都合で店舗を持つことが難しい場合には、出張整体という働き方もあります。お客様のご自宅や指定の場所に訪問して施術を行う形態です。

店舗の家賃や内装費用がかからないため、最小限の資金で開業できます。

ただし、移動時間や交通費がかかることや、施術環境を自分でコントロールしにくいといった課題もあります。

整体院開業に必要な資金

整体院の開業資金の内訳

整体院の開業にかかる費用は、開業形態によって大きく異なります。一般的な内訳を見ていきましょう。

物件取得費として、敷金、礼金、保証金、仲介手数料などが必要です。貸店舗の場合、敷金は家賃の3〜6カ月分程度が相場です。自宅開業の場合はこの費用がかからないため、大きなコスト削減になります。

内装工事費は、スケルトン物件の場合は200万円〜500万円程度かかることもあります。居抜き物件であれば、50万円〜150万円程度で済む場合もあります。リラックスできる空間づくりが重要ですが、開業当初はコストを抑える工夫も必要です。

施術ベッド、タオル類、消毒用品、BGM用の音響設備などの設備費用も必要です。施術ベッドは患者さんの体格に合わせて高さ調整できるものを選びましょう。デスクやパソコン、電子カルテシステムなども導入すると、業務効率が向上します。

開業後3〜6カ月分の運転資金も確保しておく必要があります。開業直後は売上が安定しないため、家賃や光熱費、広告費などの固定費を賄える資金を準備しておくことが重要です。

整体院の開業資金を抑える方法

初期費用をかけ過ぎると、借入額が大きくなったり、運転資金に回すための貯えがなくなったりして開業に失敗する可能性があります。

開業を成功させるためには、できる限り初期費用を抑えるようにしましょう。

具体的には、ホームページは無料ツールを使って自分で作成する、中古の設備を購入する、居抜き物件を探すなどの方法があります。

クオリティが下がっても、はじめは資金をかけない方法を選ぶことが整体院開業のコツです。クオリティを高めたい場合は、売上の増加に応じてバージョンアップさせるとよいでしょう。

整体院開業に使える補助金・助成金

整体院の開業には、国や自治体が提供する補助金や助成金を活用できる場合があります。

小規模事業者持続化補助金は、販路開拓や生産性向上に取り組む小規模事業者を支援する制度です。ホームページ制作費用や広告宣伝費などに利用できます。

創業融資としては、日本政策金融公庫の新創業融資制度がおすすめです。

国が出資している金融機関で、ほかの金融機関に比べて、長期間かつ低金利で融資を受けることができます。融資を受ける際は、第一候補として検討しておくといいでしょう。

補助金や助成金は申請条件や募集期間が決まっているため、事前に情報を収集し、計画的に申請することが大切です。

整体院開業の準備と手順

事業計画を立てる

開業形態を決めたら、具体的な事業計画を策定します。整体院を開業したい動機を深く掘り下げ、コンセプトや主なターゲット層を明確にしましょう。

事業計画書は、これから始める事業をどのように進め、どのようにして収益を上げていくのかを具体的にまとめたものです。開業に必要な資金の調達方法や返済方法などの資金繰りの計画も考えておく必要があります。

売上予測と収支計画も詳細に立てましょう。

1日の施術人数、単価、月間売上目標を現実的に設定し、固定費や変動費を含めた収支シミュレーションを行います。開業後3年間程度の中期的な計画も併せて作成することで、資金調達や経営判断の根拠となります。

物件を選定する

開業形態を決めたあとは、整体院を開く物件を選定します。自宅で開業をする方は、物件を選ぶ必要がありませんが、それ以外の方は立地選びが成功の鍵を握ります。

整体院の成功は立地に大きく左右されます。

住宅街であれば主婦や高齢者がアクセスしやすい場所、オフィス街であれば会社員が通いやすい駅近の物件を選びます。1階店舗が理想的ですが、2階以上の場合は階段の昇降が負担にならないよう配慮が必要です。

立地は、開業地域によって異なります。たとえば、都会であれば駅が近い場所、地方であれば駐車場がある程度広い場所が挙げられます。それを踏まえて、自分の予算に合った物件を選びましょう。

物件の契約条件も重要なポイントです。保証金、敷金、礼金といった初期費用に加え、月額賃料が売上予測に対して適切な水準かを慎重に検討します。また、整体院として使用することを大家に必ず確認し、後からトラブルにならないよう書面で記録を残しておきましょう。

内装工事と設備を整える

物件を契約したあとは、内装工事を進めます。整体院の内装は、初めて利用する方の第一印象となるため大切です。

整体院の内装は、患者さんが安心して施術を受けられる環境づくりが最優先です。

清潔感があり、リラックスできる空間を演出するため、落ち着いた色調の内装材を選びます。施術室は患者さんのプライバシーを守るため、適切な遮音対策も施しましょう。

必要な設備としては、施術台、タオル、消毒用品、BGM用の音響設備などが挙げられます。

施術台は患者さんの体格に合わせて高さ調整できるものを選び、長時間の施術でも疲れにくい設計のものを導入します。また、患者さんが着替えるためのスペースや荷物置きも忘れずに設置しましょう。

リラックスして快適に施術を受けてもらうために、レイアウトを考えなければいけません。スケルトン物件で内装をゼロから工事する際などは、工事費用が高くなりますが、居抜き物件を選ぶことで大幅にコストを抑えられます。

開業前の集客準備

開業前から集客の準備を始めることが成功の鍵です。ホームページの作成は必須で、施術内容、料金、アクセス方法を分かりやすく掲載します。

現在は口コミで紹介を受けた顧客も一旦インターネットで店舗を検索する時代です。

そのため、整体院の認知度を高めるためにもホームページの開設は欠かせません。今は無料でも簡単にホームページを作成できるサービスもあるので、ぜひ作成しておきましょう。

Googleビジネスプロフィールの登録により、地域検索での露出を高めることも重要です。整体院は基本的に通いやすい近隣地域のお客さまが多くなりますので、Googleマップで検索しやすいようにMEO対策に力を入れるのもおすすめです。

SNSを活用した情報発信も効果的です。InstagramやFacebookで施術の様子や健康に関する情報を発信し、潜在顧客とのコミュニケーションを図ります。開業記念のキャンペーンや初回割引など、新規顧客を獲得するための施策も事前に計画しておきましょう。

チラシで宣伝する場合は、開業する直前かオープン日に合わせて、店舗の住所や施術内容、さらには割引券などを掲載すると効果的です。ホームページのQRコードを掲載しておくと、チラシに載せられなかった情報を顧客にアピールできます。

整体院開業後の集客方法【2025年最新版】

整体院を開業して成功するための集客方法についての記事

整体院を開業しても、お客様に来ていただけなければ経営は成り立ちません。ここからは、2025年最新の集客方法を、オンラインとオフラインの両面から詳しく解説します。

整体院の集客で押さえるべき3つのポイント

集客を考える際には、3つのパターンに分けて戦略を立てることが重要です。新規顧客に対する集客、リピーターの集客、休眠顧客に対する集客です。これらを混同してしまうと、効果的な集客ができません。

新規顧客の集客では、潜在顧客や見込み客に対してアプローチすることになります。チラシやホームページなどを活用して、まず自分の整体院を知ってもらうことから始めます。

リピーターを増やすためには、来院した顧客に満足してもらう必要があります。

施術の質、接客対応、院内の雰囲気、料金設定などが顧客満足度に影響します。新規のお客さまは初回の施術の満足度でリピートするかどうかが決まりますので、どんな悩みを持って来院したのかをきちんとヒアリングすることが大切です。

休眠顧客とは、長期間来院していない顧客を指します。なんとなく整体院に行かなくなる人が多いため、LINEやDMで定期的にメッセージを送ると、再来院につながる可能性があります。

ターゲット・ペルソナを明確にする

集客を成功させるためには、ターゲットを明確にする必要があります。どのような患者を受け入れたいか明確に決めることで、ニーズに応じたサービスの提供が可能です。

例えば、平日の昼間に通院する主婦をターゲットにする、仕事終わりに通院する会社員をターゲットにするなどです。取り込みたい客層を描くことで、提供するサービス内容や立地などが決められます。

性別、年齢、職業、趣味、住所、症状など、1人の人物を明確に作成してみてください。次にその人がどうすれば来てくれるか考え、集客方法を決めましょう。ターゲットを絞ることで、集客の成功率がグッと上がります。

ターゲットを明確にしたら、求める施術をイメージしましょう。子育てで肩こりに悩んでいる、仕事で肩・首・腰への疲労感が酷いなど、ターゲットの生活スタイルを踏まえたうえで、適切にアプローチすることが重要です。

競合との差別化を図る

昨今は整体院の競合が増加していることもあり、競合と差別化できていないと開業が失敗します。

繁盛している整体院は他院との差別化をしっかりと行なっています。

差別化を行うためには、他院にはない、自院ならではの強みや魅力を明確にしなくてはなりません。例えば、施術部位や施術方法、対象者を絞ることで特徴を出すことが可能です。腰痛専門の特化型整体院や、早朝・深夜まで受付をするなど、近隣の整体院をリサーチした上で差別化を図ることが大切です。

オンライン集客方法6選

1. ホームページ・SEO対策

デジタル化が浸透した現代では、ネットで検索してから行動を起こす人がほとんどです。

チラシや看板を見た方でも、GoogleやYahooなどの検索媒体でホームページを検索する方は少なくありません。整体院においても、ホームページは欠かせない集客ツールと言えるでしょう。

ホームページには、施術内容、料金、アクセス方法、院長の経歴、お客様の声などを分かりやすく掲載します。特に初めて来院する方は不安を抱えているため、安心して来院できる情報を提供することが重要です。

SEO対策として「地域名 整体」「症状名 整体」などのキーワードで上位表示を狙うことで、検索からの集客が見込めます。ブログで健康情報や施術に関する記事を定期的に更新すると、検索エンジンからの評価も高まります。

2. Googleビジネスプロフィール(MEO対策)

Googleビジネスプロフィールに登録し、MEO対策を行うことで、地域検索での露出を高められます。「〇〇市 整体院」といった地域検索で上位表示されれば、近隣の潜在顧客にアプローチできます。

プロフィールには、営業時間、住所、電話番号、写真、サービス内容などを詳しく登録しましょう。

口コミへの返信も積極的に行うことで、信頼性が高まります。写真は定期的に更新し、院内の雰囲気が伝わるようにすることがポイントです。

3. SNS(Instagram・Facebook・LINE)の活用

SNSを活用した情報発信も効果的な集客方法です。Instagramでは施術の様子、ビフォーアフターの写真、お客様の声、健康情報などを投稿します。ハッシュタグは3個程度に絞り、コンテンツの質に注力しましょう。

2025年のInstagramアルゴリズムでは、リーチ最大化が重要です。

関係性のあるアカウントには「いいね」が、繋がりのないアカウントには「シェア」が効果的です。投稿頻度は週3〜5回が最も効率的とされています。

LINE公式アカウントを開設すると、予約受付や定期的な情報発信が可能になります。

初回来院時にLINEに登録しておくと、定期的にメッセージを送りやすくなり顧客との関係を維持できます。休眠顧客を減らす効果も期待できるため、LINEを集客に活用するのもおすすめです。

4. Web広告(リスティング・SNS広告)

即効性のある集客を狙う場合は、Web広告の活用も検討しましょう。

Google広告やYahoo!広告のリスティング広告では、「地域名 整体」などのキーワードで検索したユーザーに広告を表示できます。

InstagramやFacebookのSNS広告では、年齢、性別、地域、興味関心などで細かくターゲティングできます。初回割引や期間限定キャンペーンなどを訴求することで、新規顧客の獲得につながります。

5. YouTubeでの情報発信

YouTubeでセルフケア方法や健康情報を発信することで、専門性をアピールできます。動画は文字や写真よりも多くの情報を伝えられるため、施術の雰囲気や院長の人柄を知ってもらうのに効果的です。

来院前の期待値を高めることができるため、動画を見てから来院される方は満足度も高い傾向があります。

6. ポータルサイトへの登録

エキテンやヘルモアなどの医療系ポータルサイトに登録することで、整体院を探しているユーザーにアプローチできます。口コミ機能があるサイトでは、実際の患者様の声が信頼性を高める要素になります。

複数のポータルサイトに登録することで、認知度を高められますが、情報は常に最新の状態に保つことが重要です。

オフライン集客方法5選

1. チラシ・ポスティング

整体院のように地域に密着したビジネスにおいては、チラシやポスティングは現在も有効な集客手法です。特に高齢者層には紙媒体が効果的です。

チラシには場所がどこであるのかを分かりやすく示す必要があります。地図や目印となる建物を記載し、初めての方でも迷わず来院できるようにしましょう。初回割引や無料体験などの特典を掲載すると、来院のハードルを下げられます。

2. 看板・店頭ボード

店舗の前を通る人に認知してもらうためには、看板や店頭ボードが重要です。視認性の高いデザインで、何の店舗なのかがひと目で分かるようにしましょう。

店頭ボードには日替わりで健康情報や施術メニューの紹介を掲載すると、通りがかりの人の目を引きます。

3. 紹介カード・口コミ施策

既存のお客様からの紹介は、最も質の高い集客方法です。紹介カードを作成し、お客様に「ぜひご紹介ください」と直接依頼することが大切です。紹介した方、紹介された方の両方に特典を用意すると、紹介しやすくなります。

口コミサイトに実際の患者様の声を集めることも効果的です。患者様の生の声は客観的な評価として信頼されやすく、見込み客の安心感や納得感を高め、来院を促進する手助けとなります。

4. DM送付・クーポン配布

一定期間来院していない患者に対して、キャンペーン情報やお誕生日クーポンなどを送付します。郵送DMの主な目的は、自院の存在を思い出してもらい、再び来院してみようという気持ちになってもらうことです。

整体院の特性上、一定期間来院していない患者が体の不調を感じている可能性は十分にあります。再来院の特典を打ち出すだけでなく、「やはり整体院に通ったほうが良さそうだ」と感じてもらうことが重要です。

5. 地域イベント・健康講座

地域のイベントに参加したり、健康講座を開催したりすることで、地域住民との接点を作れます。無料の姿勢チェックや健康相談会などを実施すると、整体院に興味を持ってもらうきっかけになります。

整体院の集客を成功させるコツ

集客の優先順位を決める

即効性のある集客を狙うか、時間を掛けて安定した集客を狙うのかで集客方法が大きく変わります。また、期間を設けずに集客をしてしまうと、効果が少なくても止め時が分からなくなります。

この施策は1か月だけやってみる、月に○人集客できなかったらやめるなど、基準を設けて施策を実施すると良いです。効果測定を行いながら、PDCAサイクルを回していくことが重要です。

リピーターの確保に注力する

整体院を開業して成功するために集客方法としてリピート客の確保を行うための解説記事

整体院の経営を安定させるためには、新規顧客の獲得だけでなく、リピーターの確保が欠かせません。リピート率を高めるためには、施術の質はもちろん、接客対応や院内の雰囲気づくりも重要です。

次回予約を取ってもらう仕組みや、回数券の提案なども効果的です。お客様が「この整体院に通い続けたい」と思える価値を提供し続けることが、安定経営の鍵となります。

データ分析と改善を繰り返す

どの集客方法が効果的だったのか、データを分析することが大切です。Googleアナリティクスでホームページのアクセス状況を確認したり、予約時にどこで整体院を知ったかを聞いたりすることで、効果的な集客方法が見えてきます。

効果の高い施策には予算を増やし、効果の低い施策は改善するか中止するなど、データに基づいた意思決定を行いましょう。

整体院開業で失敗しないための注意点

初期費用をかけすぎない

特に多い失敗例は、初期費用やランニングコストにかけ過ぎて経営が苦しくなるケースです。誰でも初めての自分の城には、完璧な内装や最新機器を揃えたくなるものです。しかし、初期投資やランニングコストが膨らむほど、費用の回収が難しくなります。

中古品などをうまく活用してコストを抑えることが必要です。売上が安定してから、少しずつ設備をグレードアップしていく方が安全です。

集客の準備を怠らない

いくらコストを抑えても集客ができなければ、開業は失敗に終わってしまいます。開業前から集客の準備を始め、開業日には一定数の予約が入っている状態を目指しましょう。

開業直後はリーチ数が少なく、認知度が低い状態でスタートすることになります。これを避けるためには、余裕を持って事前にリーチ数を確保し、認知度を高める準備を整えておくことが重要です。

運転資金を確保しておく

開業後すぐに黒字化することは稀です。最低でも3〜6カ月分の運転資金を確保しておきましょう。家賃、光熱費、広告費などの固定費を賄える資金があれば、焦らずに集客に取り組めます。

施術スキルとコミュニケーション力を磨く

整体院の経営には、施術スキルだけでなく、コミュニケーション力も重要です。お客様の悩みをしっかりとヒアリングし、適切な施術とアドバイスを提供することで、満足度が高まります。

お客様との信頼関係を築くことで、リピートや紹介につながりやすくなります。技術だけでなく、人間力も磨き続けることが大切です。

まとめ:整体院開業を成功させるために

整体院の開業は、適切な準備と戦略があれば決して難しいものではありません。この記事でお伝えした内容をまとめます。

整体院開業には特別な資格は不要ですが、信頼性を高めるために関連資格の取得を検討しましょう。開業届の提出と青色申告承認申請書の提出を忘れずに行ってください。

開業形態は自分の状況に合わせて選びましょう。自宅開業、貸店舗、賃貸マンション、レンタルサロン、出張整体など、それぞれにメリットとデメリットがあります。初期費用を抑えることも重要ですが、立地や集客のしやすさも考慮してバランスよく判断してください。

事業計画をしっかりと立て、売上予測と収支計画を現実的に設定しましょう。開業資金は余裕を持って準備し、補助金や助成金も積極的に活用してください。

集客は新規、リピート、休眠顧客の3つに分けて戦略を立てます。ターゲットを明確にし、競合との差別化を図ることが成功の鍵です。オンライン集客とオフライン集客を組み合わせて、多角的にアプローチしましょう。

2025年の集客では、Googleビジネスプロフィールの活用、Instagram等のSNS運用、ホームページのSEO対策が特に重要です。リピーターの確保にも力を入れ、安定した経営基盤を作りましょう。

整体院の開業は、お客様の健康をサポートし、地域に貢献できるやりがいのある仕事です。この記事を参考に、しっかりと準備を進め、成功する整体院を目指してください。

開業は焦って行うものではありません。スタートにはかなりの時間と労力がかかり、不測の事態も多いため、ストレスも大きいです。しかし、計画的に準備を進め、適切な集客戦略を実行すれば、必ず道は開けます。

あなたの整体院が多くのお客様に選ばれ、地域で愛される存在になることを心から応援しています。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次