ネイルサロン開業の流れと失敗しないコツとは?必要な7つのこと

「いつかは自分のネイルサロンを持ちたい」「独立して自分らしく働きたい」
そんな夢を持っているネイリストの方は多いのではないでしょうか。
ネイルサロンは比較的少ない資金で開業できることから、美容業界の中でも人気の高い独立形態です。
特別な資格や保健所の許可も必要ないため、開業のハードルが低いことも魅力のひとつですね。
しかし、開業のハードルが低い分、競争も激しいのが現実です。
実は、ネイルサロンの5年以内の廃業率は90%以上とも言われています。
せっかく夢を叶えて開業しても、10人中9人は5年以内に閉業してしまうという厳しいデータがあるのです。
この記事では、ネイルサロン開業を成功させるために知っておくべき基本的な流れから、失敗しないためのポイントまでを詳しく解説します。
これから開業を考えている方はもちろん、すでに準備を始めている方も、ぜひ参考にしてみてください。
ネイルサロン業界の現状と市場動向を知っておこう
ネイルサロンを開業する前に、まずは業界全体の動向を把握しておくことが大切です。市場の状況を理解することで、より現実的な事業計画を立てることができます。
ネイルサロン市場は拡大傾向にある
ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、2024年のネイルサロン市場規模は約1,390億円と推計されています。これは前年比で16.3%増という大幅な成長で、コロナ禍前の水準を超える規模にまで回復しています。
市場拡大の背景には、いくつかの要因があります。まず、男性のネイルサロン利用が年々増加していること。美意識の向上やビジネスシーンでの身だしなみとして、男性がネイルケアを受けるケースが増えているのです。
また、40代〜50代の女性の利用金額が増加していることも注目ポイントです。この世代は「ノンサンディング」や「一層削り」など、爪へのダメージを軽減するメニューを選ぶ傾向があり、単価の高いサービスを利用しています。
競争の激化と廃業率の高さが課題
市場が拡大する一方で、ネイルサロンの廃業率は非常に高い水準にあります。美容・健康系サロンの廃業率は、1年以内で約60%、3年以内で約90%、10年以内では95%以上とも言われています。
日本ネイリスト協会の「ネイル白書2025」によると、ネイルサロンの店舗数は2021年から2023年の間に約7,400件増加しました。
しかし、客数の回復は店舗数の増加に追いついておらず、1店舗あたりの売上は低下傾向にあります。2011年には1サロンあたり年間約1,384万円だった売上が、2024年には約666万円まで低下しているというデータもあります。
開業のハードルが低いからこそ参入者が多く、競争が激化しているのです。この現実を踏まえた上で、しっかりと準備を進めることが成功への第一歩となります。
ネイルサロン開業に必要な資格と届け出
ネイルサロンを開業するにあたって、必要な資格や届け出について確認しておきましょう。
開業に必須の資格はない
ネイルサロンを開業するために、法律で定められた必須の資格はありません。美容室のように保健所の許可も必要ないため、技術さえあれば誰でも開業することができます。
ただし、お客様からの信頼を得るためには、資格を持っていた方が有利です。代表的な資格としては、「ネイリスト技能検定試験」や「JNAジェルネイル技能検定試験」、「JNA認定ネイルサロン衛生管理士」などがあります。これらの資格を持っていることで、技術力の証明になり、集客にもつながりやすくなります。
開業届の提出は必須
ネイルサロンを開業したら、税務署に「開業届」を提出する必要があります。開業届は、開業してから1ヶ月以内に提出することが推奨されています。
開業届と一緒に「青色申告承認申請書」も提出しておくと、確定申告の際に最大65万円の特別控除を受けることができます。また、赤字を最大3年間繰り越すことができるなど、節税効果が高いため、必ず提出しておきましょう。
開業届には「屋号」を記載します。屋号とは個人事業主が使用する商業上の名前のことで、ネイルサロンの場合はお店の名前になります。お店のコンセプトに合った、覚えやすい屋号を考えておきましょう。
賠償保険への加入を検討しよう
ネイルサロンでは、施術中にお客様を傷つけてしまったり、預かった荷物を破損・紛失してしまったりするリスクがあります。万が一のトラブルに備えて、ネイルサロン賠償保険への加入を検討しておくことをおすすめします。
JNA(日本ネイリスト協会)の会員向けには、ネイルサロン賠償保険が用意されています。保険に加入していれば、トラブルが起きた際にも適切な対処ができ、大きな損失を防ぐことができます。
ネイルサロン開業の3つの形態とそれぞれの特徴

ネイルサロンの開業形態は、大きく分けて「自宅型」「店舗型」「フランチャイズ型」の3種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解して、自分に合った形態を選びましょう。
自宅型ネイルサロンの特徴
自宅の一室をネイルサロンとして利用する形態です。開業資金を最も抑えられることが大きなメリットで、50万〜200万円程度で開業できることが多いです。
家賃がかからないため、毎月の固定費も抑えられます。また、通勤時間がないため、子育て中の方など時間に制約がある方にも向いています。自分のペースで働けることも魅力のひとつですね。
一方で、立地を選べないことがデメリットです。自宅の場所が集客しにくいエリアにある場合、お客様を呼び込むのに苦労することがあります。また、プライベートと仕事の境界が曖昧になりやすいことや、生活感が出てしまうとサロンの雰囲気を損ねてしまうことにも注意が必要です。
賃貸物件に住んでいる場合は、居住用以外の使用が禁止されているケースがあります。開業前に必ず賃貸借契約書を確認し、大家さんや管理会社に許可を取っておきましょう。
店舗型ネイルサロンの特徴
テナントを借りて店舗を構える形態です。開業資金は200万〜500万円程度が一般的ですが、立地や内装のこだわり度合いによってはそれ以上かかることもあります。
店舗型の最大のメリットは、立地を選べることです。駅近や商業施設の近くなど、集客しやすい場所に出店することで、新規のお客様を獲得しやすくなります。また、内装やインテリアにこだわることで、ネイルサロンならではの「非日常感」を演出しやすいのも魅力です。
デメリットとしては、初期費用と毎月の固定費が高くなることが挙げられます。家賃や光熱費、内装工事費などの負担が大きいため、集客がうまくいかないと経営が厳しくなりやすいです。
フランチャイズ型ネイルサロンの特徴
フランチャイズ本部と契約して、そのブランドや経営ノウハウを活用する形態です。開業資金は200万〜700万円程度が目安です。
最大のメリットは、一定の知名度がある状態からスタートできることです。本部のサポートを受けながら経営できるため、経営初心者でも比較的安定した運営が可能です。
デメリットとしては、売上の一部をロイヤリティとして支払う必要があることや、経営の自由度が低いことが挙げられます。独自のサービスやメニューを展開しにくく、自分らしいサロンを作りたい方には向いていないかもしれません。
ネイルサロン開業の流れを7つのステップで解説

ネイルサロンを開業するまでの基本的な流れを、7つのステップに分けて解説します。余裕を持ったスケジュールを立てて、計画的に準備を進めていきましょう。
ステップ1:サロンのコンセプトとターゲットを決める
まず最初に決めるべきは、サロンのコンセプトとターゲット顧客です。「どんなお客様に来てほしいのか」「どんな価値を提供するサロンにするのか」を明確にすることで、その後の準備がスムーズに進みます。
例えば、20代〜30代の働く女性をターゲットに、トレンドを取り入れたデザインネイルを提供するサロン。
あるいは、40代〜50代の女性をターゲットに、爪のケアを重視した上品なネイルを提供するサロン。ターゲットによって、内装や価格帯、集客方法も変わってきます。
コンセプトを決める際には、自分の強みや得意なデザインも考慮しましょう。他のサロンとの差別化ポイントを明確にすることが、長く愛されるサロンづくりの基盤となります。
ステップ2:開業資金を準備する
開業形態やコンセプトが決まったら、必要な資金を算出して準備を始めます。開業資金だけでなく、開業後の運転資金も含めて計算しておくことが重要です。
開業資金の内訳としては、物件取得費(敷金・礼金・仲介手数料など)、内装工事費、設備・備品購入費、広告宣伝費などがあります。店舗型の場合は、これらの合計で300万〜500万円程度になることが一般的です。
運転資金としては、少なくとも6ヶ月分の固定費を確保しておくことをおすすめします。開業直後は集客が安定しないことが多いため、売上が少なくても経営を続けられるだけの余裕を持っておきましょう。
自己資金で賄えない場合は、日本政策金融公庫などの金融機関からの融資を検討することもできます。その際は、しっかりとした事業計画書を作成することが審査通過のポイントになります。
ステップ3:物件を決める
店舗型の場合は、物件選びが非常に重要です。立地がサロンの集客力に大きく影響するため、ターゲット顧客が通いやすい場所を選びましょう。
物件を選ぶ際のポイントとしては、最寄り駅からの距離、周辺の人通り、競合サロンの有無、駐車場の有無(地方の場合)などがあります。また、賃料だけでなく、共益費や更新料なども含めたトータルコストで判断することが大切です。
居抜き物件を選ぶと、前のテナントの内装をそのまま使えるため、内装工事費を大幅に抑えることができます。ネイルサロンの居抜き物件があれば、設備もそのまま使える可能性があるので、積極的に探してみましょう。
ステップ4:内装・設備を準備する
物件が決まったら、サロンのコンセプトに合わせて内装を整えていきます。お客様がリラックスして施術を受けられる空間づくりを心がけましょう。
ネイルサロンに必要な基本的な設備としては、施術用のテーブルと椅子、ネイル用品一式(ジェル、ポリッシュ、筆、ファイルなど)、UVライト・LEDライト、収納棚、待合スペースの椅子などがあります。
内装にこだわりすぎると費用がかさんでしまうため、最初は必要最低限のシンプルな内装からスタートし、経営が軌道に乗ってから徐々にグレードアップしていくという方法もあります。
ステップ5:集客の準備をする
オープン前から集客の準備を始めておくことが、スタートダッシュを切るために重要です。特にSNSでの情報発信は、無料で始められる効果的な集客方法です。
Instagramは、ネイルサロンの集客には欠かせないツールです。施術例の写真や動画を投稿して、サロンの雰囲気や得意なデザインをアピールしましょう。ただし、2025年現在のInstagramでは、ハッシュタグよりもコンテンツの質やエンゲージメントが重視されるようになっています。ハッシュタグは3〜5個程度に絞り、写真や動画のクオリティに注力することをおすすめします。
また、Googleビジネスプロフィールへの登録も忘れずに行いましょう。「地域名+ネイルサロン」で検索したときに表示されるようになり、地域のお客様に見つけてもらいやすくなります。
ポータルサイト(ホットペッパービューティー、ネイルブック、ミニモなど)への掲載も検討してみてください。掲載料はかかりますが、新規のお客様を獲得するための有効な手段です。
ステップ6:オープン日を決めて開業届を提出する
準備が整ったら、具体的なオープン日を決定します。オープン日は、ある程度余裕を持って設定しておくことをおすすめします。内装工事が遅れたり、備品の納品が間に合わなかったりすることもあるからです。
オープン日が決まったら、税務署に開業届を提出します。開業届と青色申告承認申請書は、開業日から1ヶ月以内に提出しましょう。
ステップ7:オープン後も継続的に改善する
開業はゴールではなく、スタートです。オープン後も、お客様の反応を見ながら継続的にサービスを改善していくことが大切です。
リピーターを増やすための工夫や、新規のお客様を獲得するための集客施策、スタッフを雇う場合の教育など、やるべきことはたくさんあります。一つひとつ丁寧に取り組んでいきましょう。
ネイルサロン開業に必要な資金の目安と内訳

開業形態によって必要な資金は大きく異なります。それぞれの目安と主な内訳を確認しておきましょう。
自宅型の場合:50万〜200万円
自宅型の場合は、物件取得費がかからないため、最も少ない資金で開業できます。主な費用は以下の通りです。
内装・インテリア費用として、壁紙の張り替えやカーテン、照明などに10万〜30万円程度。施術用のテーブルや椅子などの家具に10万〜30万円程度。ネイル用品一式に10万〜30万円程度。その他、広告宣伝費や予約システムの導入費用などを含めると、トータルで50万〜200万円程度になります。
店舗型の場合:200万〜500万円以上
店舗型の場合は、物件取得費と内装工事費が大きな割合を占めます。主な費用は以下の通りです。
物件取得費(敷金・礼金・仲介手数料)に50万〜150万円程度。内装工事費に100万〜300万円程度。設備・備品購入費に30万〜50万円程度。その他、広告宣伝費などを含めると、トータルで200万〜500万円以上になることが一般的です。
立地や内装のこだわり度合いによっては、さらに高額になることもあります。
毎月の運転資金も忘れずに
開業資金だけでなく、毎月の運転資金も計算しておく必要があります。店舗型の場合、毎月かかる主な経費としては、家賃(10万〜20万円程度)、光熱費(2万〜5万円程度)、通信費(1万円程度)、材料費(2万〜5万円程度)、広告宣伝費(数万円程度)などがあります。
開業直後は売上が安定しないことが多いため、最低でも6ヶ月分の運転資金を確保しておくことをおすすめします。
ネイルサロン開業で失敗する主な原因
廃業率が高いネイルサロン業界で成功するためには、失敗する原因を知っておくことが重要です。よくある失敗パターンを紹介しますので、開業前の参考にしてください。
集客ができない
最も多い失敗原因は、集客がうまくいかないことです。どんなに素敵なサロンを作っても、お客様に知られなければ来店にはつながりません。
特に自宅サロンの場合は、看板を出せなかったり、場所がわかりにくかったりすることで、新規のお客様を獲得しにくい傾向があります。SNSでの情報発信や口コミを活用した集客に力を入れる必要があります。
また、ターゲットを絞らずに「誰でも歓迎」というスタンスでは、逆にお客様の心に響かないことがあります。「誰に向けたサロンなのか」を明確にして、そのターゲットに合った発信をすることが大切です。
サロンのコンセプトが不明確
コンセプトが明確でないサロンは、他店との差別化ができず、埋もれてしまいがちです。「なんとなくネイルサロンを始めた」という状態では、お客様に選ばれる理由がありません。
「どんなデザインが得意なのか」「どんな価値を提供するのか」「他のサロンとどう違うのか」を明確にして、一貫したメッセージを発信し続けることが重要です。
料金設定が適切でない
集客のために料金を安くしすぎると、利益が出にくくなります。安い料金で多くのお客様を対応しようとすると、体力的にも厳しくなり、サービスの質が下がってしまうことも。
一方で、技術やサービスに見合わない高すぎる料金設定も問題です。周辺の競合サロンの価格帯を調査した上で、自分のサロンの価値に見合った適切な料金を設定しましょう。
リピーターを育てられない
新規のお客様を集めることに注力するあまり、リピーター対策がおろそかになってしまうケースがあります。しかし、ネイルサロンの経営において、リピーターの存在は非常に重要です。
一般的に、新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの5〜10倍かかると言われています。リピーターを増やすことで、安定した売上と効率的な経営が可能になります。
お客様に「また来たい」と思ってもらえるような、技術・接客・空間づくりを心がけましょう。また、来店後のフォローアップ(サンキューレターやLINEでのメッセージなど)も効果的です。
経営の知識が不足している
ネイルの技術があっても、経営の知識がないと長続きしません。売上とコストのバランス、お金の流れ、集客の方法など、経営者として知っておくべきことはたくさんあります。
特に、固定費の管理は重要です。家賃は売上の20%程度に抑えるのが理想と言われています。毎月の固定費が高すぎると、売上が少ない月に経営が苦しくなってしまいます。
ネイルサロン開業を成功させるためのポイント
失敗を避け、長く愛されるサロンを作るためのポイントをご紹介します。
最初は小規模からスタートする
いきなり大きな店舗を構えるのではなく、最初は小規模からスタートすることをおすすめします。自宅サロンやマンションの一室から始めて、お客様が増えてきたら規模を拡大するという方法が、リスクを抑えながら成長するコツです。
小規模で始めれば、初期投資を抑えられるだけでなく、自分一人で対応できる範囲で経験を積むことができます。経営の感覚をつかんでから拡大することで、失敗のリスクを減らすことができます。
競合サロンのリサーチを徹底する
開業前に、周辺の競合サロンについて徹底的にリサーチしておきましょう。どんなサロンがあるのか、価格帯はどれくらいか、どんなサービスを提供しているのか、口コミでの評判はどうかなど、できる限り情報を集めます。
競合を知ることで、自分のサロンの差別化ポイントが見えてきます。「この地域にはこういうサロンがないから、自分がその需要を満たそう」という戦略を立てることができます。
SNSでの情報発信を継続する
SNSでの情報発信は、ネイルサロンの集客において非常に重要です。特にInstagramは、ビジュアルで訴求できるため、ネイルサロンとの相性が抜群です。
ただし、投稿するだけでなく「お客様が見たい情報」を意識することが大切です。施術例の写真、お客様の声、サロンの雰囲気、セルフケアのアドバイスなど、役立つ情報を発信しましょう。
投稿頻度は週3〜5回程度が効果的と言われています。毎日投稿するのが難しい場合は、無理のない範囲で継続することを優先してください。継続することで、フォロワーとの信頼関係が築かれていきます。
お客様の声を大切にする
来店されたお客様の声は、サロン改善のための貴重なヒントです。直接の会話だけでなく、アンケートや口コミなどを通じて、お客様の意見を積極的に集めましょう。
また、ビフォーアフターの写真やお客様の感想は、新規のお客様への信頼構築に役立ちます。許可を得た上で、SNSやポータルサイトに掲載させてもらいましょう。
技術の向上を怠らない
ネイルのトレンドは常に変化しています。開業後も、新しい技術やデザインを学び続ける姿勢が大切です。セミナーや講習会に参加したり、他のネイリストの作品を研究したりして、技術力を磨き続けましょう。
お客様は、常に新鮮で魅力的なデザインを求めています。技術の向上は、リピーター獲得にも新規顧客獲得にもつながります。
ネイルサロンの集客方法を押さえておこう
開業後の集客は、サロン経営の生命線です。効果的な集客方法をいくつかご紹介します。
Instagramを活用した集客
ネイルサロンの集客において、Instagramは最も重要なツールのひとつです。施術例の写真や動画を投稿することで、サロンの技術力やデザインのセンスをアピールできます。
プロフィールには、サロンの特徴や所在地、予約方法を明記しておきましょう。予約サイトやLINEへのリンクを設置しておくと、興味を持ったお客様がスムーズに予約できます。
ストーリーズやリールも積極的に活用しましょう。特にリールは、発見タブに表示されやすく、新規のフォロワーを獲得するチャンスになります。
Googleビジネスプロフィールを活用した集客
「地域名+ネイルサロン」で検索したときにGoogleマップ上に表示されるように、Googleビジネスプロフィールへの登録は必須です。
店舗情報(住所、営業時間、電話番号など)を正確に登録し、施術例の写真も複数追加しておきましょう。口コミへの返信も忘れずに行うことで、信頼感がアップします。
ポイントとして、Googleビジネスプロフィールに登録する情報(店名、住所、電話番号)は、他の媒体(ホームページ、SNS、ポータルサイトなど)と完全に統一することが重要です。表記が異なると、検索エンジンからの評価が下がってしまうことがあります。
ポータルサイトを活用した集客
ホットペッパービューティー、ネイルブック、ミニモなどのポータルサイトは、新規顧客の獲得に効果的です。掲載料はかかりますが、特に開業直後の認知度を上げるためには有効な手段です。
各ポータルサイトには特徴があるため、自分のサロンのターゲットに合ったサイトを選びましょう。
LINE公式アカウントを活用した集客
一度来店されたお客様とのコミュニケーションツールとして、LINE公式アカウントは非常に便利です。予約のやり取りや、お得なクーポンの配信、新メニューの案内などに活用できます。
LINEはブロックされやすいというデメリットもありますが、メッセージの開封率が高く、お客様との距離を縮めやすいツールです。
紹介・口コミによる集客
お客様からの紹介や口コミは、最も信頼性の高い集客方法です。紹介してくれたお客様に特典を用意するなど、紹介しやすい仕組みを作っておきましょう。
施術に満足されたお客様には、口コミの投稿をお願いしてみるのも効果的です。ただし、無理にお願いするのではなく、自然な形でお声がけすることが大切です。
開業サポートを活用するという選択肢
ネイルサロンの開業には、さまざまな知識やスキルが必要です。一人で全てを準備するのが不安な方は、開業サポートを活用するという選択肢もあります。
ネイルスクールの開業サポート
多くのネイルスクールでは、技術の習得だけでなく、開業に向けたサポートプログラムを提供しています。集客方法や経営の基礎、物件選びのアドバイスなど、開業に必要な知識を学ぶことができます。
すでにネイリストとして働いている方でも、開業前にスクールの開業コースを受講することで、自信を持って開業に臨めるようになります。
フランチャイズや開業支援サービス
フランチャイズに加盟する方法のほか、開業支援に特化したサービスを利用する方法もあります。初期費用を抑えた開業プランや、集客・経営のサポートを受けながら開業できるサービスなど、さまざまな選択肢があります。
一人で開業することに不安がある方は、こうしたサポートを活用することで、成功の確率を高めることができるかもしれません。
集客や情報発信の時間がない方へ:AI-BOUZという選択肢
ネイルサロンを経営していると、施術に追われて集客のための情報発信まで手が回らない、ということがよくあります。
SNSの投稿を考えたり、ブログを書いたり、お客様へのメッセージを作成したり……やるべきことはわかっていても、時間が足りないと感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな忙しいサロンオーナーさんにおすすめなのが、「AI-BOUZ(アイボウゼット)」というマーケティング支援ツールです。
AI-BOUZは、サロンや治療院に特化したAIツールで、お客様との会話やカウンセリングの内容をもとに、SNS投稿やブログ記事、口コミ依頼のメッセージなどを自動で作成してくれます。
毎日の情報発信にかかる時間を大幅に削減できるため、本業の施術に集中しながらも、集客力を高めていくことが可能です。
開業後の集客に不安がある方、日々の業務に追われて情報発信ができていない方は、ぜひAI-BOUZの活用を検討してみてください。
まとめ:夢の実現に向けて一歩ずつ準備を進めよう
ネイルサロンの開業は、ネイリストにとって大きな夢のひとつです。
開業のハードルは比較的低いものの、成功し続けることは決して簡単ではありません。
しかし、しっかりと準備をして、正しい知識を持って臨めば、長く愛されるサロンを作ることは十分に可能です。
この記事でご紹介した内容を参考に、自分に合った開業スタイルを選び、計画的に準備を進めていってください。
大切なのは、お客様に喜んでもらえるサービスを提供し続けること。
技術を磨き、コミュニケーションを大切にし、常に改善を続けることで、あなたのサロンはきっと多くのお客様に愛される場所になるはずです。
夢の実現に向けて、一歩ずつ着実に歩みを進めていきましょう。
※この記事の情報は2025年11月時点のものです。最新の情報は各公式サイト等でご確認ください。

