美容室の平日集客を増やすアイデア8つを解説

美容室の平日集客を増やすアイデア8つを解説した記事

「土日はお客さまで埋まるのに、平日はガラガラ…」
「平日の集客がうまくいかず、売上が安定しない」
「スタッフのシフトが土日に集中してしまい、平日はもったいない状態」

美容室やサロンを経営していると、こうした悩みを抱えている方は少なくありません。実際に、全国の美容室を対象にした調査では、平日の1日平均来店客数が「0〜4人」と回答したサロンが56.7%にものぼるというデータもあります。

一方、休日の平均来店客数は「0〜9人」が52.8%と、平日と休日で大きな差が生まれているのが実情です。

土日だけに頼った経営では、売上の波が激しく、スタッフのシフト調整も難しくなりますよね。平日の空いた時間をどう活用すれば良いのか、具体的な方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。

特にエステサロンや整体院、リラクゼーションサロンを経営されている方にとって、平日の稼働率を上げることは経営の安定に直結する重要な課題です。施術ベッドやスタッフの手が空いている時間は、本来得られるはずの売上が失われている時間ともいえます。

しかし、安心してください。

平日の集客が難しいのには明確な理由があり、その理由を理解したうえで適切な対策を打てば、必ず改善の余地があります。

この記事では、美容室やエステサロン、整体院などを経営されている方に向けて、平日の集客を増やすための具体的なアイデアを8つご紹介します。

どれも現場ですぐに実践できる方法ばかりですので、ぜひ最後まで読んで、あなたのサロン経営にお役立てください。

なお、この記事では「美容室」を主な例として取り上げていますが、ご紹介する考え方や施策は、エステサロン・ネイルサロン・整体院・リラクゼーションサロン・治療院など、あらゆるサロンビジネスに応用できる内容になっています。

目次

美容室が平日に集客できない2つの原因とは

美容室が平日に集客することが難しい原因を解説した記事

平日の集客に悩んでいる方は多いですが、まずは「なぜ平日にお客さまが来ないのか」という原因を理解することが大切です。原因がわかれば、効果的な対策を立てやすくなります。

ここでは、平日に美容室の集客ができない主な2つの理由を解説します。

原因①:曜日によって来店可能な客層がまったく異なる

平日と土日では、来店できるお客さまの層が大きく異なります。これが平日集客を難しくしている最大の理由です。

土日に来店されるお客さまの多くは、平日は会社や学校に行っているため、どうしても休日を利用して美容室を訪れます。土日しか来店できない層がメインターゲットになっているサロンでは、平日はどうしても空きが出てしまうのは当然のことです。

一方、平日に来店できるのは主に以下のような方々です。

・主婦やパートタイムで働く方
・シフト制で働く方(飲食業、医療従事者、サービス業など)
・リタイアされたシニア層
・自営業やフリーランスの方
・育児中のお母さん
・学生(曜日によっては授業が少ない日がある)
・テレワーク勤務で時間に融通が利く方

このように、平日に来店可能なターゲット層は土日とは異なります。土日向けの集客方法をそのまま平日に当てはめても、うまくいかないのは当然のことなのです。

たとえば、土日は「仕事終わりに髪を整えたい」「週末のお出かけ前にきれいにしたい」といった動機で来店される方が多いですが、平日に来店される主婦の方は「子どもが学校に行っている間に済ませたい」「スーパーに行くついでに寄りたい」といった、まったく異なる動機を持っています。

平日の集客を成功させるには、平日に来店できるお客さまがどのような方なのかを把握し、その方々に向けたアプローチを行う必要があります。「平日に来られるお客さまはどんな人なのか」を具体的にイメージすることが、集客成功の第一歩です。

原因②:平日来店層が求めるサービス内容が違う

ターゲット層が違えば、当然ながらニーズも異なります。土日に来店されるお客さまと平日に来店されるお客さまでは、求めているサービスや価値観が違うことを理解しておきましょう。

たとえば、土日に来店される会社員の方は、週末のリフレッシュを目的にしていることが多いです。カットだけでなく、トリートメントやヘッドスパなど、じっくりとケアを受けたいというニーズがあります。「せっかくの休みだから、自分へのご褒美として贅沢な時間を過ごしたい」という気持ちで来店される方も多いでしょう。

一方、平日に来店される主婦の方は、お子さまのお迎えや家事の合間に来店されることが多いため、「短時間で終わらせたい」「コスパの良いサービスが欲しい」というニーズを持っている場合があります。限られた時間の中でサッと済ませて、次の予定に移りたいという方も少なくありません。

また、シフト制で働く方は不規則な休みのため、「急な予約にも対応してほしい」「当日予約が取れると嬉しい」というニーズがあるかもしれません。急に休みが決まって「今日、髪を切りたい」と思い立つケースも珍しくないからです。

さらに、シニア層のお客さまは「ゆっくりと丁寧に対応してほしい」「話を聞いてもらいたい」というニーズを持っていることもあります。施術そのものだけでなく、コミュニケーションの時間を大切にされる方も多いです。

このように、平日のお客さまが何を求めているのかを理解せずに、一律のサービスを提供していては、集客につながりにくいのです。平日のターゲット層ごとに異なるニーズを把握し、それに応えるサービスを用意することが、平日集客の成功につながります。

平日の集客力を高める準備|効果的な4ステップ

平日の集客が難しい原因がわかったところで、次は具体的な対策を立てるための準備段階に入りましょう。いきなり施策を始めるのではなく、まずは現状を分析し、戦略を立てることが大切です。

ここでは、美容室の平日集客を効果的に増やすための4つのステップをご紹介します。

ステップ①現在の平日顧客データを徹底的に洗い出す

まずは、現時点で平日に来店してくださっているお客さまの情報を分析しましょう。顧客管理システムやカルテを活用して、以下のような項目をチェックしてみてください。

・平日に来店されるお客さまの年齢層
・性別の割合
・職業(わかる範囲で)
・来店頻度
・来店される時間帯
・どの曜日に来店が集中しているか
・新規とリピーターの割合
・どのようなきっかけで来店されたか(紹介、検索、通りがかりなど)

たとえば、「平日の午前中は40代〜50代の主婦の方が多い」「夕方以降は20代〜30代のシフト制勤務の方が来られる」「水曜日は特に空いている」といった傾向が見えてくるかもしれません。

この分析を行うことで、平日のお客さまの共通点やパターンが明確になります。そこから「どの層をもっと増やせそうか」「どの時間帯にチャンスがあるか」「どの曜日に力を入れるべきか」といった戦略を考える材料が得られます。

顧客管理システムを導入していない場合でも、予約台帳やカルテを見返すことで、ある程度の傾向はつかめます。まずは過去3ヶ月分程度のデータを確認してみましょう。

また、この分析作業は定期的に行うことをおすすめします。月に一度でも振り返りを行うことで、施策の効果測定にもなりますし、季節や時期による変化も把握できます。

ステップ②平日顧客が本当に望んでいることをリサーチする

次に、平日に来店されるお客さまが何を求めているのかを把握しましょう。施術中の会話やアンケートを通じて、以下のような点を探ってみてください。

・なぜ平日に来店されるのか(理由・事情)
・どのようなサービスを求めているのか
・価格帯についての希望
・施術にかけられる時間
・お店を選ぶ際に重視するポイント

直接お客さまに聞くのが難しい場合は、簡単なアンケート用紙を用意しておくのも効果的です。「より良いサービスを提供するためにご協力ください」とお伝えすれば、多くの方が快く回答してくださいます。

お客さまのニーズを把握することで、平日専用のメニューやサービスを考える際のヒントが得られます。

ステップ③平日の売れ筋メニューと客単価を把握する

平日に来店されるお客さまがどのようなメニューを利用しているのかを確認しましょう。売上データを分析して、以下の点を把握してください。

・平日によく注文されるメニュー(カット、カラー、パーマなど)
・平日のお客さま一人あたりの平均単価
・土日との単価の差
・セットメニューの利用率

この分析を行うことで、平日の売上構造が見えてきます。たとえば、「平日はカットのみのお客さまが多く、単価が低い」という傾向があれば、セットメニューやオプションの提案方法を工夫するきっかけになります。

また、「平日は時間に余裕のあるお客さまが多いので、ヘッドスパやトリートメントをおすすめしやすい」といった発見があるかもしれません。

ステップ④分析結果をもとに具体的な集客プランを設計する

ここまでの分析結果をもとに、具体的な平日の集客戦略を立てましょう。戦略を立てる際のポイントは以下の通りです。

まず、ターゲットを明確にします。「30代〜40代の主婦層」「夕方以降に来店できる20代女性」など、具体的にどの層を狙うのかを決めましょう。

次に、そのターゲットに響くサービスや価格設定を考えます。「時短メニュー」「平日限定割引」「キッズスペースの設置」など、ターゲットのニーズに合わせた施策を検討してください。

そして、どのような方法でアプローチするのかを決めます。SNS、LINE公式アカウント、チラシ、看板など、ターゲット層に届きやすい媒体を選びましょう。

戦略が決まったら、次章でご紹介する具体的なアイデアを参考に、実際の施策に落とし込んでいきましょう。

美容室の平日集客アイデア8選|すぐに実践できる方法

ここからは、美容室の平日集客を増やすための具体的なアイデアを8つご紹介します。どれも特別な設備投資をせずに始められる方法ばかりですので、ご自身のサロンに合ったものから取り入れてみてください。

アイデア①「平日だけの特典」で来店動機をつくるクーポン戦略

美容室の平日に集客を増やすアイデアの方法としてクーポンの戦略を説明した記事

平日の集客を増やすために、まず取り組みやすいのが「平日限定クーポン」の作成です。平日に来店するメリットを金額で明確に示すことで、お客さまの来店動機を高められます。

クーポンを作成する際のポイントは、以下の通りです。

割引率・割引額を明確に
「平日限定10%オフ」「平日はカラー料金から500円引き」など、具体的な数字を示しましょう。「お得」という曖昧な表現よりも、金額が明確な方がお客さまに響きます。

利用条件をシンプルに
「月曜〜金曜の10時〜17時まで」など、利用できる曜日や時間帯を明確にしましょう。条件が複雑すぎると、お客さまが混乱してしまいます。

期間限定感を出す
「今月末まで」「先着◯名様限定」など、期間や人数を限定することで、「今すぐ予約しよう」という行動を促せます。人は「いつでも使える」と思うと後回しにしがちですが、「今だけ」と思うと行動しやすくなります。

時間帯を絞ったクーポンも効果的
「平日11時〜14時限定」など、特に空きが多い時間帯に絞ったクーポンを作ると、その時間帯のお客さまを集中的に集められます。ランチタイムに動きやすい主婦層などを狙う場合に有効です。

リピート促進も意識する
クーポンで来店されたお客さまに、次回使えるクーポンを渡すことで、リピートにつなげやすくなります。「本日ご来店ありがとうございます。次回の平日ご来店時に使える特別クーポンです」といった形で渡すと、再来店のきっかけになります。

クーポンは、店頭での配布だけでなく、ホームページやSNS、LINE公式アカウントでも告知しましょう。複数の媒体で発信することで、より多くの方に届けられます。

なお、クーポンで集客したお客さまを、クーポンなしでもリピートしてもらえるようにすることが大切です。クーポン目当てだけのお客さまばかりにならないよう、施術のクオリティや接客で満足度を高め、「このお店が好きだから通いたい」と思っていただけるようにしましょう。

アイデア②狙う客層を曜日ごとに明確に分ける

前述の通り、平日と土日では来店可能なお客さまの層が異なります。この違いを逆手に取って、平日と土日でターゲット層を意識的に切り替える戦略が効果的です。

たとえば、土日は若い会社員や学生向けのトレンドスタイルを中心にアピールし、平日は主婦層やシニア層向けの落ち着いたサービスを前面に出すという方法があります。

具体的には、以下のような施策が考えられます。

平日向けのターゲットを明確に設定
「30代〜50代の主婦層」「平日休みのサービス業の方」など、平日に狙いたいターゲットを具体的に決めましょう。

ターゲットに合わせたメニュー名やキャッチコピーを用意
「お子さま連れ歓迎」「短時間でも満足」など、ターゲットに刺さる言葉を使いましょう。

店内環境もターゲットに合わせる
平日は落ち着いたBGMにする、キッズスペースを用意するなど、ターゲットが居心地よく過ごせる環境を整えましょう。

ターゲット層を明確にすることで、発信するメッセージにも一貫性が生まれ、集客効果が高まります。

アイデア③平日限定の時短コース・お得セットを開発する

平日限定のメニューやサービスを作ることで、「平日に行く理由」を明確に提供できます。お客さまにとって、わざわざ平日を選んで来店するメリットを感じてもらうことが大切です。

以下のようなメニュー・サービスが考えられます。

時短メニュー
忙しい主婦の方に向けて、「30分で完了するクイックカット」「45分カラーコース」など、短時間で終わるメニューを用意しましょう。家事の合間やお子さまのお迎え前に来店しやすくなります。

お得なセットメニュー
「平日限定カット+トリートメントセット」「平日はヘッドスパ半額追加OK」など、単品で注文するよりもお得なセットを用意しましょう。客単価アップにもつながります。

ゆったりプラン
逆に、平日に時間の余裕がある方向けに、「120分たっぷりスペシャルケアコース」など、じっくり施術を受けられるプランも効果的です。

親子向けサービス
「お子さまカット同時受付OK」「ベビーカー入店可能」など、小さなお子さま連れでも安心して来店できるサービスをアピールしましょう。

平日専用のメニューを作る際は、土日のメニューとの差別化を意識しましょう。「平日しか受けられない特別感」を演出することで、来店動機が高まります。

アイデア④夜間・早朝営業で「平日しか来られない層」を取り込む

平日の集客を考える際、営業時間の見直しも重要なポイントです。特に、夕方以降の時間帯をどう活用するかで、集客できるお客さまの幅が大きく変わります。

多くの美容室は18時や19時に閉店しますが、これでは仕事終わりのお客さまを取り込むことが難しくなります。以下のような営業時間の工夫を検討してみてください。

閉店時間の延長
週に1〜2日でも、21時や22時まで営業する日を設けてみましょう。「毎週水曜日は21時まで営業」など、曜日を固定すると、お客さまにも覚えてもらいやすくなります。夜遅くまで営業しているサロンが少ない地域では、大きな差別化ポイントになります。

最終受付時間の見直し
最終受付を閉店の1時間半〜2時間前に設定している場合、1時間前に変更することで、より遅い時間でも予約を受けられるようになります。(ただし、スタッフの負担には配慮が必要です)

早朝営業の導入
出勤前に来店したいというニーズもあります。「朝7時から営業」など、早朝営業を取り入れることで、他店との差別化にもなります。特に、朝活ブームの影響で、出勤前の時間を有効活用したいというビジネスパーソンも増えています。

お昼休み時間帯の活用
近くにオフィスがある場合、お昼休みを利用して来店したいというニーズもあります。12時〜14時の時間帯に「ランチタイムメニュー」として、短時間で完了するカットやブロー、眉カットなどを提供するのも一つの方法です。

営業時間を変更する際は、まず試験的に期間を限定して実施し、お客さまの反応やスタッフの負担を見ながら調整していくのがおすすめです。いきなり大きく変更するのではなく、「1ヶ月間、水曜日だけ21時まで営業してみる」といった形で始めてみましょう。

また、営業時間を延長・変更した場合は、ホームページやSNS、Googleビジネスプロフィールなど、各種媒体の情報も忘れずに更新してください。せっかく営業時間を変えても、お客さまに伝わらなければ意味がありません。

アイデア⑤Instagram・SNS集客で平日の空き枠を埋める

SNSは、美容室の集客において非常に強力なツールです。特に、平日の集客を増やすためには、SNSで「平日のお得感」を積極的に発信することが効果的です。

美容室の集客にSNSを活用する際のポイントをご紹介します。

Instagramの活用
美容室との相性が良いのがInstagramです。ビフォーアフターの写真や施術動画など、ビジュアルで魅力を伝えられます。平日限定クーポンの告知や、平日の空き状況をストーリーズで発信するのも効果的です。

投稿のコツとしては、以下の点を意識しましょう。
・高品質な写真を使用する(スマホでも明るい場所で撮れば十分きれいに撮れます)
・施術例だけでなく、スタッフの人柄が伝わる投稿も混ぜる
・ハッシュタグを適切に使う(地域名+美容室、施術メニュー名など)
・リールやストーリーズも活用して、動きのあるコンテンツを発信する

平日限定の投稿企画
「平日ご予約の方限定でプレゼント」「この投稿を見た方だけの特典」など、SNSを見ているからこそ得られるメリットを用意すると、フォロワーの来店につながりやすくなります。

たとえば、「この投稿を見せていただいた方に、平日限定でトリートメントをサービス」といった企画は、SNSをチェックする習慣がつくきっかけにもなります。

リアルタイムの空き状況を発信
「本日◯時から空きがあります」「今週水曜日、午後がまだ空いています」など、リアルタイムの空き状況をストーリーズで発信することで、「今日行きたい」と思ったお客さまを取り込めます。特に平日は直前予約のお客さまも多いため、こまめな発信が効果的です。

投稿のタイミング
平日の集客を狙うなら、投稿するタイミングも工夫しましょう。主婦層を狙うなら午前中〜お昼頃、仕事帰りの方を狙うなら18時〜21時頃が効果的です。投稿がターゲット層の目に留まりやすい時間帯を意識しましょう。

TikTokの活用も検討
若年層をターゲットにしている場合は、TikTokの活用も検討してみてください。短い動画で施術のビフォーアフターやスタイリングのコツを発信することで、若いお客さまへのアプローチが可能です。

SNSは継続的に発信することが大切です。週に2〜3回は投稿するなど、無理のない範囲でコンスタントに続けていきましょう。最初から完璧を目指すのではなく、まずは発信することを習慣にすることが重要です。

アイデア⑥Googleビジネスプロフィールで地域検索からの新規集客を狙う

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、無料で使える集客ツールとして非常に効果的です。「地域名+美容室」で検索した際に、Googleマップと一緒に表示されるお店の情報がこれにあたります。

多くの方がスマートフォンで近くの美容室を検索する時代ですので、Googleビジネスプロフィールの充実は必須といえます。以下のポイントを押さえて、しっかり活用しましょう。

基本情報を正確に入力
店名、住所、電話番号、営業時間などの基本情報は正確に入力しましょう。特に営業時間は、平日と土日で異なる場合も設定できるので、しっかり反映させてください。

写真を充実させる
店内の雰囲気、施術例、スタッフの写真など、お客さまが「行ってみたい」と思えるような写真をたくさん登録しましょう。写真が多いお店ほど、検索結果で目立ちやすくなります。

投稿機能を活用
Googleビジネスプロフィールには、ブログのような投稿機能があります。「平日限定クーポン」「今週の空き状況」など、タイムリーな情報を発信できます。

口コミへの返信
お客さまからの口コミには、良い口コミにも悪い口コミにも丁寧に返信しましょう。返信があるお店は信頼感が高まり、新規のお客さまにも好印象を与えられます。

Googleビジネスプロフィールは無料で使えるうえに、検索からの集客に直結するため、まだ活用していない方はぜひ登録してみてください。

アイデア⑦LINE公式アカウントで既存客の平日リピートを促進する

平日の集客を安定させるためには、新規のお客さまだけでなく、リピーターを増やすことも重要です。LINE公式アカウントは、リピーター獲得に非常に効果的なツールです。

LINE公式アカウントを活用するメリットは以下の通りです。

お客さまとの距離が近い
LINEは日常的に使われているアプリなので、メールよりも開封率が高く、お客さまに情報が届きやすいです。

来店のきっかけを作りやすい
「平日限定クーポン」「今週の空き状況」「新メニューのお知らせ」など、来店を促すメッセージを送ることで、「そろそろ行こうかな」という気持ちを引き出せます。

LINE公式アカウントを平日集客に活用するポイントは以下の通りです。

平日限定のクーポンを配信
「友だち限定!平日カラー15%オフ」など、LINEを登録しているからこそ得られる特典を用意しましょう。

曜日指定のメッセージ配信
平日の予約が少ない曜日に合わせて、「明日◯曜日、空きがあります!」といったメッセージを送ることで、急な空きを埋められる可能性があります。

自動応答やリッチメニューの活用
予約方法やメニュー情報を自動で案内できるように設定しておくと、お客さまが気軽に問い合わせ・予約しやすくなります。

LINE公式アカウントは無料プランから始められますので、まだ導入していない方はぜひ検討してみてください。

アイデア⑧口コミ・紹介制度で広告費をかけずに新規顧客を獲得する

既存のお客さまからの紹介は、新規集客において非常に効果的です。お知り合いからの紹介であれば信頼感があり、来店後のリピート率も高い傾向にあります。

紹介キャンペーンを実施する際のポイントは以下の通りです。

紹介する側・される側の両方に特典を
紹介した方にも、紹介された方にも特典を用意することで、紹介する側も「友達に勧めやすい」と感じてもらえます。
例:「ご紹介いただいた方には次回施術料金10%オフ、ご紹介で来店された方には初回20%オフ」

紹介の方法をシンプルに
紹介カードを渡す、LINE公式アカウントでシェアするなど、紹介の方法を簡単にしましょう。手間がかかると紹介のハードルが上がってしまいます。

平日限定の紹介特典を設ける
「平日に紹介で来店された方は、さらに500円オフ」など、平日に来店するメリットを加えることで、平日の集客につなげられます。

紹介キャンペーンは、広告費をかけずに新規のお客さまを獲得できる方法です。既存のお客さまとの信頼関係が土台になるため、日頃から満足度の高いサービスを提供することが前提となります。

集客効果を最大化するために見直したい3つの運営ポイント

美容室の平日の集客を増やすために見直すことが必要なポイントが書いてある記事

ここまで、平日の集客を増やすための8つのアイデアをご紹介しました。しかし、これらの施策を最大限に活かすためには、サロン全体の運営も見直すことが大切です。

ここでは、平日の集客効果をさらに高めるために見直すべきポイントを3つご紹介します。

オンライン×オフラインの複合アプローチで認知度を高める

どんなに良いサービスを用意しても、お客さまに知ってもらえなければ来店にはつながりません。宣伝方法を見直し、より多くの方にサロンの魅力を届けましょう。

オンラインでの宣伝
・ホームページの充実(予約フォームの設置、スマートフォン対応など)
・SNS(Instagram、TikTokなど)での定期的な発信
・Googleビジネスプロフィールの活用
・美容ポータルサイトへの掲載(ホットペッパービューティーなど)
・Web広告の出稿(地域を絞ったリスティング広告など)

オフラインでの宣伝
・チラシのポスティング
・地域のフリーペーパーへの掲載
・店頭看板やA看板の活用
・地域イベントへの参加・協賛

特に平日の集客を意識する場合は、「平日限定」「平日割引」などのキーワードを宣伝物に入れることで、平日に来店したいというお客さまの目に留まりやすくなります。

宣伝は一つの方法に頼るのではなく、複数の媒体を組み合わせることで効果が高まります。ご自身のサロンのターゲット層に合った方法を選んで、できるところから取り組んでみてください。

Web予約導入で「今すぐ予約したい」顧客を逃さない

お客さまにとって、予約のしやすさは来店を決める重要な要素です。せっかく「行きたい」と思っても、予約が面倒だと離脱してしまうこともあります。

予約システムを見直す際のポイントは以下の通りです。

オンライン予約の導入
電話予約だけでなく、24時間いつでも予約できるオンライン予約システムを導入しましょう。仕事中や深夜など、電話ができない時間帯でも予約できるため、お客さまにとって便利です。

予約フォームはシンプルに
入力項目が多すぎると、途中で面倒になって離脱してしまいます。必要最低限の情報だけを入力してもらう形にしましょう。

空き状況がわかりやすく
カレンダー形式で空き状況が一目でわかると、お客さまが予約日を決めやすくなります。平日の空きが多い場合は、あえてそれをアピールするのも一つの方法です。

LINE予約の対応
LINE公式アカウントから直接予約できるようにすると、お客さまはより気軽に予約できるようになります。

予約のハードルを下げることで、「平日でもいいかな」と思っていたお客さまの背中を押すことができます。

リピート率アップの仕組みづくりで経営を安定させる

平日の集客を安定させるためには、一度来店されたお客さまにリピートしてもらうことが非常に重要です。新規のお客さまを集客し続けるのはコストも労力もかかりますが、リピーターが増えれば、安定した売上が見込めます。

美容業界において、リピート率は経営の安定性を左右する重要な指標です。一般的に、美容室の新規顧客のリピート率は30〜40%程度といわれていますが、これを50〜60%以上に高めることができれば、経営はぐっと安定します。

リピート率を高めるためのポイントは以下の通りです。

施術の満足度を高める
まずは基本ですが、施術のクオリティを高め、お客さまに満足していただくことが最も重要です。お客さまの要望をしっかりヒアリングし、期待以上の仕上がりを目指しましょう。「思っていた通り」ではなく「思っていた以上」の仕上がりにすることが、リピートにつながります。

接客・コミュニケーションを大切に
技術だけでなく、接客やコミュニケーションもリピート率に大きく影響します。お客さまの名前を覚える、前回の会話を覚えておくなど、「大切にされている」と感じてもらえる対応を心がけましょう。カルテに会話の内容をメモしておくと、次回の来店時に話題にしやすくなります。

次回予約を促す
施術が終わったタイミングで、「次回のご予約はいかがですか?」と声をかけることで、次の来店につながりやすくなります。平日の空いている時間帯を提案するのも効果的です。「平日の◯時頃でしたら、ゆったりお過ごしいただけますよ」といった提案の仕方がおすすめです。

来店後のフォローを行う
来店後に、お礼のメッセージやヘアケアのアドバイスをLINEやメールで送ることで、お客さまとの関係性が深まり、再来店につながります。たとえば、「本日はありがとうございました。〇〇さまのスタイルに合ったホームケアのコツをお伝えしますね」といったフォローが効果的です。

ポイントカードや会員制度の導入
来店ごとにポイントが貯まる仕組みや、会員限定の特典を用意することで、お客さまの来店モチベーションを高められます。「あと1回で特典がもらえる」という状況は、次の来店を後押しする効果があります。

来店間隔が空いたお客さまへのアプローチ
前回の来店から一定期間が経過したお客さまには、「お久しぶりです。そろそろヘアケアの時期ではありませんか?」といったお知らせを送りましょう。来店を忘れていたお客さまに思い出してもらうきっかけになります。

リピート率が上がれば、平日の予約も自然と埋まりやすくなります。一人ひとりのお客さまを大切にする姿勢が、結果として安定した経営につながるのです。

まとめ|美容室の平日集客は「分析→施策→改善」の繰り返しで伸びる

この記事では、美容室の平日集客を増やすためのアイデアを8つご紹介しました。最後に、ポイントを振り返っておきましょう。

平日の集客が難しい理由
・曜日によって来店可能な客層がまったく異なる
・平日来店層が求めるサービス内容が違う

平日集客を成功させるためのステップ
・現在の平日顧客データを徹底的に洗い出す
・平日顧客が本当に望んでいることをリサーチする
・平日の売れ筋メニューと客単価を把握する
・分析結果をもとに具体的な集客プランを設計する

平日集客を増やす8つのアイデア
①「平日だけの特典」で来店動機をつくるクーポン戦略
②狙う客層を曜日ごとに明確に分ける
③平日限定の時短コース・お得セットを開発する
④夜間・早朝営業で「平日しか来られない層」を取り込む
⑤Instagram・SNS集客で平日の空き枠を埋める
⑥Googleビジネスプロフィールで地域検索からの新規集客を狙う
⑦LINE公式アカウントで既存客の平日リピートを促進する
⑧口コミ・紹介制度で広告費をかけずに新規顧客を獲得する

効果を高めるために見直すべきポイント
・オンライン×オフラインの複合アプローチで認知度を高める
・Web予約導入で「今すぐ予約したい」顧客を逃さない
・リピート率アップの仕組みづくりで経営を安定させる

平日の集客は、すぐに結果が出るものではありません。しかし、一つひとつの施策を積み重ねていくことで、必ず成果につながります。まずは、ご自身のサロンに合った方法から取り組んでみてください。

大切なのは、「平日のお客さまは誰なのか」「その方々は何を求めているのか」を理解することです。ターゲットを明確にし、そのニーズに応えるサービスを用意し、適切な方法で発信していく。このサイクルを回していくことで、平日の予約も徐々に埋まっていくはずです。

また、一度来店されたお客さまにリピートしていただくことも重要です。新規集客ばかりに目を向けるのではなく、来てくださったお客さまに満足していただき、また来たいと思っていただけるサービスを提供しましょう。リピーターが増えれば、平日の予約も安定してきます。

施策を実施したら、効果を測定することも忘れずに。「この施策を始めてから平日の予約が◯件増えた」「このクーポンの利用者は◯人だった」など、数字で振り返ることで、次の施策に活かせます。

土日だけに頼らない、安定したサロン経営を目指して、ぜひ今日からできることを始めてみましょう。小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな成果につながります。あなたのサロンの平日が、予約でいっぱいになる日を目指して、ぜひ実践してみてくださいね。

美容室の平日集客を増やすアイデア8つを解説した記事

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