美容室のインバウンド集客方法|英語が話せなくても外国人に選ばれる対策ガイド

「外国人のお客様が増えてきたけど、英語が話せないから不安…」「美容室のインバウンド対策って、何から始めればいいの?」と感じているオーナーさんは、きっと少なくないと思います。
実は、英語が流暢に話せなくても、外国人のお客様に選んでもらえる美容室は着実に増えています。大切なのは「語学力」ではなく、「仕組みをつくること」です。
この記事では、インバウンド集客の最新データをもとに、美容室のオーナーさんが今日から実践できる具体的な対策を順を追って解説します。Googleビジネスプロフィールの整備から、SNSでの発信、英語対応の予約システムや美容室での英語接客まで、ぜひ最後まで読んでみてください。
美容室のインバウンド市場はどのくらい大きい?最新データで確認
まずは、インバウンド集客が今どれほどのチャンスになっているのかを、データで確認してみましょう。
ホットペッパービューティーアカデミーが2025年3月に発表した調査によると、現在の美容サロンにおけるインバウンド市場規模は約197億円と推計されており、2030年には約2.3倍の445億円まで拡大すると見込まれています。
また同調査では、訪日外国人の50.2%が「日本の美容サロンを利用したい」と回答しています。2人に1人が利用意向を持っているにもかかわらず、実際の来店利用はまだ限定的な状態です。受け入れ環境さえ整えれば、まだまだ取り込める潜在的な需要が大きく残っているということです。
どの国から来るお客様が多い?
美容サロンを訪れるインバウンド客の出身国としては、中国・アメリカ・韓国・台湾からの来店割合が特に高い傾向にあります。性年代別では30〜50代女性の来店割合が突出して高く、全体の71.5%を占めています。
また、都市部と地方での集客数の差も注目ポイントです。都市圏中心地にあるサロンでは1サロンあたり年間平均3.97人のインバウンド客が来店しているのに対し、地方では0.56人と約7倍の差があることがわかっています。立地の影響が大きい一方で、オンライン上での露出強化によって地方サロンでも集客の可能性が広がることが示されています。
来店のきっかけはどこから?
外国人のお客様が美容室を知ったきっかけとして最も多かったのは「たまたま通りかかった」(32.3%)でしたが、リラクゼーション・エステ系では「予約サイト経由」が41.0%と最多でした。Googleマップや地図アプリを使って来店するケースも多く確認されており、オンラインでの情報発信と検索対策の重要性が示されています。
外国人が日本の美容室を選ぶ理由|清潔感・技術・価格の三拍子

インバウンド集客を考える上で、「なぜ外国人のお客様が日本の美容室に来るのか」を理解しておくことはとても重要です。理由を知ることで、どこをアピールすれば選ばれやすくなるかが見えてきます。
訪日外国人が日本の美容サロンに魅力を感じる理由として挙げられた上位は、「清潔感・衛生的」(42.1%)、「日本ならではのデザイン・スタイル」(40.6%)、「施術が上手・丁寧」(31.7%)でした。
日本人にとって当たり前に感じている「清潔さ」や「丁寧さ」が、海外のお客様には大きな魅力として映っているということです。また、円安が続く環境では費用対効果の高さも要因のひとつとして挙げられています。
外国人が美容室利用で感じる「困りごと」も把握しておこう
一方、外国人のお客様が美容室で感じる困りごとも把握しておくことが重要です。美容室従事者への調査では、外国人のお客様が来店した際に「こちらの言いたいことが伝わらない」「お客様のおっしゃることがわからない」と回答したスタッフが4割近くにのぼることが確認されています。また「予約なしで来店したら断られた」という訪日外国人の声も少なくありません。
こうした「困りごと」をひとつずつ取り除く仕組みをつくることが、外国人から選ばれる美容室への第一歩になります。
美容室がインバウンド集客を始める前に知っておきたいこと
インバウンド対策を始める前に、いくつかのポイントを整理しておきましょう。大掛かりな準備は必要ありませんが、基本的な方向性を理解しておくとスムーズです。
すべてを一度にやろうとしなくていい
インバウンド対策と聞くと、「ホームページを英語化して、SNSも始めて、予約システムも変えて…」と一気にやろうとして途方に暮れる方もいます。まずは「外国人のお客様が来店しやすい環境」を少しずつ整えていくことが大切です。最初のステップとして取り組みやすく、かつ効果が出やすいのがGoogleビジネスプロフィールの整備です。
既存のお客様への配慮も忘れずに
インバウンド対策を進める上で、今来てくださっている日本人のお客様への影響も考えておきたいところです。完全予約制にする、インバウンド対応の枠を別途設けるなど、既存のお客様への影響を考えながら対応を進めましょう。
文化の違いへの理解が接客をスムーズにする
国によって美容の文化やマナーは異なります。希望のヘアスタイルをイメージ画像で共有する習慣は世界共通ですが、施術中の過ごし方(会話を好むか、静かにしていたいか)は国や個人によって異なります。また、日本人とは異なる髪質に対応した技術や、肌の色に合わせたカラーの選定など、きめ細かな配慮が求められることもあります。「お客様はどう感じているかな」という思いやりを持つことが、満足度につながります。
【最初の一手】Googleビジネスプロフィールで”見つけてもらう”環境を整える
外国人のお客様が旅行先で美容室を探すとき、多くの方がスマートフォンでGoogleマップや検索を利用します。「hair salon near me」「beauty salon Tokyo」などと検索した際に、あなたのお店が表示されるかどうかが集客の分かれ目になります。
そこで最初に取り組んでほしいのが、Googleビジネスプロフィールの整備です。これは無料で始められる施策で、MEO対策(マップエンジン最適化)とも呼ばれています。
Googleビジネスプロフィールに英語情報を追加する手順
Googleビジネスプロフィールでは、店舗名・住所・営業時間・写真だけでなく、英語での説明文や多言語の投稿も追加することができます。具体的な手順は以下の通りです。
- Googleビジネスプロフィールにログインし、「プロフィールを編集」を開く
- 「ビジネス情報」の「説明」欄に、日本語に加えて英語の紹介文を入力する
- サービス内容のページでメニュー名を英語表記に変更、または英語を追記する(例:カット→Cut、カラー→Color)
- 施術のビフォーアフター写真など、外国人のお客様にわかりやすい写真を複数枚掲載する
- 「属性」欄でクレジットカード対応・Wi-Fi提供など、外国人が確認したいポイントを設定する
英語の説明文を書くのが難しい場合は、Google翻訳やDeepLなどの無料翻訳ツールを活用しましょう。完璧な英語でなくても、情報があるかないかで外国人からの認知度は大きく変わります。
外国人が来店前に確認したい情報を整えよう

外国人のお客様がサロン来店前に確認したい情報を、GoogleビジネスプロフィールやSNSに掲載しておくと来店のハードルが下がります。
- 営業時間(定休日も含めてわかりやすく)
- 美容室の予約方法(当日予約の可否・予約サイトへのリンク)
- 対応言語(英語OK、翻訳アプリ使用可 など)
- 支払い方法(クレジットカード・QRコード決済の対応状況)
- Wi-Fiの有無
- メニューと価格(英語表記が理想)
「English OK」や「Translation app available」といった一言を掲載しておくだけでも、来店前の不安を和らげることができます。
英語の口コミへの返信がインバウンド集客につながる
Googleマップに英語でレビューを書いてくれた方がいたら、英語で返信してみましょう。「Thank you for visiting us! We hope to see you again.」のような一言でも、次の外国人のお客様に「ここは外国人にも対応してくれている」という印象を与えます。返信文はGoogle翻訳で問題ありません。
英語が話せなくても大丈夫!美容室の予約システムを英語対応にする方法
外国人のお客様が来店する際にハードルになりやすいのが「予約」です。電話予約は言語の壁があり、日本語のみの美容室の予約サイトでは操作に迷ってしまう方も少なくありません。予約システムやメニュー表を工夫することで、英語が話せなくても予約をスムーズに受け付けることができます。
多言語対応の予約システムを活用しよう
現在は英語・中国語・韓国語などに対応した予約システムが複数あります。お客様が自分の言語で予約ページを操作できるようになるため、予約の機会損失を減らすことができます。また、スタッフが英語で電話対応する必要もなくなるため、現場の負担も軽減されます。
多言語対応の予約システムを選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。
- 英語だけでなく中国語・韓国語にも対応しているか
- Googleビジネスプロフィールと連携して「Googleで予約」が使えるか
- 予約完了メールも多言語で送れるか
- 導入後のサポート体制が整っているか
訪日外国人のうち来店数が多い国は中国・韓国であることを踏まえると、英語だけでなく中国語・韓国語にも対応できるシステムを選ぶと、より多くの方に対応しやすくなります。
メニューの英語対応|写真+英語表記でわかりやすく
メニュー表の英語化も、外国人のお客様が安心して施術を選べる環境づくりに欠かせません。専門的な翻訳が難しい場合は、以下のような工夫で対応できます。
- メニュー名に英語を併記する(例:カット→Cut、カラー→Color、パーマ→Perm)
- 仕上がりイメージの写真を添付する
- 施術時間の目安を数字で表示する(例:60min〜)
- 価格は数字なので、そのままで伝わります
特に「ビフォーアフター写真」は言語に関係なく伝わりやすいコミュニケーションツールです。実際に英語対応のメニュー表を掲載したことで予約につながりやすくなったという声もサロンオーナーから確認されています。
英語版カウンセリングシートを用意する
来店時のカウンセリングで意思疎通がスムーズになるよう、英語のカウンセリングシートを用意しておくのも有効です。希望のスタイルや施術内容を選択式(チェックボックス形式)にしておくと、文章を書かなくてもイメージを共有しやすくなります。Google翻訳やDeepLなどの無料翻訳ツールを使えば、日本語版から英語版を作成できます。
美容室の英語接客|よく使うフレーズ集と翻訳アプリの活用術
「英語が話せないから外国人のお客様が来ると焦ってしまう…」という声はよく聞かれます。完璧な英語は必要ありません。よく使うフレーズをいくつか準備しておくだけで、美容室での英語接客の不安はかなり軽減されます。
来店〜施術〜お会計まで:シーン別の基本フレーズ
以下のフレーズを印刷して受付やバックルームに貼っておくだけでも、いざというとき落ち着いて対応できます。
【来店時の挨拶・受付】
- 「Welcome! Do you have a reservation?」(いらっしゃいませ!ご予約はありますか?)
- 「Please fill in this form.」(こちらの用紙にご記入ください)
- 「Please wait a moment.」(少々お待ちください)
【カウンセリング・施術内容の確認】
- 「What would you like today?」(今日はどのようにされますか?)
- 「Can you show me a photo of the style you want?」(希望のスタイルの写真はありますか?)
- 「How much would you like to cut off?」(どのくらい切りますか?)
- 「Would you like a shampoo as well?」(シャンプーもご希望ですか?)
【施術中】
- 「Is the temperature okay?」(温度はいかがですか?)
- 「Is this length okay so far?」(この長さはいかがですか?)
- 「Are you comfortable?」(楽な体勢でいられますか?)
【お会計・お見送り】
- 「The total is ○○ yen.」(合計〇〇円です)
- 「Do you pay by cash or card?」(お支払いは現金とカード、どちらになさいますか?)
- 「Thank you so much! Please come again.」(ありがとうございました!またお越しください)
翻訳アプリをフル活用しよう
実際の現場では、Google翻訳やDeepLなどのスマートフォンアプリが頼りになります。美容室従事者への調査では、外国人のお客様が来店した際にスマートフォンの翻訳アプリを使って対応したと回答したスタッフが4割以上にのぼることが確認されており、翻訳アプリはすでに現場で広く活用されています。
Google翻訳の「カメラ翻訳」機能を使えば、外国語で書かれたメモなどをカメラに向けるだけでリアルタイムに翻訳できます。「音声入力→翻訳→読み上げ」機能を組み合わせれば、スマートフォンを通じた双方向のやりとりも可能です。
英語版接客マニュアルを作っておこう

よく使うフレーズをまとめた「英語版接客マニュアル」を作成しておくと、スタッフ全員で対応水準を統一できます。A4用紙1〜2枚程度のシンプルなものでOKです。受付・施術・お会計の3つのシーンに絞ってフレーズをまとめておくと実用的です。Google翻訳やDeepLを使えば、日本語のマニュアルを英語に変換することも簡単にできます。
外国人に響くSNS集客|InstagramとTikTokを活用する方法
外国人のお客様が旅行先で美容室を探すとき、Googleだけでなく、InstagramやTikTokなどのSNSを活用するケースが多く見られます。観光庁のインバウンド消費動向調査でも、訪日前の情報収集源としてSNSの利用率が高いことが示されています。SNSは英語が苦手でも視覚的なコンテンツで魅力を伝えられる点で、インバウンド集客に向いているツールです。
Instagramで外国人に見つけてもらうための工夫
Instagramでインバウンド集客を狙うなら、以下のポイントを意識して投稿してみましょう。
- 英語キャプションを追加する:日本語の説明文に加えて英語の説明を添えましょう。「Before & After Hair Color at our salon in Tokyo🗼」のようなシンプルな文章でOKです。
- 英語ハッシュタグを活用する:#tokyohairstyle #japansalon #hairsaloninjapan #tokyobeauty など、外国人が検索しそうなハッシュタグを入れましょう。位置情報のタグ付けも重要です。
- ビフォーアフター写真を積極的に投稿する:施術前後の変化がわかる写真は言語に関係なく伝わりやすく、来店への期待感を生み出します。
- 施術の様子を動画で投稿する:日本の丁寧な施術の様子をリール動画で公開すると、技術力が伝わりやすくなります。
TikTokも外国人への情報発信ツールとして活用できます
TikTokは短い動画コンテンツが中心のSNSで、世界中に多くのユーザーがいます。ヘアカラーのタイムラプス動画やスタイリングの手順動画など、日本の美容技術を動画にして投稿することで、国内外からの関心を集めることができます。
中国からのお客様には小紅書(RED)での情報収集に注意
中国からの訪日旅行者は、「小紅書(RED/Xiaohongshu)」を旅行前の情報収集に使うケースが多く見られます。来店してくれた中国人のお客様に口コミ投稿をお願いすることで、中国語圏への認知が広がる可能性があります。
美容室の口コミを集めて選ばれる存在になる方法
外国人のお客様が美容室を選ぶ際、口コミは重要な判断材料になります。Googleマップのレビューが充実しているサロンは、それだけで「安心して行けそう」という信頼感につながります。英語で書かれたレビューが増えると、英語圏のお客様に見つけてもらいやすくなります。
来店後に口コミをお願いするタイミングと方法
施術後、お客様が満足してくださった雰囲気のときに、「よろしければGoogleにレビューを書いていただけると嬉しいです」とお願いしてみましょう。英語では「Could you leave us a review on Google? It would mean a lot to us!」といった表現が使えます。
QRコードを使って口コミページに直接アクセスしてもらう仕組みも効果的です。Googleビジネスプロフィールのダッシュボードからレビューへの直リンクを取得し、QRコードを生成してショップカードやレシートに印刷しておくと、口コミをお願いしやすくなります。
英語の口コミには英語で返信しよう
英語でレビューをいただいた際は、英語で返信しましょう。「Thank you for your kind review! We’re so glad you enjoyed your visit. Hope to see you next time you’re in Japan!」のような一文でも、次の外国人のお客様に「ここはちゃんと対応してくれそう」という印象を与えます。返信内容はGoogle翻訳で作成して問題ありません。
インバウンド向け予約サイトへの掲載も検討しよう
訪日外国人向けに特化した予約サイトへの掲載も、口コミを集めながら集客を増やす手段のひとつです。英語・中国語・韓国語など多言語に対応したプラットフォームがあり、掲載するだけで訪日外国人の目に触れやすくなります。ただし手数料が発生するサービスも多いため、コストと効果を確認した上で検討しましょう。
キャッシュレス決済の導入でお会計をスムーズに
海外では現金をほとんど持ち歩かないのが一般的な国も多く、来日した外国人のお客様がクレジットカードや電子決済で支払いたい場合に対応できないと、トラブルや機会損失につながる可能性があります。キャッシュレス決済への対応は、インバウンド対応力を示すサインにもなります。
対応しておきたい決済手段
- クレジットカード(VISA・Mastercard):世界中で使われており、最優先で対応しておきたい決済手段です。VISAとMastercardは使用率が高いため、まずこの2つへの対応から確認しましょう。
- Apple Pay / Google Pay:スマートフォンでタッチするだけで支払える方法で、海外でも普及しています。
- WeChat Pay / Alipay:中国からのお客様が多い場合は、中国で広く使われているQRコード決済への対応も選択肢のひとつです。
現金のやりとりがなくなるだけで、お会計時の言語的なハードルも大きく下がります。金額は数字で伝わりますが、おつりのやりとりで手間取ることも減り、スタッフの負担も軽くなります。
会計画面を多言語表示できるレジも便利です
お客様が見る決済画面が日本語のみの場合、「今いくら支払うのかわからない」という状況になることがあります。多言語表示に対応したPOSレジやセルフレジを導入すると、お客様自身が画面を確認しながらお会計を進められるため、トラブル防止にもなります。
インバウンド対策にかかるコストと補助金活用の考え方
「インバウンド対策って、お金がかかりそう…」と感じている方も多いと思います。コストをほとんどかけずに始められる施策も多くあります。まずは無料でできることから着手し、少しずつ取り組みを広げていくのが現実的なアプローチです。
無料でできるインバウンド対策
- Googleビジネスプロフィールに英語説明文・写真を追加する
- InstagramのキャプションとハッシュタグにSNSへの英語表記を追加する
- 既存のメニュー表をGoogle翻訳で英語化してプリントアウトする
- 英語で書かれたGoogleレビューに英語で返信する
- 翻訳アプリを使った接客フローを整備する
少額から始められる施策
- 多言語対応の予約システムを導入する
- クレジットカード決済端末を導入する
- 自社サイトにWebサイト翻訳ツールを設置する
補助金・支援制度を活用する選択肢もある
インバウンド対策にかかる費用の一部を補助してもらえる制度が、自治体や国の機関から提供されていることがあります。観光庁・商工会議所・中小企業庁などが実施する補助金や支援事業の対象になるケースがあるため、お住まいの地域の商工会議所や観光協会に問い合わせてみることをおすすめします。補助金の内容は年度や自治体によって異なるため、最新情報を確認するようにしましょう。
さらに一歩進めるインバウンド集客の施策
Googleビジネスプロフィールの整備・SNSの英語化・予約システムの多言語対応が整ってきたら、次のステップとして検討したい施策をご紹介します。
ホームページに英語ページを設ける
自社のホームページがある場合は、英語版のページを追加することでさらに多くの外国人に見つけてもらいやすくなります。すべてのページを英語化する必要はなく、トップページとメニュー・料金ページ・アクセスページから始めると取り組みやすいです。Webサイト翻訳ツールを活用する方法もあります。
Wi-Fi環境を整備する
外国人のお客様にとって、サロン内でWi-Fiが使えるかどうかは来店前に確認したいポイントのひとつです。施術中に翻訳アプリを使う場面も多く、無料Wi-Fiが使える環境は安心感につながります。Googleビジネスプロフィールの「属性」欄に「無料Wi-Fi」を設定しておくと、来店前に確認してもらいやすくなります。
外国語対応スタッフの採用・育成を考える
インバウンド客を本格的に増やしていきたい場合は、英語・中国語・韓国語を話せるスタッフの採用や、既存スタッフへの語学サポートも長期的な選択肢として考えられます。外国語対応可能なスタッフが不在の時間帯をカバーするための英語版接客マニュアルの整備も、あわせて検討しましょう。
在日外国人の集客も視野に入れよう
インバウンド集客というと「観光で来日した外国人」だけをイメージしがちですが、日本に在住している外国人の方が美容室を探しているケースも多くあります。在住外国人は来店頻度が高く、リピート客になりやすいという特徴があります。多言語対応の予約システムや英語のメニュー表があることで、来店しやすい環境を整えることができます。
まとめ|小さな一歩から始めるインバウンド集客
この記事では、美容室が英語を話せなくても取り組めるインバウンド集客の対策を、具体的な手順とともにご紹介してきました。最後にポイントを振り返っておきましょう。
- 訪日外国人の50%以上が「日本の美容サロンを利用したい」と回答しており、インバウンド美容市場は2030年に445億円規模まで成長すると予測されています。(出典:ホットペッパービューティーアカデミー)
- 外国人に選ばれる理由は「清潔感」「技術の高さ」「日本らしいスタイル」。これらはすでにあなたのサロンが持っている強みです。
- まず最初に取り組むべきは「Googleビジネスプロフィールの英語化」。無料でできて効果が出やすい施策です。
- 英語の美容室予約システムを導入することで、スタッフが英語を話せなくても予約の機会損失を防げます。
- InstagramやTikTokへのビフォーアフター投稿+英語ハッシュタグで、SNS経由の集客にもつなげられます。
- 翻訳アプリと基本フレーズを組み合わせることで、英語が得意でなくても美容室での英語接客の場で対応できます。
- キャッシュレス決済を導入することで、お会計の言語的なハードルが大きく下がります。
インバウンド対策は、一気にすべてを完璧にしようとする必要はありません。できることから少しずつ積み重ねていくことが大切です。まずは今日、Googleビジネスプロフィールを開いて英語の説明文を一行追加してみることから始めてみましょう。
もし「自分のサロンにどの施策が合っているか判断が難しい」という場合は、地域の商工会議所や観光協会、インバウンド対策に詳しい事業者に相談してみることもひとつの選択肢です。

