美容室の集客方法10個を徹底解説 | 2026年最新の集客テク

この記事では、美容室の集客方法を10個厳選して、2026年の最新トレンドも踏まえながら詳しく解説していきます。
「集客できない」というお悩みを解決するためのヒントが必ず見つかるはずですので、ぜひ最後までお読みください。新規集客からリピーター獲得まで、すぐに実践できる内容をお伝えしていきますね。
美容室の集客で押さえておきたい基本戦略
具体的な集客方法をお伝えする前に、まず美容室の集客で大切な基本戦略について触れておきましょう。どんな集客方法を選ぶにしても、この基本を押さえているかどうかで効果が大きく変わってきます。
自店の強みとコンセプトを明確にする
数多くある美容室の中からお客様に選んでいただくためには、まず「自分のお店は何が得意なのか」「どんなお客様に来ていただきたいのか」を明確にすることが重要です。
髪質改善が得意なのか、カラーリングに自信があるのか、アットホームな雰囲気が魅力なのか。こうした強みやコンセプトがはっきりしていると、集客に使う文章やメッセージも作りやすくなりますし、お客様にも「このお店に行ってみたい」と思っていただきやすくなります。
逆に、どんなお客様にも対応できますという姿勢だと、結果的に誰の心にも響かないお店になってしまいがちです。「根本改善」「お一人おひとりに合わせた丁寧な施術」といった抽象的な言葉だけでは、他のお店との違いが伝わりにくいですよね。具体的な強みを言葉にできるよう、一度じっくり考えてみることをおすすめします。
新規集客とリピート集客のバランスを意識する
美容室の経営を安定させるためには、新しいお客様を呼び込む「新規集客」と、一度来店されたお客様に再び足を運んでいただく「リピート集客」の両方をバランスよく行っていく必要があります。
マーケティングの世界では「1:5の法則」と呼ばれる考え方があり、新規顧客を獲得するコストは既存顧客を維持するコストの5倍かかるといわれています。
つまり、リピーターを大切にすることは、コスト効率の面でもとても重要なんですね。
開業したばかりの時期や売上が伸び悩んでいる時期は、まずお店の存在を知っていただくために新規集客に力を入れるのが自然な流れです。しかし、ある程度お客様が増えてきた段階でリピート施策を疎かにしてしまうと、常に新規のお客様を追い求めなければならない状態に陥ってしまいます。新規とリピート、どちらか一方に偏らないようにしましょう。
オンラインとオフラインを組み合わせる
現代の美容室集客では、オンライン(インターネット上での集客)とオフライン(チラシや看板など実店舗周辺での集客)を上手に組み合わせることが大切です。
特に近年はスマートフォンの普及により、多くのお客様がネットで美容室を探すようになっています。ある調査では、約6割のお客様がWebを利用して美容室を探し、予約しているというデータもあります。
一方で、地域に根ざした美容室の場合、近隣にお住まいの方への認知を広げるためにチラシやポスティングが効果的なケースもあります。自店のターゲットとなるお客様がどのように情報を得ているのかを考え、適切な方法を選んでいきましょう。
【集客方法1】インスタグラム集客(2025-2026年最新版)
美容室の集客において、今やインスタグラムは欠かせない存在になっています。ヘアスタイルやカラーリングなど、ビジュアルで魅力を伝えやすい美容室とインスタグラムはとても相性が良いんですね。
ただし、インスタグラムのアルゴリズム(投稿の表示順を決める仕組み)は頻繁に変わっていますので、最新の情報を押さえておくことが重要です。ここでは2025年から2026年にかけての最新トレンドを踏まえた活用法をお伝えします。
リール動画を積極的に活用しよう
2025年以降のインスタグラムでは、リール(短い動画)の重要性がさらに高まっています。Instagram責任者のアダム・モッセリ氏によると、アルゴリズムで最も重視されているのは「視聴時間」「いいね」「シェア」の3つで、特に視聴時間が重要とされています。
リール動画は写真投稿に比べて閲覧数が増えやすく、フォロワー以外の新しいユーザーにも届きやすいという特徴があります。
発見タブやリールタブに表示されることで、これまで接点がなかったお客様にもお店の存在を知っていただけるチャンスが広がるんですね。
美容室のリール動画としておすすめなのは、施術のビフォーアフター、カットやカラーの施術風景、スタイリングのコツ紹介などです。最初の3秒でユーザーの興味を引くことがポイントになりますので、インパクトのある仕上がりや変化が伝わる内容を心がけましょう。
ハッシュタグよりもコンテンツの質を重視
以前は「ハッシュタグをたくさんつければ多くの人に見てもらえる」と言われていましたが、現在のインスタグラムでは状況が変わっています。
Instagram責任者が「ハッシュタグを使っても、リーチが劇的に伸びるわけではない」と明言しており、ハッシュタグよりもユーザーの興味や行動履歴に基づいた表示が優先される仕組みになっています。
現在は文脈に沿った3個程度に絞り、その分コンテンツそのものの質を高めることに注力するのがおすすめです。
投稿頻度は週3〜5回が効果的
インスタグラムの投稿頻度については、2025年の大規模調査(210万件以上の投稿を分析)によると、週3〜5回の投稿が最も効率的という結果が出ています。
週3〜5回投稿したアカウントはフォロワー増加率が+0.26%だったのに対し、週1〜2回のアカウントは+0.12%にとどまったそうです。
とはいえ、毎日投稿することにこだわりすぎて質が落ちてしまっては本末転倒です。無理のない範囲で、2〜3日に1度のペースを目安に続けていくのが良いでしょう。「量より質」を意識して、お客様にとって価値のある投稿を心がけてください。
ストーリーズとハイライトも活用する
リールだけでなく、ストーリーズやハイライトの活用も大切です。ストーリーズは24時間で消えてしまいますが、ハイライトに保存しておくことで、お店に興味を持ったお客様がいつでも見られるようになります。
ハイライトには、症状別のビフォーアフター、お客様の声、メニュー紹介、アクセス情報などを整理して保存しておくと便利です。お客様が「このお店は自分の悩みを解決してくれそう」と感じられるような情報をまとめておきましょう。
【集客方法2】Googleビジネスプロフィール(MEO対策)

「地域名+美容室」「近くの美容室」といったキーワードで検索するお客様は、すでに美容室を探しているモチベーションの高い方々です。
こうしたお客様にアプローチするために非常に効果的なのが、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を活用したMEO対策です。
MEO対策とは何か
MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップなどの地図検索で上位表示させるための施策のことです。お客様が「新宿 美容室」「渋谷駅 美容院」などと検索したとき、検索結果の上部にGoogleマップが表示され、周辺の美容室が一覧で出てきますよね。
このマップ上で上位に表示されることで、多くのお客様の目に留まりやすくなります。
MEO対策の第一歩は、無料で利用できるGoogleビジネスプロフィールに登録することです。これを行わないとGoogleマップ上にお店の情報が正しく表示されないため、まだ登録していない方は今すぐ登録することをおすすめします。
NAP情報の統一が非常に重要
MEO対策で見落とされがちなのが、NAP情報の統一です。NAPとは「Name(店舗名)」「Address(住所)」「Phone(電話番号)」の頭文字を取ったもので、これらの情報をすべての媒体で完全に一致させることが重要なんです。
たとえば、
Googleビジネスプロフィールでは「坂井美容室」と登録しているのに、ホットペッパービューティーでは「坂井美容室 渋谷店」、インスタグラムでは英語表記で「SAKAI beauty」
となっていると、AIは「これらは同じお店なのか違うお店なのか」と混乱してしまいます。
住所の表記も同様です。「東京都渋谷区1-2-3」「渋谷区1丁目2番地3号」「渋谷区1-2-3」のように、同じ住所でも表記がバラバラだとGoogleからの評価が下がってしまう可能性があります。電話番号についても、「03-1234-5678」と「0312345678」のようにハイフンの有無が統一されていないケースがありますので、確認してみてください。
すべての集客媒体で店舗名・住所・電話番号を一言一句同じにすること。これは地味に思える作業ですが、MEO対策の効果を大きく左右する重要なポイントです。
口コミ対策を怠らない
Googleビジネスプロフィールにおいて、口コミは非常に重要な要素です。口コミの数や評価は検索順位に影響しますし、何よりお客様が美容室を選ぶ際の大きな判断材料になります。
口コミを増やすためには、来店されたお客様に自然な形でお願いすることが効果的です。たとえば、会計時に「本日の仕上がりはいかがでしたか?もしよろしければ、Googleで簡単な感想をいただけると励みになります」とお声がけしたり、QRコードを設置して口コミページに誘導したりする方法があります。
また、いただいた口コミには必ず返信するようにしましょう。
良い口コミには感謝の気持ちを、悪い口コミには真摯に対応する姿勢を示すことで、お店の誠実さが伝わります。Googleもこうしたやり取りを評価していると言われています。
写真や投稿を定期的に更新する
Googleビジネスプロフィールでは、店舗の写真や投稿を追加することができます。外観、内観、施術事例、スタッフの写真などを高品質なものでそろえ、定期的に追加していくことで、ユーザーの関心を引きやすくなります。
最新のヘアスタイル写真やキャンペーン情報を投稿機能で発信することも効果的です。Googleビジネスプロフィールを「作って終わり」にせず、継続的に運用していくことが大切ですね。
【集客方法3】ホットペッパービューティーの効果的な活用
ホットペッパービューティーは、美容系の予約サイトとして最も集客力のある媒体のひとつです。多くのお客様が美容室を探す際に利用しているため、掲載すること自体は大きなアドバンテージになります。ただし、「掲載すれば自動的にお客様が来る」という時代は終わっており、効果を出すためには戦略的な活用が必要です。
魅力的なサロンページを作り込む

ホットペッパービューティーには多くの美容室が掲載されていますので、その中でお客様の目に留まり、予約につなげるためには、サロンページをしっかり作り込むことが大切です。
まず、写真にこだわりましょう。ホットペッパービューティーから提供される共通の画像を使っているサロンもありますが、他店と差別化するためにはお店独自の写真を用意することをおすすめします。
施術事例のビフォーアフター写真、清潔感のある店内の様子、スタッフの笑顔など、お客様が「行ってみたい」と思えるような写真をそろえましょう。
サロンの「特徴」「こだわり」欄も重要です。単に「丁寧な施術」「リラックスできる空間」といった抽象的な表現ではなく、具体的に何が得意なのか、どんな悩みを解決できるのかを明確に伝えることがポイントです。
クーポン名とメニューで差別化する
ホットペッパービューティーで集客するうえで、クーポン名とメニューの設定はとても重要です。検索結果ではテキストのインパクトが大きいため、ただ「カット+カラー」と書くのではなく、「【平日限定】似合わせカット+透明感カラー100分」のように、ターゲット・メリット・施術時間などを盛り込むことで、クリック率が上がります。
また、ターゲット層によって求められるメニューは異なります。20代の若い女性がターゲットであればトレンドを意識したスタイルやリーズナブルな価格設定を、50代以上の方がターゲットであればエイジングケアや白髪染めに関するメニューを前面に出すといった工夫が必要です。
口コミを積極的に集める
ホットペッパービューティーにおいても、口コミは非常に重要です。
担当者から「口コミを増やすように」とアドバイスを受けた方も多いのではないでしょうか。口コミが多いとサロンページの表示順位が向上するだけでなく、他のサロンとの差別化にもつながります。
お客様がサロンを選ぶ際、実際に利用した人の感想を参考にする傾向は強いです。「施術中の雰囲気はどうだったか」「仕上がりに満足できたか」といったリアルな声があると、新規のお客様も安心して予約しやすくなりますね。
掲載プランは費用対効果を見極めて選ぶ
ホットペッパービューティーには複数の掲載プランがあり、プランによって表示順位や機能が異なります。上位プランであれば露出が増えますが、その分掲載料も高くなりますので、エリアの競合状況や目標とする集客数を踏まえて、費用対効果を見極めることが大切です。
特に競合が多いエリアでは、ただプランを上げるだけでなく、サロンページの内容を充実させたり、SNSと連携させたり、ブログ記事の頻度を上げたりといった工夫も併せて行うことで、効果を高めることができます。
【集客方法4】LINE公式アカウントでリピート率アップ
LINE公式アカウントは、新規集客というよりは、一度来店いただいたお客様との関係を維持し、リピートにつなげるために非常に効果的なツールです。日本国内のLINEユーザー数は9,200万人を超えており、幅広い年齢層に利用されているため、多くのお客様とつながることができます。

LINE公式アカウントでできること
LINE公式アカウントでは、友だち登録してくれたお客様に対して、メッセージの一斉配信、個別チャット、クーポンの配信、ショップカード機能などが利用できます。メ
ールに比べて開封率が高いため、キャンペーンや新メニューの告知が効果的に届きます。
また、電話予約が苦手なお客様や、営業時間外にしか連絡ができないお客様でも、LINEならチャット感覚で希望日時を伝えられるため、予約のハードルを下げることができます。予約システムと連携させれば、24時間いつでも予約を受け付けることも可能です。
友だち登録を増やす工夫
LINE公式アカウントを活用するためには、まず友だち登録を増やすことが必要です。来店されたお客様に、「友だち登録で次回使えるクーポンをプレゼント」といった特典を用意するのが効果的です。
店内にQRコードを設置したり、お会計時にスタッフからお声がけしたりして、自然な流れで登録をお願いしましょう。友だち登録のメリットを具体的に伝えることで、登録率は上がります。
ステップ配信で再来店を促す
LINE公式アカウントには「ステップ配信」という機能があり、友だち登録後の経過日数に応じて、自動でメッセージを送ることができます。
たとえば、
来店後1週間で「その後の髪の調子はいかがですか?」というフォローメッセージを送り、1ヶ月後には「そろそろカットの時期ですね」というリマインドメッセージを送る
といった使い方ができます。
こうした自動化された配信によって、お客様との継続的な関係を築き、再来店を自然に促すことができます。手間をかけずにリピート率を向上させられる便利な機能ですので、ぜひ活用してみてください。
【集客方法5】自店ホームページとSEO対策
ホットペッパービューティーやインスタグラムなど外部の媒体だけでなく、自店のホームページを持つことも重要です。ホームページはオンライン上のお店の「顔」であり、お客様が最終的に予約を決める際の判断材料になることも多いです。
ホームページがあることのメリット
お客様の中には、ホットペッパービューティーで興味を持った後、「どんなサロンなのかもっと詳しく知りたい」とホームページを見に来る方も少なくありません。
ホームページがあることで、お店の雰囲気やスタイリストの人柄、施術へのこだわりなどを、より詳しくお伝えすることができます。
また、「地域名+美容室」といったキーワードで検索した際に、自店のホームページが上位表示されれば、新規のお客様を獲得するチャンスが広がります。これがいわゆるSEO対策(検索エンジン最適化)です。
SEO対策の基本
SEO対策と聞くと難しく感じるかもしれませんが、基本的なことから始めればOKです。まず、ホームページには「〇〇市の美容室△△」のように、地域名と業種を含めたタイトルをつけましょう。
これだけでも検索エンジンに「このサイトはどこにある何のお店か」を伝えることができます。
また、定期的にブログを更新することも効果的です。
「梅雨時期のヘアケア」「秋冬のおすすめカラー」など、お客様が知りたいと思う情報を発信することで、検索からの流入が期待できます。ただし、あまり専門的になりすぎず、お客様が読んで「役に立った」と感じられる内容を心がけてくださいね。
【集客方法6】平日集客を強化する
美容室の経営において、平日の集客は共通の課題です。厚生労働省の調査によると、美容室の1日あたりの平均来客数は、休日と比べて平日は明らかに少ない傾向にあります。平日の来客数が0〜4人というお店が56.7%にのぼるというデータもあり、多くの美容室が平日の集客に苦労していることがわかります。
平日のターゲット層を明確にする
平日の集客を増やすためには、まず「平日に来店できるのはどんなお客様か」を考えることが大切です。土日に来店されるお客様と平日に来店されるお客様では、生活スタイルや求めるものが異なる可能性があります。
平日に時間が取れるのは、子育て中の主婦の方、平日休みの接客業・サービス業の方、シニア層、フリーランスで働いている方などが考えられます。こうしたターゲット層を具体的にイメージし、その方々が魅力を感じるメニューやサービスを用意することがポイントです。
平日限定のお得なメニューを作る
平日の集客を増やすためのシンプルな方法として、平日限定のメニューやクーポンを設定することがあります。たとえば「平日限定10%オフ」「平日13時までのご来店でヘッドスパ無料」といった特典があれば、平日に時間が取れるお客様にとって来店の動機になります。
また、子連れのお客様向けにキッズスペースを用意したり、施術時間を短くしたクイックメニューを用意したりといった工夫も効果的です。
ターゲットとなるお客様のライフスタイルを想像して、「こんなサービスがあったら嬉しい」と思ってもらえる内容を考えてみましょう。
【集客方法7】紹介キャンペーンの実施
既存のお客様からの紹介は、新規集客の中でもリピートにつながりやすい方法のひとつです。すでにお店のファンであるお客様が、お友だちや家族を連れてきてくださるわけですから、最初から信頼関係のベースがあるんですね。
紹介しやすい仕組みを作る
紹介キャンペーンを成功させるためには、お客様が紹介しやすい仕組みを作ることが大切です。「紹介してくださった方にも、紹介されたお友だちにも、それぞれ特典をプレゼント」という形にすれば、紹介する側も紹介される側もメリットがあり、お願いしやすくなります。
具体的な特典は、割引クーポンや施術のグレードアップ、プレゼントなど、お店に合ったものを考えましょう。紹介カードを用意しておくと、お客様がお友だちに渡しやすくなります。
お客様満足度を高めることが最優先
紹介キャンペーンを成功させる大前提として、お客様に「このお店を紹介したい」と思っていただけるだけの満足度を提供することが必要です。施術のクオリティはもちろん、接客、店内の雰囲気、アフターフォローなど、すべてにおいてお客様に喜んでいただけるよう心がけましょう。
お客様が自然と「このお店良かったよ」と周りに話したくなるようなサービスを提供できれば、特別なキャンペーンを打たなくても紹介は生まれていきます。紹介キャンペーンはあくまでもきっかけ作りであり、本質はお客様満足にあることを忘れないでくださいね。
【集客方法8】看板・外観でお店の魅力を伝える
オンラインでの集客が主流になってきた現代ですが、お店の前を通りかかった方に気づいていただくための「看板」や「外観」の重要性は変わりません。
特に住宅街や商店街にある美容室では、地域の方々への認知を広げるために効果的な方法です。
看板で伝えるべき情報
看板には、遠くからでも「ここに美容室がある」とわかるよう、店名とともに「美容室」「ヘアサロン」といった業種がひと目でわかる表記を入れましょう。
また、意外と忘れがちなのですが、営業時間や定休日、電話番号といった基本情報があると、お客様が予約する際に便利です。
お店の強みやターゲット層に合わせたメッセージを入れるのも効果的です。たとえば「白髪染め専門サロン」「髪質改善ならお任せ」といった具体的な訴求があれば、悩みを抱えているお客様の目に留まりやすくなります。
外観で雰囲気を伝える
お店の外観は、入店する前のお客様にとって大切な判断材料になります。「このお店は自分に合いそうかな」「入りやすそうな雰囲気かな」といったことを、外観から判断しているんですね。
清潔感があり、ターゲット層に合った雰囲気の外観を心がけましょう。
若い女性がターゲットであればおしゃれで可愛らしい装飾を、落ち着いた大人の女性がターゲットであればシンプルで上質な印象を、といった具合です。また、外から店内の様子が少し見えると、初めてのお客様も安心して入りやすくなります。
【集客方法9】チラシ・ポスティングで地域認知を広げる
デジタル全盛の時代ですが、チラシやポスティングは今でも有効な集客方法のひとつです。特に、インターネットをあまり使わないシニア層や、地域に特化した集客をしたい場合には効果を発揮します。
ターゲットエリアを絞る
チラシ配布の効果を高めるためには、やみくもに広いエリアに配るのではなく、ターゲットとなるお客様が多く住んでいるエリアに絞ることが大切です。
たとえば、ファミリー層をターゲットにするなら住宅街やマンション、若い女性をターゲットにするなら駅周辺のワンルームマンションが多いエリア、といった具合です。
店舗から徒歩や自転車で来られる範囲を中心に、商圏を意識してエリアを決めましょう。
チラシの内容で差をつける
チラシには、お店の基本情報だけでなく、来店のきっかけになる特典や、お店の強みが伝わる内容を盛り込みましょう。「チラシ持参で初回20%オフ」といったクーポンをつければ、効果測定もしやすくなります。
また、ビフォーアフターの写真や、お客様の声を入れることで、信頼感を高めることができます。チラシのデザインがお店の雰囲気と合っていることも大切ですので、プロのデザイナーに依頼することも検討してみてください。
【集客方法10】すべての媒体で一貫性を持たせる
最後にお伝えしたいのは、複数の集客方法を活用する際に「一貫性を持たせる」ことの重要性です。
インスタグラム、Googleビジネスプロフィール、ホットペッパービューティー、LINE、ホームページ、チラシなど、さまざまな媒体を使って集客を行う場合、すべてにおいて同じメッセージを発信することが大切なんです。
なぜ一貫性が大切なのか
お客様は、ひとつの媒体だけを見てお店を決めるわけではありません。
インスタグラムで見つけて興味を持ち、Googleで口コミを確認し、ホットペッパービューティーでメニューと価格を見て、最終的に予約する
というように複数の媒体を経由することが一般的です。
このとき、それぞれの媒体で言っていることがバラバラだと、お客様は混乱してしまいます。
また、先ほどMEO対策のところでもお伝えしたように、Googleなどのアルゴリズムも「情報が一貫しているかどうか」を評価しています。NAP情報の統一はもちろん、お店のコンセプトや強みとして打ち出す内容も、すべての媒体で揃えることが重要です。
役割は違っても軸は同じ
もちろん、それぞれの媒体には特性があり、同じ内容をコピー&ペーストすればいいわけではありません。インスタグラムではビジュアルで雰囲気を伝え、ホットペッパービューティーではメニューと価格を詳しく紹介し、LINEではリピーター向けの情報を配信する、といった役割分担は必要です。
大切なのは、どの媒体から見ても「このお店は〇〇が得意で、こんなお客様のためのサロンなんだ」という一本の軸がブレないことです。この一貫性があることで、お客様はどの媒体から入っても安心してお店を信頼でき、予約につながりやすくなります。
美容室の集客ができない原因と解決策
ここまでさまざまな集客方法をご紹介してきましたが、「やっているのに効果が出ない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。集客がうまくいかない場合には、いくつかの共通した原因があります。ここでは代表的なものと、その解決策をお伝えします。
ターゲットが不明確
「どんなお客様にも来てほしい」という気持ちはわかりますが、ターゲットが不明確だと、結果的に誰にも響かない発信になってしまいます。まずは「特にこんな方に来ていただきたい」というターゲット像を明確にし、その方に向けたメッセージを発信することを心がけましょう。
情報量が少なすぎる
ホットペッパービューティーやGoogleビジネスプロフィールに登録していても、情報が少ないと「よくわからない」「不安」という印象を与えてしまいます。基本情報だけでなく、お店の魅力が伝わる写真や文章をしっかり掲載しましょう。お客様が「行ってみたい」と思えるような情報を具体的に載せることが大切です。
更新が止まっている
インスタグラムの投稿が何ヶ月も前で止まっていたり、Googleビジネスプロフィールの写真が古いままだったりすると、「このお店、やっているのかな?」と不安に思われてしまいます。定期的な更新を心がけ、お店が活動していることをお客様に伝えましょう。
媒体ごとの運用がバラバラ
インスタグラムだけ頑張っていてGoogleビジネスプロフィールは放置、ホットペッパービューティーも適当、という状態ではMEO対策の効果も半減してしまいます。すべての媒体を完璧に運用する必要はありませんが、それぞれの媒体で最低限の情報を揃え、一貫性を持たせることを意識しましょう。
まとめ:自店に合った集客方法を見つけよう
ここまで、美容室の集客方法を10個ご紹介してきました。最後に、大切なポイントをまとめておきますね。
まず、集客の基本として大切なのは、自店の強みとコンセプトを明確にすること、新規集客とリピート集客のバランスを意識すること、オンラインとオフラインを組み合わせることです。この土台があってこそ、個別の集客方法が効果を発揮します。
具体的な集客方法としては、インスタグラムではリール動画を活用しながら質の高いコンテンツを発信すること、Googleビジネスプロフィールではまず登録してNAP情報を統一すること、ホットペッパービューティーではサロンページを作り込んで口コミを増やすこと、LINE公式アカウントではリピーターとの関係構築を行うことなどをお伝えしました。
また、平日集客の強化、紹介キャンペーン、看板・外観の工夫、チラシ・ポスティングといったオフラインの施策も、状況に応じて取り入れてみてください。そして何より、すべての媒体で一貫性を持たせることが、信頼感を高めるポイントです。
すべてを一度に始める必要はありません。まずは自店の状況に合った1〜2つの方法から取り組み、少しずつ広げていくのがおすすめです。継続して取り組むことで、必ず成果は現れてきます。ぜひ今日からできることを始めてみてくださいね。
この記事が、あなたの美容室の集客アップのお役に立てれば幸いです。

