ホットペッパービューティー集客10のポイント|予約を増やす攻略ガイド

ホットペッパービューティーに掲載しているのに予約が入らない。
PV数は低いし、CVRも50%を切っている。
その原因は「ビフォーアフター写真の質」と「専門性のブレ」かもしれません。
予約が入らないサロンには共通パターンがあるのをご存知でしたか?
・変化が分からない写真
・幅広く取ろうとして誰にも刺さらないクーポン
・実績がないのに高すぎる初回価格
これらの致命的なミスを犯しているサロンが驚くほど多いことが分かっているのです。
ホットペッパービューティーで予約を増やすための10の実践ポイントを、実例をもとに解説します。
今日から改善できる具体策をお伝えしていきますね。
美容鍼灸、整体院、エステサロンなど、実際のサロンページを分析して見えてきた共通の課題と改善策をお伝えします。
※この記事は、2025年6月にサロン集客コンサルタントがインスタライブで行った、11件のホットペッパービューティーページの添削内容をもとに構成しています。
ホットペッパービューティー集客ができない3つの根本原因
ホットペッパービューティーに掲載しているのに予約が入らない。
その原因を探るとき、まず見るべき数値が3つあります。PV数、CVR、ACRです。
この3つの数値を確認すれば、ページのどこに課題があるのかが見えてきます。
漠然と「予約が入らない」と悩むのではなく、数値から具体的な改善ポイントを見つけることができるでしょう。
PV数が低い=そもそも見られていない
PV数が低いということは、ホットペッパービューティーの検索結果には表示されているものの、クリックされていない状態です。
つまり、サムネイル写真やキャッチコピーの段階で、お客様の興味を引けていないということになります。
インスタライブで添削した美容鍼灸サロンの事例では、PV766でCVR46.2%という数字でした。
このケースで課題となっていたのは写真です。
施術中の写真は掲載されているものの、針を打っているシーンだけでした。
美容鍼の訴求をするなら、顔中に針が刺さっている状態のビジュアルの方が、施術のイメージが伝わりやすくなります。
また、キャッチコピーが抽象的すぎるケースもよく見かけます。
「心と体を整える」といった表現は美しいのですが、お客様が探しているのは「顔のたるみが改善するのか」「肩こりが楽になるのか」という具体的な効果が欲しい。
PV数が低い場合は、まず写真とキャッチコピーを見直すことをおすすめします。
CVRが50%以下=クリックされていない

CVRは、ページを見た人のうち何%がクーポンをクリックしたかを示す数値です。
この数値が50%を下回っている場合、ページを見てもらえてはいるものの、クーポンを見るまでに離脱されている状態です。
インスタライブで添削した美容鍼灸サロンの事例では、CVR46.2%
このサロンのビフォーアフター写真には課題がありました。
写真自体は掲載されているのですが、施術者の目線では変化が分かっても、一般のお客さんが見たときに「大して変わってない」と感じる程度の変化だったのです。
特に問題だったのは、ビフォーがメイクあり、アフターがメイクなしという写真でした。
これでは正しい比較ができず、むしろビフォーの方が細く見えてしまうという逆効果になっていました。
また、専門性がぶれているケースも多く見られます。
「顔のたるみ」と「エラ張り」を同時に訴求していたり、美容鍼をメインにしているのに「首肩の辛さ改善」まで入れてしまったり。
お客さんからすると「結局何が得意なの?」と迷ってしまいます。
CVRが低い場合は、写真の質とページ全体の一貫性を確認してみてください。
ACRが低い=予約に繋がっていない
ACRは、クーポンをクリックした人のうち何%が予約に進んだかを示す数値です。
この数値が低い場合、クーポンの内容や価格設計に課題があると考えられます。
整体院の事例では、ACR4%という数字でした。
PVは1,150とそこそこあり、CVRも54%と悪くありません。
つまりクーポンまでは見てもらえているのに、予約に至らない状態でした。
このケースで分かったのは、初回価格が周辺競合より高いという点です。
同じエリアの他店が3,000円前後なのに対し、このサロンは4,300円。
しかも口コミ数や実績の打ち出しが弱く、この価格を選ぶ理由が見つからない状態でした。
客数を確保したいフェーズのサロンであれば、初回価格は周辺相場に合わせるか、それより安く。
実績や権威性で差別化できていない段階で、価格だけ高くしても選ばれる可能性は低いでしょう。
また、クーポン名が「顔のたるみ改善コース」のように一括りになっているケースも注意しましょう。
40代女性が悩んでいるのは「口元のもたつき」なのか「ほうれい線」なのか「フェイスラインのたるみ」なのか。
その細かい悩みに応えるクーポン設計になっていないと、「自分のための施術だ」と思ってもらうことが難しいですね。
ACRが低い場合は、価格設計とクーポンの具体性をぜひ見直してみてはいかがでしょうか?
【最重要】ビフォーアフター写真で集客が決まる理由
ホットペッパービューティーで予約が入るかどうか、その勝負の8割は「写真」で決まります。
どれだけ技術が優れていても、どれだけ丁寧な施術をしていても、写真で伝わらなければお客様には届きにくいですね。
施術を受けたことがない方にとって、判断材料は写真しかないのです。
「変化が分からない写真」は載せないのが鉄則

ビフォーアフター写真を載せれば集客できる。そう考えている方は多いのですが、実は写真の質によっては逆効果になることもあります。
プロ目線ではなく一般人基準で判断する
美容鍼灸サロンの事例です。
施術者から見れば「確かに変わっている」写真でした。フェイスラインが少しスッキリして、たるみも改善されています。
ただ、一般のお客様が見たときに「どこが変わったの?」と感じる程度の変化だと、伝わりにくいことがあります。
施術者は毎日お客様の顔を見ているので、わずかな変化にも敏感です。
一方、ホットペッパービューティーを見ているお客様は、初めて見る写真をスマホの小さな画面で判断しています。
掲載するビフォーアフター写真は、「誰が見ても分かる変化」を意識してみてください。
子どもが見ても「わあ、変わった!」と思えるくらいの変化があると、より伝わりやすくなるでしょう。
メイクの有無で印象が変わる失敗例
もう一つ気をつけたいのが、メイクの扱いです。
ビフォー写真ではメイクあり、アフター写真ではメイクなしという組み合わせの写真には注意が必要です。
メイクをしているビフォーの方が、顔が細く見えてしまうことがあります。
せっかく施術で改善したのに、写真の撮り方で損をしてしまうのはもったいないですよね。
ビフォーアフター写真を撮るときは、メイクの有無を揃えることをおすすめします。
できればノーメイク、もしくは両方メイクありで統一すると、正しい比較ができて変化が伝わりやすくなるでしょう。
写真の規則性が離脱を防ぐ
写真の質だけでなく、見せ方も大切です。添削で多く見られたのが「写真の配置がバラバラ」という課題でした。
サイズ・向き・配置を統一する
フォトギャラリーやクーポンに載せる写真がバラバラだと、お客様は見づらさを感じて離脱してしまうことがあります。
ビフォーアフター写真の向きが逆になっていたり、縮尺がバラバラな写真は気をつけましょう。
ある写真は縦長、ある写真は横長。ある写真は顔だけ、ある写真は肩まで写っている。
パソコンで見てもバラバラな印象を受けるのに、スマホで見るともっと小さく映って余計に分かりにくくなってしまいます。
人は規則的に整列されたものに美しさや安心感を覚えます。
コンビニやスーパーが商品を必ず前出しして、面を揃えるのはそのためです。
揃っていると見やすく、バラバラだと違和感を感じてしまうのです。
フォトギャラリー最適化の実践方法
フォトギャラリーに写真を載せるときは、以下を意識してみてください。
まず、写真のサイズを統一する。縦横比も揃える。向きも揃える。
次に、同じ悩みの写真を固めて配置する。
たるみならたるみ、毛穴なら毛穴、ニキビならニキビ。
規則性を持って並べることで、お客様が自分の悩みに該当する写真を見つけやすくなりますよね。
写真を何枚も載せるよりも、揃えて、整理して、見やすくすることの方が大切です。
ターゲット年代の写真だけを載せる
ビフォーアフター写真を載せるとき、もう一つ大切なポイントがあります。
それは「ターゲット年代の写真だけを載せる」ということです。
40代向けなのに20代の写真は逆効果
40代50代をターゲットにしているのに、20代30代の写真を混ぜるのは注意です。
40代50代の女性は繊細な感覚を持っています。
若い人の写真を見たときに「若い子は効果が出るんだろうけど、私には効かないかもしれない」と感じてしまうことがあるのです。
40代50代を集客したいなら、40代50代の写真だけを載せることをおすすめします。
自分のサロンに来てほしい年代の写真に絞ることで、ターゲット層に「自分のためのサロンだ」と感じてもらいやすくなるでしょう。
職業・ライフスタイルまで明記する
さらに効果的なのは、ビフォーアフター写真に「何歳、どういう職業、どういうライフスタイルの方」か細かく明記することです。
例えば「42歳、会社員の方」「45歳、主婦の方」といった情報を添えるだけで、お客様は自分事として捉えやすくなりますね。
会社員が多いサロンには会社員が集まりやすく、主婦が多いサロンには主婦が集まりやすい。これは実際に起こる現象です。
お客様は「自分と同じような人が通っているサロン」を選ぶ傾向があります。
だからこそ、写真には年齢や職業まで明記して、ターゲットを絞り込むことが効果的なのです。
専門性のブレが集客を妨げる
ビフォーアフター写真の次に重要なのが「専門性」です。
「たるみもエラ張りも対応できます」
「美容も肩こりも改善できます」
確かに技術的には可能かもしれません。
しかし、お客様からすると「結局、何が得意なの?」と迷ってしまうのです。
「幅広く取ろう」は失敗パターン
集客に困ると、どうしても間口を広げたくなります。
少しでも多くのお客様に来てもらいたいという気持ちは痛いほど分かります。
しかし、ホットペッパービューティーでは逆効果になることも。
エラ張りとたるみを一緒に訴求しない
美容鍼灸サロンでは「お顔のたるみ、エラ張り専門サロン」と謳っているところもあるのではないでしょうか?
ただ、たるみとエラ張りは実は共存しにくい悩みです。
たるみに悩む方は40代50代が中心で、エラ張りに悩む方は比較的若い世代が多い傾向があります。
両方を訴求することで、40代50代の方には「私の悩みはたるみだから、エラ張りも扱ってるこのサロンは専門性が薄いかも」と感じられてしまう可能性があります。
どちらかに絞った方が、専門性が伝わりやすくなりますね。
競合が多いエリアほど特化が必要
神奈川県や千葉県といった競合が多いエリアでは、特化しなければと厳しいでしょう。
オールマイティー型のサロンは、すでに口コミが100件以上あって、地域で認知されているような老舗でないと通用することは不可能かもしれません。
後発組で個人店の場合は、専門性を打ち出すことが生き残る道です。
自分のエリアにどれだけサロンがあるか、一度検索してみてはいかがでしょうか?
競合が20件以上いるなら、特化戦略が必須です。
40代女性訴求の正しい方法
40代女性をターゲットにしているサロンは多いのですが、訴求の仕方に課題があるケースも。
「顔のたるみ」で一括りにしない
美容鍼灸サロンのクーポンに「顔のたるみ改善コース」があったとします。
一見、問題なさそうに見えますね。しかし40代女性の悩みはもっと繊細なのです。
「顔のたるみ」と一言で表現されても、その悩みの中身は人それぞれ。
口元が気になる方もいれば、フェイスラインが気になる方もいる。
ほうれい線が深くなったと感じている方もいれば、首元のたるみが気になる方もいます。
「顔のたるみ改善コース」とまとめられると、40代女性は「この人、分かってないな」と感じてしまうことがあります。
口元のポニョ、フェイスライン、ほうれい線に細分化
では、どうすればいいのか。答えは「細分化」です。
以下のようなクーポン設計を提案することでどうでしょうか。
- 口元のポニョが気になる方向け
- フェイスラインのもたつきが気になる方向け
- ほうれい線が深くなったと感じる方向け
- 首元のたるみが気になる方向け
- 気になるたるみの箇所が3か所以上の方向け
このように細分化することで、お客様は「これ、まさに私の悩みだ」と感じやすくなりますよね。
40代女性は「まだまだいける」と思っています。
ホットペッパービューティーで美容鍼を探している段階では、美容整形は早いけど、エステは信頼できない。
だから美容鍼を選んでいる。そのような複雑な心理状態です。
その繊細な気持ちに寄り添えるかどうかが、集客の分かれ道になります。
オリジナル施術名で差別化する
専門性を打ち出すもう一つの方法が、オリジナル施術名をつけること。
例えば、14年の経験を持つ美容鍼灸サロンでは「古流美容鍼」のようなネーミングを提案したとします。
「このお店でしか受けられない施術」という印象を与えることができるのではないでしょうか?
周りと同じ「美容鍼」「幹細胞美容鍼」では、比較されたときに埋もれてしまいます。
自分の施術に名前をつけることで、独自性が生まれますね。
ただし、その際は「なぜその名前なのか」「どういう効果が期待できるのか」をロジックとして説明できることが前提です。
名前だけ独自でも、中身が説明できなければ意味がありません。
権威性、実績、ロジック。この3つを組み合わせて、自分の施術を差別化してみてくださいね。
クーポン最適化で予約率を上げる

写真と専門性が整ったら、次はクーポン設計です。
初回価格の設定と、クーポンの種類の整理。
この2つが大きな課題でしょう。
初回価格設計の鉄則
初回価格をどう設定するか。これは集客の成否を分ける重要なポイントです。
「初回で利益を取ろうとする」行為は避けたいところです。
客数確保フェーズなら競合より安く
千葉県整体院の事例では、PV313、CVR32.3%、ACR9.9%という数字でした。
PV数が低いということは、まだ多くの方に知ってもらえていない段階ですね。
この段階では、初回価格を周辺相場に合わせることが効果的です。
初めて見るサロンで、口コミもこれから増やしていく段階。
そんなときに周辺より高い価格設定だと、お客様は比較して迷ってしまいます。
客数を確保したいフェーズのサロンであれば、初回価格は周辺相場に合わせるか、少し価格を落とすこともポイントです。
月商100万円以下で、まだ常連さんも少ない段階なら、まずは多くの方に試してもらうことを優先した方が良いでしょう。
まずは周辺の競合サロンをホットペッパービューティーで確認してみてはいかがでしょうか?
同じエリアで同じような施術をしているサロンが、初回いくらで設定しているか。
それを確認してから、自分の価格を決めることをおすすめします。
実績・権威性がないのに高いはNG
初回価格を高く設定していいのは、以下の条件を満たしている場合です。
- 実績が豊富にある(延べ1万人以上など)
- 権威性がある(歴10年以上、特定の資格や肩書など)
- ロジックが明確(なぜ効果があるのか科学的に説明できる)
- 既存客で枠が埋まっている(新規は月10人程度でいい)
これらの条件を満たしていないなら、初回価格を見直してみることをおすすめします。
「安くすると価値が下がる」という意見もありますが、今必要なのは客数を増やすこと。
そして実績を積むことです。
実績が積み上がれば、自然と価格を上げられるようになります。
まずは客数を確保し、ビフォーアフター写真を増やし、口コミを集める。それが先決ですね。
新規クーポン優先・全員クーポンは削除
クーポンの種類についても、整理が必要なケースがあります。
例えば「新規クーポンと全員クーポンを並べている」という問題です。
新規クーポンと全員クーポンを並べると、新規のお客様が入りにくくなります。
「全員クーポンの方が安いから、次回でいいや」と思われてしまうのです。
基本的には、新規クーポンだけを掲載しましょう。
全員クーポンを入れるなら、1つだけに絞る。
そして新規クーポンの数を増やす方向で調整することをおすすめします。
口コミ戦略で信頼性を高める

ビフォーアフター写真、専門性、クーポン設計。これらが整っても、口コミが少なければ予約には繋がりにくくなるでしょう。
「口コミに返信していない」「口コミの質がバラバラ」というサロンの方は注意が必要です。
口コミ返信は即日対応が基本
口コミをいただいたのに、返信していないサロンがあるとどう思われますか?
お客様はドキドキしながら口コミを書いています。
「先生、喜んでくれるかな」「返事くれるかな」と期待しているのです。
それなのに数日経っても返信がない。そうなると寂しい気持ちになってしまいますよね。
ホットペッパービューティーの口コミは、その日のうちに返信することをおすすめします。
遅くても翌日までには返すことが信頼への近道です。
口コミを書いてくれたお客様への感謝を伝えるだけでなく、その返信は他のお客様も見ています。
丁寧に返信しているサロンは、それだけで信頼感が高まりますよね。
見本提示で質の高い口コミを集める
口コミの質を高めるために効果的なのが、見本を提示することです。
例えば「100均でボードを買ってきて、見本を書いて、これは見本なのでもしよかったら参考にしてくださいとお渡しする」という方法はいかがでしょうか?
お客様は口コミに何を書いたらいいか迷っています。
「いつもありがとうございます」「効果バッチリです」といった短い口コミになってしまうのは、書き方が分からないからです。
見本があれば、お客様も書きやすくなります。そして、あなたが欲しい内容の口コミが集まりやすくなりますよ。
求める口コミの内容を明確にする
どんな口コミが集客に効果的なのか。それは「自分事にできる口コミ」です。
例えば「いつもありがとうございます。回数券購入して5回目です。スッキリして効果バッチリです」という口コミ。
これは既存客の感想としては良いのですが、新規のお客様には残念ながら響きません。
新規のお客様が知りたいのは
- どんな悩みを持っていたのか
- どれくらいの期間、その悩みに苦しんでいたのか
- 施術を受けてどう変わったのか
- 人生にどんな変化があったのか
見本を作るときは、こうした要素を盛り込んでみてください。
例えば
「42歳、会社員です。長年のほうれい線に悩んでいました。30代後半から気になり始め、ファンデーションを厚塗りしても隠せなくなっていました。こちらで3回施術を受けたところ、ほうれい線が薄くなり、同僚から『何かした?』と聞かれるようになりました。メイク時間も短くなり、朝が楽になりました」
このような口コミがあれば、同じ悩みを持つ40代女性は「これ、私のことだ」と感じます。
口コミは数も大切ですが、質も同じくらい大切です。
見本を用意して、お客様に書きやすい環境を整えてみてくださいね。
キャッチコピー・サブコピーの最適化
ホットペッパービューティーのページで、お客様が最初に目にするのがキャッチコピーです。
ここで興味を持ってもらえなければ、どれだけ良い写真やクーポンを用意しても見てもらえません。
キャッチコピーとサブコピーが、集客の入り口を左右します。
メインコピーで離脱が決まる
キャッチコピーは、お店の名前と写真の次に目に入る場所です。この部分で離脱されると、CVRが大きく下がります。
抽象的なキャッチコピーでは、お客様の心に届きにくいことがあります。
例えば「心と体を整える」というコピー。
確かに美しい表現ですが、お客様が整体院を探すときは
「肩こりを楽にしたい」
「腰痛を改善したい」
「顔のたるみをなんとかしたい」
といった具体的な悩みを抱えていることが多いのです。
キャッチコピーには、お客様の悩みを解決できることを具体的に書いてみましょう。
そうすることで「ここは自分のためのサロンだ」と感じてもらいやすくなります。
お客様が知りたいのは「何ができるか」
サブコピーの使い方も重要です。
サブコピーは、キャッチコピーを補足する役割があります。「なぜこのサロンで解決できるのか」を説明する場所です。
例えば美容鍼灸サロンで「若々しい見た目を目指す方にオススメのリフトアップやお肌の引き締め効果が期待できる施術」というサブコピー。
これは「俺イケメンなんで」「俺優しいんで」と言っているのと同じでしょう。
自分で言っているだけで、残念ながら証拠がないのです。
お客様が知りたいのは「誰がそれを証明しているのか」です。
権威性・実績・ロジックで差別化
サブコピーで伝えるべきは、以下の3つです。
権威性
歴何年なのか、延べ何人に施術してきたのか、どこかの大学で証明されている技術なのか。借りてこれる権威性があれば、どんどん使いましょう。
例えば「歴14年、延べ1万人以上に施術してきた私が直接担当します」といった表現です。
実績
お客様にどれだけ成果を出してきたのか。これはビフォーアフター写真で示すのが基本ですが、サブコピーでも触れることができます。
「40代女性のたるみ改善実績100件以上」といった具体的な数字があると説得力が増しますね。
ロジック
なぜ効果があるのかを説明できること。ただし、専門用語を並べるだけでは伝わりません。
「dmaeプラチナ配合ジェルを使用し」といった表現は、お客様には何のことか分かりません。
それよりも「なぜたるみが改善するのか」を、お客様が理解できる言葉で説明することが大切です。
商材の名前を並べるのではなく、お客様にとってのメリットを伝える。これを意識してみてましょう。
スタッフ写真とビジュアル戦略
ホットペッパービューティーでは、施術者の写真も重要な判断材料になります。
特に整体や鍼灸といった施術系のサロンでは、「誰に施術してもらうのか」がお客様にとって大きな関心事です。
スタッフ写真の使い方次第で、集客力が変わります。
爽やかな施術者は写真を出すべき
40代50代の女性客を集客したい場合、施術者が爽やかであることは大きな強みになります。
見た目が整っている、年齢が若い、清潔感がある。こうした要素は、女性客にとって安心材料になるのです。
もちろん「施術の腕が大事」というのはその通り。
しかし、ホットペッパービューティーを見ている段階では、お客様は施術の腕を確認できません。
だからこそ、見た目の印象も判断材料の一つになるでしょう。
整体師、鍼灸師、柔道整復師の方は、スタッフ写真を積極的に掲載することをおすすめします。
特に40代50代の女性客を集客したい場合、清潔感や親しみやすさが伝わる写真があると、お客様は安心して予約しやすくなります。
お客様とのツーショット写真も効果的ですね。
施術者との関係性の良さが伝わることで、「このサロンなら相談しやすそう」と感じてもらえます。
医療提携なら白衣着用が必須
医療提携を謳っているのに、スタッフ写真が普段着のような服装になっているサロン。
これでは医療提携の信頼感が伝わりません。
医療提携をアピールするなら、白衣着用がマスト。
見た目から「医療的なケアができるサロン」という印象を与えることが大切です。
韓国肌管理のサロンでも同様です。
看護師資格を持っていることを謳っているのに、スタッフ写真がネイリストのような印象では、お客様に伝わることは難しいです。
お客様は、視覚情報から判断します。
言葉で「医療提携」「看護師資格あり」と書いていても、写真がそれを裏付けていなければ信じてもらえないのです。
ビジュアルの一貫性を保つ
スタッフ写真だけでなく、サロン全体のビジュアルに一貫性を持たせることも重要です。
医療提携を謳うなら、サロンの内装写真も清潔感と高級感を意識する。
美容鍼灸なら、鍼を打っている写真や施術風景を多めに載せる。
整体なら、施術ベッドや院内の雰囲気が伝わる写真を載せる。
すべての写真が、あなたのサロンのコンセプトを裏付けるものになっているか。一度確認してみてください。
バラバラの印象を与える写真が混ざっていると、お客様は混乱します。
「結局、このサロンは何が強みなの?」と迷わせてしまうのです。
ビジュアルの一貫性を保つことで、専門性と信頼性が伝わりやすくなりますよ。
Instagram広告でPV数を増やす
ホットペッパービューティーのページを整えても、PV数が低い状態では予約に繋がりにくくなります。
無料集客だけでPV数を増やすのは、競合が多いエリアでは難しいことがあるでしょう。
特にGoogleビジネスプロフィールで上位表示されにくい地域では、有料広告との組み合わせを検討することも大切です。
メタ広告との組み合わせ戦略
PV数を増やすために効果的なのが、Instagram広告(メタ広告)との組み合わせです。
千葉県や神奈川県といった競合が多いエリアでは、ホットペッパービューティーのプランを上げる。
またはメタ広告を使ってインプレッションを確保する方法があります。
PPC広告は単価が高くなりがちですが、メタ広告であれば比較的コストを抑えながら、ターゲット層にリーチできるのです。
インスタ→ホットペッパーの着地設計
Instagram広告を使う際の重要なポイントが、着地設計。
Instagramで投稿広告を流し、そこからホットペッパービューティーのページに誘導します。
投稿広告で使う写真は、ビフォーアフター写真が効果的です。
Instagramにたくさん症例を載せておき、それを広告として流す。
興味を持った人がホットペッパービューティーのページに飛ぶ。
この流れを作ることで、PV数を増やすことができます。
ホットペッパービューティー単体で集客するよりも、Instagramと組み合わせた方が、より多くの人に見てもらえる可能性が高まります。
投稿広告で症例を見せる
Instagram広告で使う投稿は、症例特化型にしてみてください。
お客様のビフォーアフター写真、喜びの声、施術風景。これらを定期的に投稿し、反応が良かった投稿を広告として配信します。
投稿広告のメリットは、自然な形でお客様に情報を届けられることです。
広告らしい広告ではなく、通常の投稿として見てもらえるため、受け入れられやすくなるでしょう。
Instagramを育てることは、ホットペッパービューティーの集客力を高めることにも繋がります。
どちらか一方ではなく、両方を組み合わせて使うことで、より安定した集客が可能になります。
サロンボード活用とブログ更新
ホットペッパービューティーのサロンボード(ブログ機能)は、定期的に更新することでお客様との接点を増やせる機能です。
ただ、何を書けばいいか分からず、プライベートな内容を投稿してしまうケースもあるのではないでしょうか?
集客に繋がるブログの書き方を押さえておきましょう。
プライベート投稿は不要
ブログで何を書けばいいか迷ったとき、季節の話題や日常の出来事を投稿してしまうことありませんか?
自分の人柄を知ってもらいたいという気持ちはとても分かります。
ただ、集客という観点では、プライベートな投稿よりも優先すべき内容があります。
お客様がブログを見るとき、知りたいのは「このサロンで自分の悩みが解決するのか」という情報です。
季節の風景よりも、お客様の変化を見たいと思っていることは間違いありません。
お客様のツーショットと喜びの声
ブログで効果的なのは、お客様とのツーショット写真と喜びの声。
特に整体や鍼灸など、ビフォーアフター写真が撮りにくいジャンルでは、お客様の表情と言葉が何よりの証拠になります。
施術後の笑顔の写真、ホワイトボードに書いてもらった喜びの声。
これらをブログで紹介することで、見ている人は「自分もこんな風になれるかも」と期待を持ちます。
症例特化型ブログの書き方
ブログを書くときは、症例に特化した内容を心がけてみてください。
例えば、こんな構成です。
タイトル
「長年の肩こりから解放された〇〇さん(42歳・会社員)の変化」
内容
- どんな悩みを持っていたのか
- どれくらいの期間悩んでいたのか
- 施術を受けてどう変わったのか
- 今、どんな生活になっているのか
お客様の人生の変化を、A地点からB地点への移動として描きます。
「肩こりで夜も眠れなかった」→「今は朝までぐっすり眠れるようになった」といった具体的な変化です。
症例特化型のブログは、GoogleビジネスプロフィールやInstagramにも転用できます。
一つの内容を、複数の媒体で活用することで、発信の効率も上がるでしょう。
Googleビジネスプロフィールとの連携
ホットペッパービューティーだけで集客するのではなく、Googleビジネスプロフィールも組み合わせることで、より多くのお客様に見つけてもらえる可能性が高まります。
両方の媒体を連携させることで、集客の安定性が増します。
写真・口コミの相互活用
ホットペッパービューティーで集めたビフォーアフター写真や口コミは、Googleビジネスプロフィールでも活用できます。
お客様のツーショット写真、喜びの声、施術風景。これらはどちらの媒体でも有効です。
一度撮影した写真や、いただいた口コミを、複数の媒体で使い回すことで、発信の効率が上がります。
ただし、写真のサイズや向きは媒体に合わせて調整することをおすすめします。
ホットペッパービューティーとGoogleビジネスプロフィールでは、表示される写真のサイズが異なるため、それぞれに最適化することが大切。
口コミについても同様です。ホットペッパービューティーで質の高い口コミが集まれば、お客様に「Googleの方にも書いていただけますか?」とお願いしてみるのも一つの方法ですね。
まとめ:ホットペッパービューティー集客10のポイント
ホットペッパービューティーで予約を増やすために、押さえるべき10のポイントを解説してきました。
最後に、全体を振り返っていきましょう。
1. PV・CVR・ACRの数値を確認する
まず自分のページがどの段階で課題を抱えているのかを数値で把握してください。
PVが低ければ写真とキャッチコピー、CVRが低ければページ全体の一貫性、ACRが低ければクーポン設計を見直すことになります。
2. ビフォーアフター写真の質を上げる
誰が見ても分かる変化の写真を載せる。メイクの有無を揃える。写真のサイズ・向き・配置を統一する。ターゲット年代の写真だけを載せる。これが集客の8割を決めます。
3. 専門性を明確にする
幅広く取ろうとせず、特化する。40代女性をターゲットにするなら、悩みを細分化する。競合が多いエリアほど、専門性が重要になります。
4. 初回価格を適正化する
客数確保フェーズなら、周辺相場に合わせるか少し価格を落とす。実績や権威性がない段階で高い価格設定にしても、選ばれにくくなります。
5. クーポンを整理する
新規クーポンを優先し、全員クーポンは削除するか1つに絞る。悩み別にクーポンを細分化して、専門性を打ち出してください。
6. 口コミに即日返信する
お客様はドキドキしながら口コミを書いています。その日のうちに返信することで、信頼感がアップ。
7. 見本を提示して質の高い口コミを集める
お客様は何を書けばいいか迷っています。見本を用意することで、集客に繋がる内容の口コミが集まりやすくなります。
8. キャッチコピーとサブコピーを最適化する
抽象的な表現ではなく、具体的な悩みを解決できることを伝える。権威性・実績・ロジックで差別化しましょう。
9. スタッフ写真とビジュアルの一貫性を保つ
施術者の写真を積極的に出す。医療提携なら白衣を着用する。サロン全体のビジュアルに一貫性を持たせることで、専門性が伝わります。
10. Instagram広告で外部から流入を増やす
ホットペッパービューティー単体ではなく、Instagramと組み合わせる。症例をInstagramに載せて広告として流し、ホットペッパービューティーに誘導する流れを作ってください。
これらのポイントは、すべて実際のサロンページを添削して見えてきた共通の課題です。
一度に全てを改善するのは難しいかもしれません。
まずはビフォーアフター写真の質を上げることから始めてみてください。
写真が変われば、CVRが変わります。CVRが変われば、予約数が変わってくるでしょう。
ホットペッパービューティーは、正しく使えば確実に集客できる媒体です。
あなたのサロンページが、お客様に選ばれるページになることを願っています。

