Googleマップの口コミを増やす7つの方法|サロン・整体院が今日からできる手順

「口コミが20件未満のお店は使わない」と答えた人が47%。
BrightLocalが2026年に発表した消費者調査(米国の成人1,002人が対象)の数字です。
口コミ19件と21件のあいだに、来店するかしないかの分かれ目がある。
そう考えると、あと数件を積み上げる意味は小さくありません。
エステサロンや整体院、リラクゼーションサロンを少人数で回していると、施術と予約対応だけで一日が終わります。
「お願いするタイミングがつかめない」「そもそも何件集めればいいのかわからない」まま、何ヶ月も過ぎてしまうことはよくあります。
この記事では、Googleマップの口コミを増やす7つの方法を、実行する順番・かかる手間・費用の目安つきで整理しました。
2026年時点のGoogle公式ポリシーで「やっていいこと」と「禁止されていること」の線引きもはっきりさせています。
7つ全部をやる必要はありません。
今日の営業から使える方法1だけでも、1ヶ月後の数字は変わります。
結論からお伝えすると、Googleマップの口コミを増やす最短ルートは「施術直後の声がけ」と「QRコードの提示」を毎回セットで行うことです。口コミを依頼された人のうち83%が実際に投稿しているというデータがあり、依頼するかしないかで件数は大きく変わります。
Googleマップの口コミを増やす7つの方法【比較表】
Googleマップの口コミを増やす方法は、大きく「その場でお願いする」「後日フォローする」「仕組みで続ける」の3タイプに分かれます。7つの方法はすべて無料または5,000円以内で始められ、最も効果が高いのは施術直後の声がけです。まずは全体像を比較表で確認してください。
7つの方法を、手間・費用・向いている人の3軸でまとめました。
上から順に取り組むと、無理なく積み上がります。
| 方法 | 1回あたりの手間 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 方法1:施術直後に声をかける | 10秒/人 | 0円 | 今日から何か1つ始めたい方 |
| 方法2:QRコードをその場で見せる | 準備30分+5秒/人 | 0〜1,000円 | 「あとで書きます」で終わってしまう方 |
| 方法3:Googleアカウント案内を用意する | 準備1時間 | 0〜1,000円 | 50代以上のお客様が中心のサロン |
| 方法4:LINE公式アカウントで後日送る | 準備1〜2時間+月10分 | 0円〜 | すでにLINEで予約を受けている方 |
| 方法5:サンキューカードを渡す | 準備2時間+3秒/人 | 2,000〜5,000円 | 対面でお願いするのが苦手な方 |
| 方法6:届いた口コミに返信する | 1件3分 | 0円 | すでに口コミが数件ある方 |
| 方法7:週次ルーティンに組み込む | 週15分 | 0円 | 施策が続かない自覚がある方 |
費用が発生するのは印刷代だけです。
Googleビジネスプロフィールの登録・運用そのものは無料で使えます。
オーナー確認が完了していないと、口コミ依頼用のリンクを取得できません。
口コミは何件あれば十分?増やす前に決める目標件数
Googleマップの口コミとは、実際に来店した人がGoogleアカウントから投稿する星評価とコメントのことです。目標件数は「同エリアの競合上位3店舗の平均件数」を基準にすると決めやすく、最低ラインの目安は20件です。件数と評価はGoogle公式のランキング要因にも含まれています。
先に目標を決めると、施策が続きます。
件数の目標がないまま声がけを始めると、増えているのか止まっているのか判断できないからです。

最低ラインは20件、次の目標は競合上位3店舗の平均
前述のBrightLocal調査では、消費者の47%が「口コミが20件未満のビジネスは使わない」と回答しています。
逆に、5件以下の店を使ってもいいと答えた人は9%にとどまりました。
(出典:BrightLocal「Local Consumer Review Survey 2026」)
まずは20件を第1目標に置いてください。
20件を超えたら、次は「〇〇市 整体」「〇〇駅 エステ」など、自分が上位表示を狙いたいキーワードで検索します。
そこに出てくる上位3店舗の口コミ件数を書き出し、その平均を第2目標にします。
これは実際に検索したユーザーが比較する相手が、その3店舗だからです。
全国平均を気にしても意味がありません。
星評価の目安は4.0以上、できれば4.5以上
星評価の基準は、この1年で急に上がりました。
BrightLocalの2026年調査では、4.5以上の店しか使わないと答えた人が31%(前年17%)、4.0以上でないと使わないと答えた人が68%(前年55%)でした。
1年で消費者の要求水準がはっきり上がっています。
4.0を下回っている場合は、件数を増やす前に施術やカウンセリングの見直しが先です。
満足度が低いまま件数だけ増やすと、平均点はさらに下がります。
「直近3ヶ月」の口コミがあるかどうかが見られている
件数と評価に加えて、2026年は鮮度が重く見られています。
同調査では、74%の人が「直近3ヶ月以内に書かれた口コミ」を参考にすると回答しました。
直近2週間以内の口コミを求める人も32%(前年20%)に増えています。
3年前に集めた50件より、先月書かれた5件のほうが読まれます。
だからこそ、口コミ集めは「キャンペーン」ではなく「毎回の習慣」にする必要があります。
口コミ件数と評価はGoogleの公式ランキング要因
Googleはローカル検索結果の順位が「関連性・距離・知名度」の3要素で決まると公表しています。
そのうち知名度の説明として、「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります」と明記されています。
(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」)
口コミを増やす作業は、そのままMEO対策になります。
広告費をかけずに順位を動かせる数少ない打ち手です。
【方法1〜3】施術直後にGoogleマップの口コミを増やす3つの導線
口コミが最も投稿されやすいのは、施術直後の10分間です。この時間帯に「声をかける・QRコードを見せる・その場で書ける状態をつくる」の3つを揃えると、投稿率が大きく変わります。ここで紹介する3つは、いずれも初期費用1,000円以内で始められます。
お客様が口コミを書かない理由の大半は、不満ではなく「きっかけがなかった」ことです。
帰宅して1日経つと、書こうと思っていた気持ちは薄れます。
だから施術直後に完結させます。
方法1:施術直後、満足度が最も高い瞬間に声をかける
所要時間は1人あたり10秒、費用は0円です。
7つのうち、これだけを続けても件数は動きます。
タイミングは業態によって変わります。
- 整体・整骨院:施術後、体の変化を確認してもらっている瞬間
- エステ・フェイシャル:鏡で肌の状態を見てもらっているとき
- リラクゼーション:お茶を出して一息ついてもらっているとき
- ネイル・まつげ:仕上がりを写真に撮っている瞬間
声のかけ方はシンプルで構いません。
「本日はありがとうございました。もしよろしければ、Googleに率直なご感想をいただけると励みになります」
書く内容は指定しません。
「良い評価でお願いします」「担当者の名前を入れてください」といった依頼は、Googleのポリシー違反にあたります(詳しくは後述します)。
「率直なご感想」「思ったことをそのまま」という言い方であれば問題ありません。
依頼の効果は数字にも出ています。
BrightLocalの2026年調査では、過去1年に口コミを依頼された人の83%が実際に投稿しており、「頼まれたら必ず書く」と答えた人は28%(前年16%)に増えました。
(出典:BrightLocal「Local Consumer Review Survey 2026」)
方法2:QRコードをその場で見せて、投稿ページまで3タップに縮める
準備に30分、費用は印刷代の0〜1,000円程度です。
Googleビジネスプロフィールには、口コミ投稿ページへ直接飛ぶリンクとQRコードを発行する公式機能があります。
(参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「リンクまたは QR コードを作成してクチコミをリクエストする」)
作成手順は次のとおりです。
- ステップ1:Googleビジネスプロフィールを開く
Google検索やGoogleマップから、オーナー確認済みのアカウントでプロフィールにアクセスします。所要5分。 - ステップ2:口コミリンク・QRコードを取得する
「クチコミを増やす」「クチコミをリクエスト」といったメニューから、専用リンクとQRコードを発行します。所要5分・費用0円。 - ステップ3:印刷して置き場所を決める
A6サイズのカードやスタンド型POPに印刷します。ネットプリントなら100枚で1,000円前後、コンビニ印刷なら数十円から可能です。 - ステップ4:見せるタイミングを決める
お会計時に手渡す、施術後にベッド脇のスタンドを指し示すなど、動作をひとつ決めて固定します。
置き場所は、目に入るだけの場所より手渡せる場所が有効です。
レジ横に立てておくだけだと、ほとんど読み取られません。
おすすめの設置場所は以下の3つです。
- お会計時に手渡すカード:スタッフの動作とセットになるため、渡し忘れが起きにくい
- 施術ベッド脇のスタンド:うつ伏せから起き上がった直後、自然に目に入る
- 待合の卓上スタンド:施術後にお茶を飲んでいる時間に読み取ってもらえる
方法3:Googleアカウントを持っていない方向けの案内を用意する
準備に1時間、費用は0〜1,000円です。
Googleの口コミを投稿するには、Googleアカウントへのログインが必要です。
Androidを使っている方はほぼ全員持っていますが、iPhoneのみを使っていてGmailを使っていない方は、持っていないことがあります。
50代以上のお客様が中心のサロンでは、ここで止まっているケースが目立ちます。
対策はシンプルです。
QRコードカードの裏面に、次の3行を入れておきます。
- 投稿にはGoogleアカウント(無料)が必要です
- Gmail以外のメールアドレスでも作成できます
- お困りのときはスタッフにお声がけください
Googleアカウントは、Gmail以外のメールアドレスでも作成できます。
(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」)
ただし、スタッフが代わりに操作したり、その場で書くことを求めたりするのは避けてください。
「その場で評価を残すことを要求または強要する行為」はGoogleが明確に禁止しています。
案内するところまでが範囲です。
書くかどうか、いつ書くかはお客様に委ねます。
【方法4〜5】来店後のフォローでGoogleマップの口コミを増やす
その場でお願いしても、実際に投稿されるのは一部です。来店後1〜2日以内にもう一度きっかけを届けると、取りこぼしを拾えます。LINE公式アカウントとサンキューカードは、いずれも準備さえ済ませれば手間がほとんど増えません。
施術直後に「あとで書きますね」と言われたまま終わる。
これが最も多い取りこぼしです。
翌日にもう一度、負担にならない形で届けます。

方法4:LINE公式アカウントで来店翌日にメッセージを送る
準備に1〜2時間、運用は月10分程度、費用はLINE公式アカウントの無料プラン内で収まります。
すでにLINEで予約を受けているサロンなら、追加のツールは不要です。
来店お礼メッセージの末尾に、口コミ投稿リンクを添えるだけで導線が完成します。
文面の例です。
送信のタイミングは来店翌日が目安です。
当日の夜だとまだ施術の余韻の中にいて、開封されないことがあります。
3日以上空くと記憶が薄れます。
注意点が1つあります。
全員に一斉配信するのではなく、来店した方にだけ個別に送ってください。
来店していない方に届くと、実体験に基づかない投稿を招く可能性があります。
方法5:サンキューカードを渡して「持ち帰れるきっかけ」にする
準備に2時間、費用は印刷代の2,000〜5,000円程度(名刺サイズ100枚〜)です。
対面でお願いするのが苦手な方には、こちらのほうが続きます。
言葉で伝えなくても、カードが代わりに伝えてくれるからです。
カードに入れる要素は4つだけです。
- お礼の一文:「本日はご来店ありがとうございました」
- QRコード:口コミ投稿ページへの直リンク
- 依頼文:「率直なご感想をいただけると励みになります」
- サロン名と次回予約の連絡先
デザインに凝る必要はありません。
Canvaの無料テンプレートで十分です。
効果を上げるコツは、カードを財布に入る名刺サイズにすることです。
A5のチラシは、玄関で捨てられます。
【方法6〜7】口コミが自然に増え続ける仕組みをつくる
方法1〜5は「増やす」施策、方法6〜7は「止まらないようにする」施策です。口コミへの返信は次の投稿を呼び込み、週次ルーティン化は施策の中断を防ぎます。返信率の高い店は、消費者の80%から「使いたい」と評価されています。
3ヶ月目に止まるサロンと、続くサロンの差はここにあります。
方法6:届いた口コミには1週間以内に返信する
1件あたり3分、費用は0円です。
BrightLocalの2026年調査によると、すべての口コミに返信している店は80%の消費者から「使いたい」と評価されました。
一方、まったく返信しない店は42%から「使いたくない」と判断されています。
返信のスピード基準も上がりました。
同調査では、81%が1週間以内の返信を期待し、19%は当日中の返信を期待しています(前年6%)。
もう1つ、見落とされがちな数字があります。
定型文のコピペ返信は、50%の消費者に「この店はやめておこう」と思わせています。
1件3分でも、口コミの内容に1箇所触れるだけで印象は変わります。
「肩の張りが軽くなったとのこと、うれしいです」の一文があれば十分です。
方法7:口コミの依頼を週次ルーティンに組み込む
週15分、費用は0円です。
一人サロンで施策が止まる原因は、やる気ではなく予定に入っていないことです。
「気づいたときにやる」は、繁忙期に消えます。
曜日と時間を固定してください。
- ステップ1:週の固定枠を1つ決める
「毎週月曜の開店前15分」など、来店の少ない時間帯に置きます。所要15分。 - ステップ2:新着口コミに返信する
先週届いた分をまとめて返信します。1〜3件なら5分程度です。 - ステップ3:口コミ件数と平均評価をメモする
スマホのメモでも紙でも構いません。前週との差分だけ記録します。所要2分。 - ステップ4:カード・QRコードの残数を確認する
切らして声がけが止まるのを防ぎます。所要3分。
4週間続けると、件数の伸び方が見えてきます。
伸びていなければ、声がけのタイミングか、QRコードの置き場所を変えます。
この「依頼を仕組みに変える」部分を、ツールで自動化しているサロンもあります。
Googleマップの口コミを増やすときの禁止事項【2026年版】

Googleは口コミの見返りにインセンティブを提供する行為、良い口コミだけを選んで集める行為、その場で書くことを強要する行為をすべて禁止しています。違反が確認されると、一定期間新しい口コミを受け取れなくなる、既存の口コミが非公開になるなどの制限がかかります。
ここが最も誤解の多い部分です。
Google公式ポリシーの記載を、そのまま確認していきます。
禁止されている6つの行為
Googleビジネスプロフィールの「禁止または制限されているコンテンツ」には、販売者(=事業者)に対する禁止行為が具体的に列挙されています。
(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「禁止または制限されているコンテンツ」)
- NG1:インセンティブと引き換えに依頼する — 金銭・割引・無料の商品やサービスと引き換えの口コミ依頼は禁止です。「書いてくれた方に次回500円引き」も該当します
- NG2:良い口コミだけを選んで募る — 否定的な口コミの投稿を妨げたり、肯定的な口コミを選択的に募ったりする行為は禁止です(いわゆるレビューゲーティング)
- NG3:その場で書くことを要求・強要する — 「この場で書いていただけますか」と迫る行為は禁止されています
- NG4:内容を指定して依頼する — 「担当者の名前を入れてください」など、特定のコンテンツを含めるよう依頼することはできません
- NG5:スタッフに件数ノルマを課す — 一定数の口コミを募るようスタッフに要求する行為も明示的に禁止されています
- NG6:関係者が投稿する — 現在・過去の従業員、家族、取引先など、利益相反にあたる立場からの投稿は禁止です
NG1とNG4は、多くのサロンが無自覚にやっています。
「口コミを書いた方全員にトリートメント無料券」は、全員に配っていてもインセンティブとの引き換えにあたります。
高評価に限定していなくても違反です。
「今日のカラーの仕上がりについて書いてください」も、内容の指定にあたる可能性があります。
依頼するときは「率直なご感想を」までにとどめてください。
Googleが「許可している」のはこれだけ
同じページに、許可される行為も1行だけ書かれています。
「インセンティブを提供したり、評価やクチコミの内容に影響を与えようとしたりせずに、実体験に基づくコンテンツの投稿を募ったり促したりする行為」
つまり、見返りなし・内容の指定なしでお願いすることは完全に問題ありません。
この記事の方法1〜5は、すべてこの範囲に収まっています。
「お願いすること自体がガイドライン違反ではないか」と心配して何もしないサロンがありますが、その心配は不要です。
Google自身が公式ヘルプで「クチコミの投稿をユーザーに促す」ことをベストプラクティスとして挙げています。
違反したときに起きること
違反が確認された場合、ビジネスプロフィールに制限がかかります。
- 一定期間、新しい口コミや評価を受け取れなくなる
- 既存の口コミや評価が非公開になる
- 虚偽の口コミが削除されたことを知らせる警告がプロフィールに表示される
(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ポリシー違反によるビジネス プロフィールの制限」)
警告表示が出ると、プロフィールを見た人全員にその表示が見えます。
集めた口コミが一括で消えるだけでなく、信頼まで失う結果になります。
検出は自動化が進んでいます。
BrightLocalによると、Googleは2024年だけで2億4,000万件の虚偽・ポリシー違反の口コミをブロックしました。
短期間に急増させるのも避ける
Googleは口コミの内容だけでなく、増え方のパターンも見ています。
ポリシーには「場所の評価を操作しようとする試みを示唆する、異常な量またはパターンのクチコミ投稿」が禁止対象として明記されています。
ふだん月2件のサロンに、突然1週間で30件が集中する。
こうした動きは不自然と判断される可能性があります。
キャンペーンで一気に集めるより、毎月コンスタントに数件ずつのほうが安全です。
鮮度の面でも、そのほうが有利になります。
景品表示法のステマ規制にも注意する
日本国内では、2023年10月1日から景品表示法上の「ステルスマーケティング規制」が施行されています。
事業者が依頼して書かせた口コミであることを隠す行為は、不当表示として規制の対象になります。
規制の対象には、SNS投稿だけでなくレビュー投稿も含まれます。
(出典:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」)
Googleのポリシーを守っていれば、この規制にも自然と収まります。
見返りを渡さず、内容も指定していなければ、それはお客様自身の感想だからです。
「その場でお願いする」と「後日フォローする」はどちらが向いている?
その場での依頼は投稿率が高く費用もかかりませんが、スタッフの声がけスキルに左右されます。後日フォローは仕組み化しやすい反面、開封されなければ何も起きません。滞在時間が長い業態はその場、回転が速い業態は後日フォローが向いています。
7つの方法は、大きくこの2タイプに分かれます。
どちらか一方でも成立しますが、向き不向きがあります。
| 比較項目 | その場でお願いする(方法1〜3) | 後日フォローする(方法4〜5) |
|---|---|---|
| 投稿までの時間 | その日のうち | 翌日〜数日後 |
| 準備の手間 | 小(QRコード印刷のみ) | 中(LINE設定・カード制作) |
| 属人性 | 高い(声がけの慣れに左右される) | 低い(文面を固定できる) |
| 取りこぼし | 「あとで書きます」で消える | 未開封のまま終わる |
| 費用 | 0〜1,000円 | 0〜5,000円 |

その場でお願いするのが向いている人
施術時間が60分以上あり、お客様との会話が自然に生まれる業態に向いています。
整体院、リラクゼーションサロン、フェイシャルエステなどが該当します。
施術後に体や肌の変化を実感してもらう時間があるため、満足度が最も高い瞬間に依頼できます。
一人サロンで、オーナー自身が最後まで接客するなら、この方法だけで十分機能します。
後日フォローするのが向いている人
回転が速く、お会計から退店までが数十秒で終わる業態に向いています。
整骨院の保険診療、クイックマッサージ、スタッフが複数いて担当が分かれるサロンなどです。
また、「口コミをお願いする」と口に出すのが気が引ける方にも向いています。
文面をあらかじめ作っておけば、毎回悩む必要がなくなります。
両方やる場合の順番
両方に取り組むなら、方法1〜3を1ヶ月続けてから方法4〜5を足してください。
いきなり全部を始めると、どれが効いたのか判断できません。
1ヶ月ずらすことで、増加分の理由が見えます。
Googleマップの口コミが増えない5つの原因と対処法
声がけを続けているのに増えない場合、原因は「依頼していない」「導線が長い」「投稿が反映されていない」「タイミングが悪い」「そもそも来店数が少ない」の5つのどれかです。上から順に確認すると、多くは1週間以内に切り分けられます。
原因1:スタッフによって声がけの有無がバラバラ
複数人で運営している場合、最も多い原因です。
「口コミをお願いしよう」という方針だけ共有して、動作を決めていないと起きます。
対処は、声がけを会計手順の一部にすることです。
「カードを渡す」を会計の動作に組み込めば、意識しなくても実行されます。
ただし、件数のノルマを課すことはできません。
Googleが明示的に禁止しています。
原因2:投稿ページまでの導線が長い
「Googleマップでうちの店を検索して、口コミを書くを押してください」と口頭で伝えるだけでは、ほぼ届きません。
店名の表記ゆれで別の店が出てくることもあります。
対処は、公式の口コミリンクをQRコード化して直接見せることです。
タップ数が3回以内に収まれば、投稿率は上がります。
原因3:投稿されたのに表示されていない
書いてもらったはずなのに反映されない場合があります。
Googleは投稿された口コミを自動審査しており、公開までに時間がかかることや、ポリシー違反と判定されて表示されないことがあります。
(参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「クチコミが表示されない場合、クチコミの表示が遅れる場合について」)
店内のWi-Fiから複数人が連続で投稿した場合や、新規作成したばかりのGoogleアカウントからの投稿は、審査に引っかかりやすい傾向があります。
原因4:依頼のタイミングがずれている
会計を済ませ、コートを着て、ドアに手をかけた瞬間に声をかける。
これでは断られます。
お客様が「帰るモード」に入る前に伝えてください。
施術直後、まだ椅子に座っている段階が最適です。
原因5:そもそも母数が足りていない
月の来店数が30人で、投稿率が5%なら、月に増えるのは1〜2件です。
これは施策の問題ではなく、母数の問題です。
投稿率を10%に上げても月3件。
この場合は、口コミ以外の集客導線も同時に整える必要があります。
一人サロンでも続く|週15分の口コミ運用ルーティン
口コミ施策で最も難しいのは、開始することではなく続けることです。週15分・月1時間の枠を固定し、日々の動作は「カードを渡す」だけに絞ると、施術時間を削らずに運用できます。3ヶ月で20件を目指すなら、週2件のペースが目安です。
ここまでの内容を、実際の1週間・1ヶ月の動きに落とし込みます。
毎日やること:カードを渡す(追加時間ゼロ)
毎日の作業は1つだけです。
お会計の動作に、QRコードカードを渡すことを足します。
言葉を添えるのは、余裕があるときで構いません。
渡すだけでも、渡さないよりは投稿されます。
毎週15分:返信と数字の記録
曜日を固定して、次の3つを行います。
- ステップ1:新着口コミに返信する(10分)
内容に1箇所触れる形で返信します。定型文のコピペは避けます。 - ステップ2:口コミ件数と平均評価を記録する(2分)
先週との差分だけ見ます。増えていれば継続、止まっていれば次週に打ち手を変えます。 - ステップ3:カードの残数を確認する(3分)
20枚を切ったら発注します。切らすと、翌週まるごと施策が止まります。
毎月1時間:競合との比較と見直し
月に一度、狙っているキーワードで実際に検索します。
上位3店舗の口コミ件数と平均評価を記録し、自店との差を確認してください。
差が縮まっていれば、施策は機能しています。
差が開いているなら、依頼のタイミングか導線のどちらかを変えます。
両方を同時に変えると、原因がわからなくなります。
この週15分・月1時間を確保できないときは、作業そのものを減らす方向で考えます。
3ヶ月で20件を目指すペース配分
週2件のペースで、12週間で24件です。
月の来店数が40人、投稿率が15%なら、月6件で3ヶ月18件。
ここに既存の口コミが数件あれば、20件は現実的な数字になります。
投稿率15%は、声がけとQRコードを毎回セットで実行した場合の目安です。
※要確認:この投稿率は現場運用の一般的な水準として記載しています。業種・客層による差が大きいため、自店の実測値で置き換えてください。
Googleマップの口コミを増やす方法についてよくある質問
口コミ依頼のルール、必要な件数、増えるまでの期間について、サロン・整体院のオーナーからよく寄せられる質問をまとめました。Googleの公式ポリシーと2026年時点の調査データをもとに回答しています。
お客様に口コミをお願いするのは、ガイドライン違反になりませんか?
なりません。Googleは公式ヘルプの「クチコミを増やすためのヒント」で、ユーザーに投稿を促すことをベストプラクティスとして挙げています。違反になるのは、金銭・割引・無料サービスなどのインセンティブと引き換えに依頼する場合、良い口コミだけを選んで募る場合、その場で書くことを強要する場合の3パターンです。「率直なご感想をいただけると励みになります」という依頼であれば問題ありません。
口コミを書いてくれた方全員に割引をつけるのはOKですか?
NGです。高評価に限定していなくても、口コミの投稿と引き換えに割引や無料サービスを提供する行為は「虚偽のエンゲージメント」としてGoogleが明確に禁止しています。違反が確認されると、一定期間新しい口コミを受け取れなくなったり、既存の口コミが非公開になったりします。特典を用意したい場合は、口コミとは切り離して「次回来店時の特典」として案内してください。
Googleマップの口コミは何件あれば十分ですか?
最低ラインは20件です。BrightLocalの2026年調査では、47%の消費者が「口コミが20件未満のビジネスは使わない」と回答しています。20件を超えたら、次の目標は狙っているキーワードで上位表示されている競合3店舗の平均件数です。全国平均ではなく、実際に比較される相手の数字を基準にしてください。
口コミが増え始めるまで、どのくらいかかりますか?
月の来店数が40人、投稿率15%の場合、月6件・3ヶ月で18件前後が目安です。ただし施策開始から最初の1〜2週間は、ほとんど動かないことが普通です。カードの渡し忘れや声がけのタイミングを調整する期間になるためで、パターンが固まる3〜4週目から数字が動き始めます。1ヶ月で判断せず、3ヶ月続けてから見直してください。
古い口コミがたくさんあれば、新しい口コミは集めなくていいですか?
集めてください。2026年は口コミの鮮度が重視されており、BrightLocalの調査では74%の人が直近3ヶ月以内に書かれた口コミを参考にすると回答しています。直近2週間以内の口コミを求める人も32%(前年20%)に増えました。3年前の50件より、先月の5件のほうが読まれます。口コミ集めは一度きりのキャンペーンではなく、毎月続ける習慣として設計してください。
スタッフに「1人3件ずつ集めて」とお願いするのはOKですか?
NGです。Googleのポリシーには、販売者が「一定数のクチコミを募るようスタッフに要求すること」が禁止行為として明記されています。同様に、スタッフの名前を口コミに入れてもらうよう依頼することも禁止です。件数のノルマではなく、「お会計時にカードを渡す」という動作を手順として決める形にしてください。動作を固定すれば、件数は結果としてついてきます。
口コミへの返信は必ずしないといけませんか?
必須ではありませんが、返信したほうが結果は出ます。BrightLocalの2026年調査では、すべての口コミに返信している店は80%の消費者から「使いたい」と評価された一方、まったく返信しない店は42%から「使いたくない」と判断されました。返信は投稿者だけでなく、これから来店を検討する全員が読みます。1件3分でも構わないので、口コミの内容に1箇所触れる形で返してください。定型文のコピペは50%の消費者に悪印象を与えます。
まとめ|Googleマップの口コミは「毎回の動作」で増える
Googleマップの口コミを増やす7つの方法のうち、最初に取り組むべきは施術直後の声がけとQRコードの提示です。目標は3ヶ月で20件、その後は競合上位3店舗の平均を狙います。インセンティブとの引き換えや内容の指定は、2026年時点で明確に禁止されています。
この記事の要点を整理します。
- 最初にやること:施術直後の声がけとQRコードの提示をセットにする(費用1,000円以内)
- 目標件数:まず20件、次に競合上位3店舗の平均件数
- 星評価の基準:4.0以上が最低ライン、4.5以上で選ばれやすくなる
- 鮮度:直近3ヶ月以内の口コミがあるかどうかが見られている
- 禁止事項:インセンティブとの引き換え、良い口コミだけを募る行為、内容の指定、スタッフへの件数ノルマ
- 続けるコツ:週15分の固定枠をつくり、日々の作業は「カードを渡す」だけに絞る
7つ全部を今日から始める必要はありません。
QRコードを1枚印刷して、明日のお会計から渡す。
そこからで十分です。
1ヶ月後、口コミが2件増えていれば、その方法は機能しています。
あとは同じことを繰り返すだけです。
それでも手が回らないときは、口コミ依頼と返信を自動化する選択肢があります。
サロン・治療院向けのAI集客ツールAI-BOUZには口コミ収集機能が搭載されており、導入したサロンからは「年に1件だった口コミが継続的に集まるようになった」という報告も出ています。

