美容院の集客アイデア12選|一人サロンでも今日から始められる方法【2026年最新】

2025年の美容室の倒産は235件で、2年連続の過去最多を更新しました(出典:帝国データバンク「『美容室』の倒産動向(2025年)」 https://www.tdb.co.jp/report/industry/20260106-beauty25y/ )。
そのうち9割超が資本金1,000万円未満の小規模経営です。
全国の美容所は27万7,752軒。
店舗が増え続ける一方で、閉じる店も増えているのが今の美容院業界です。
この記事は、スタッフが自分ひとり、あるいは2〜3人の小さな美容院を運営している方に向けて書いています。
毎日SNSを更新する時間はない、広告に何十万も出せない、それでも新規とリピートを増やしたい。
そういう前提で、費用と手間の少ない順に12個の集客アイデアを並べました。
大手チェーンと同じやり方を真似する必要はありません。
小さな美容院には、小さいからこそ効く打ち手があります。
まずは無料でできる4つから、順番に見ていきましょう。
結論からお伝えすると、美容院の集客は「Googleビジネスプロフィールの整備」「口コミを集める仕組み」「次回予約」「LINE公式アカウント」の4つを先に固めるのが最短ルートです。
この4つはすべて月額0円から始められて、新規獲得とリピート率の両方に効きます。
美容室のリピート率は新規で約30%、既存で約70%が目安なので、新規を追う前に再来率を10ポイント上げるほうが早く売上に返ってきます。
美容院の集客アイデア12選【費用・手間の一覧比較表】
美容院の集客アイデアは、月額0円で始められるものが4つ、月5,000円前後で始められるものが4つあります。有料媒体は月2.5万円以上かかるため、優先順位としては後半です。まずは12個を費用と手間で並べた表で全体像をつかんでください。
下の表は、この記事で紹介する12個のアイデアを「費用」「手間」「効果が出るまでの目安」「向いている人」で整理したものです。
上から順に着手すると、支出を増やさずに集客の土台ができます。
| No. | 集客アイデア | 費用の目安 | 手間 | 効果が出るまで | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Googleビジネスプロフィールの整備 | 0円 | 初回2〜3時間/月10分 | 1〜3ヶ月 | 地域名で検索されたときに見つけてほしい人 |
| 2 | 口コミを集める仕組みづくり | 0円〜数千円 | 会計時に10秒 | 1〜2ヶ月 | 技術に自信はあるのに新規が伸びない人 |
| 3 | 次回予約の声かけ | 0円 | 施術後に30秒 | 即日〜2ヶ月 | 既存客の来店間隔が空いてきた人 |
| 4 | 紹介カード・紹介特典 | 印刷代のみ(数千円) | 初回1時間 | 2〜3ヶ月 | 常連客との関係が良好な人 |
| 5 | LINE公式アカウント | 0円〜月5,000円(税別) | 月1〜2回配信 | 1〜3ヶ月 | DMやハガキのコストを下げたい人 |
| 6 | Instagramの最小運用(週1投稿) | 0円 | 週30分 | 3〜6ヶ月 | SNSに時間をかけられないが写真は撮れる人 |
| 7 | スタイル写真の撮り方を変える | 0円〜1万円(照明代) | 初回2時間 | 1〜2ヶ月 | 掲載媒体の反応が悪いと感じている人 |
| 8 | 自社サイト・ブログでのSEO | 月1,000円〜(サーバー代) | 月2〜4時間 | 6〜12ヶ月 | 長期的に媒体依存を減らしたい人 |
| 9 | 予約システムの導入 | 0円〜月1万円前後 | 初回3〜5時間 | 1〜2ヶ月 | 電話対応で施術が止まっている人 |
| 10 | 掲載媒体(ホットペッパービューティー等) | 月2.5万円〜 | 初回設定+月1回更新 | 1ヶ月 | 開業直後で認知がゼロの人 |
| 11 | 近隣店舗との相互紹介 | 0円 | 初回の挨拶回り | 2〜4ヶ月 | 路面店・住宅街の店舗の人 |
| 12 | 店頭・外観・看板の見直し | 0円〜5万円 | 初回1日 | 1〜2ヶ月 | 通行量はあるのに入店されない人 |
12個すべてを同時に始める必要はありません。
1〜4は無料で、しかも今週から着手できます。
ここが固まっていない状態で10の有料媒体に月5万円払うと、集めた新規客が定着しないまま費用だけが残ります。
【無料・今日からできる】美容院の集客アイデア4選
最初に取り組むべきは、費用0円で新規とリピートの両方に効く4つです。Googleビジネスプロフィール、口コミ、次回予約、紹介カード。どれも1回の設定で効果が続くタイプの施策で、毎日の更新作業は発生しません。
1. Googleビジネスプロフィールの整備:地域名検索で見つけてもらう
Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップや検索結果に表示される店舗情報を無料で管理できるツールです。
「地域名+美容院」で検索したとき、地図と一緒に3店舗が並んで表示される枠がありますが、あの表示元がこれにあたります。
登録も運用も完全に無料で、掲載媒体のような月額費用は一切かかりません。
まずやることは以下の5つです。
- ステップ1:オーナー確認を済ませる
Googleビジネスプロフィールの管理画面から申請します。ハガキまたは電話での認証で、所要時間は申請10分+到着待ち1〜2週間です。 - ステップ2:基本情報を埋め切る
営業時間、電話番号、住所、Webサイト、駐車場の有無、決済方法まで空欄をなくします。所要30分、費用0円です。 - ステップ3:写真を20枚以上載せる
外観・内観・スタイル写真・スタッフ写真をバランスよく入れます。外観写真があるかどうかで、初回来店時の「見つけられない」を防げます。 - ステップ4:サービス(メニュー)と料金を登録する
カット、カラー、パーマ、トリートメントの料金を明記します。料金が書いていない店は候補から外されやすくなります。 - ステップ5:月1回、投稿機能で近況を出す
新メニューや空き状況を1本投稿するだけで構いません。所要10分です。
ここまでやって、あとは口コミが積み上がるのを待つ形になります。
毎日の作業が発生しないのが、忙しい一人サロンにとって大きな利点です。
2. 口コミを集める仕組みづくり:会計時の10秒を変える

口コミは、ローカル検索の表示順位を左右する要素として上位に挙げられています。
それ以上に大きいのが、来店を決める直前の後押しです。
ただ、多くの美容院で口コミが増えない理由ははっきりしています。
お願いしていないからです。
やり方はシンプルで、会計時にQRコード付きのカードを渡しながら一言添えるだけです。
「よかったら感想を書いていただけると嬉しいです」で十分です。
QRコードはGoogleビジネスプロフィールの管理画面から無料で発行できます。
ポイントは3つあります。
- タイミング:施術直後、鏡を見て満足そうな表情のときに渡す
- 渡す相手:全員ではなく、会話が弾んだ人・リピート2回目以降の人に絞る
- 返信:いただいた口コミには必ず返信する。低評価にも感情的にならず事実ベースで返す
月に2〜3件でも積み重なれば、1年で30件近くになります。
口コミが10件を超えたあたりから、検索結果での見え方が変わってきます。
3. 次回予約の声かけ:新規を追うより先に再来率を上げる
美容業界のリピート率は、新規客で約30%、既存客で約70%が一般的な目安とされています(※要確認:業界メディア各社の公表値。一次統計ではないため、記事公開時に出典の確認をお願いします)。
新規客の10人に7人は二度と来ないという計算です。
ここで新規をさらに集めても、穴の空いたバケツに水を注ぐ形になります。
先に手をつけるべきは次回予約です。
施術後、鏡の前で「次はこのくらいの時期がきれいに保てます」と伝えて、その場でカレンダーを開く。
所要時間は30秒で、費用は0円です。
カラーなら6〜8週間、カットなら2〜3ヶ月が一般的な提案タイミングになります。
全国平均の年間利用回数は女性4.18回、男性5.05回で、いずれも前年より減少しています(出典:ホットペッパービューティーアカデミー調査 https://hba.beauty.hotpepper.jp/ )。
来店間隔が空くほど売上が下がる構造なので、この30秒の効果は小さくありません。
4. 紹介カード・紹介特典:常連客をもう一人の営業担当にする
紹介で来たお客様は、最初から店への信頼がある状態で来店します。
その分、リピートにつながる確率も高くなります。
用意するのは名刺サイズのカード1種類だけで、印刷代は100枚で1,000〜3,000円程度です。
記載内容は「紹介した人・された人の両方に次回500円オフ」といったシンプルな条件で構いません。
渡すタイミングは、常連客が「友達に勧めておくね」と口にした瞬間です。
その場でカードを渡せば、相手も伝えやすくなります。
特典は割引より、次回のトリートメント無料など施術で返すほうが単価を守れます。
値引きを覚えられると、通常価格に戻したときの離脱が起きやすくなるためです。
【月5,000円以内】美容院の集客アイデア4選
無料施策の次に効くのが、月5,000円以内で運用できる4つです。LINE公式アカウントは無料プランで月200通まで配信でき、Instagramは週1投稿でも十分機能します。写真の撮り方を変えるだけで反応が変わるケースも多く、費用対効果の高い領域です。
5. LINE公式アカウント:DMのコストをゼロに近づける
LINE公式アカウントの料金プランは3つあり、コミュニケーションプランは月額0円で月200通まで配信できます。
ライトプランは月額5,000円(税別)で5,000通、スタンダードプランは月額15,000円(税別)で30,000通です(出典:LINEヤフー for Business https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan/ )。
友だち100人に月2回配信しても200通なので、友だち100人までは無料プランで運用できます。
一人サロンなら、しばらく0円で足ります。
なお、1対1のチャット送受信・応答メッセージ・あいさつメッセージは通数にカウントされません。
予約変更のやり取りをLINEで済ませても、配信枠は減らない仕組みです。
使い方は3つに絞ると迷いません。
- 予約確認と前日リマインド:無断キャンセルを減らす。チャット扱いなので無料
- 月1回のお知らせ配信:空き枠、新メニュー、季節のケア情報を1通に
- あいさつメッセージ:友だち追加直後に自動送信。次回予約の導線を入れておく
友だち追加は、会計時にQRコードを見せて「予約と変更がここでできます」と伝えるのが最も増えます。
特典をつけなくても、便利さが伝われば追加してもらえます。
6. Instagramの最小運用:週1投稿でも成立させる

毎日投稿できないならInstagramをやらない、という選択も現実的です。
ただ、週1回30分だけなら続けられる方も多いはずです。
最小運用のルールは3つです。
- 投稿は週1回、施術後のスタイル写真1枚だけ:ストーリーズは気が向いたときで十分
- キャプションは3行:メニュー名、使った薬剤やカラー名、予約方法
- プロフィール欄を作り込む:地域名、駅からの距離、予約リンク、営業時間
投稿頻度より、プロフィール欄の完成度のほうが予約数に直結します。
投稿を見て興味を持った人が最後に見るのはプロフィールで、そこに地域名と予約リンクがなければ離脱します。
ハッシュタグは「#地域名美容室」「#地域名カラー」など、地域名を含むものを5〜10個。
全国区の大きなタグは競合が多く、小さな店の投稿は埋もれます。
7. スタイル写真の撮り方を変える:同じ技術でも反応が変わる
掲載媒体でもSNSでも、選ばれるかどうかは写真でほぼ決まります。
そして写真は、機材より撮り方の影響が大きい部分です。
今日から変えられるのは以下の4点です。
- 背景を統一する:無地の壁1面を撮影場所に固定する。費用0円
- 光を正面から当てる:窓際か、リングライト1台(3,000〜8,000円)で十分
- 正面・斜め・後ろの3カットを揃える:後ろ姿があると仕上がりが伝わる
- 加工は最小限にする:実物と差がある写真はクレームと低評価につながる
撮影の許可は、施術中に「よかったら仕上がりを撮らせていただけますか」と聞けば大半の方が応じてくれます。
顔が写らないアングルなら、さらに承諾を得やすくなります。
8. 自社サイト・ブログでのSEO:時間はかかるが資産になる
自社サイトからの集客は、成果が出るまで6〜12ヶ月かかります。
そのかわり、一度上位に表示されれば掲載料も広告費もかかりません。
費用はレンタルサーバー代が月1,000円前後、ドメイン代が年1,500円程度です。
WordPressで作れば、初期費用は2万円以内に収まります。
書く内容は、施術の宣伝ではなく客の疑問に答えるものにします。
- 「白髪染めとおしゃれ染めの違い」など、来店前に調べられる内容
- 「縮毛矯正の持ちを良くするホームケア」など、施術後の悩みに答える内容
- 「地域名+美容院」で自店を紹介するページ:アクセス、駐車場、料金を明記
月2本、1本1,500文字程度で構いません。
半年で12本たまれば、検索から人が来る土台になります。
【有料】美容院の集客アイデア2選と、支出の見極め方
有料の集客手段は掲載媒体と予約システムの2つです。掲載媒体は月2.5万円以上かかるうえ、予約売上に対する手数料も発生します。開業直後の認知獲得には有効ですが、無料施策を整えないまま契約すると費用だけが積み上がります。
9. 予約システムの導入:電話対応で施術を止めない
施術中に電話が鳴って手を止める。
これが1日3回あると、月に90回の中断です。
24時間予約を受けられる仕組みを入れると、この中断がなくなります。
無料プランのある予約システムもあり、一人サロンなら月0〜3,000円程度から導入できます。
Googleビジネスプロフィールに予約リンクを設定すれば、検索結果から直接予約に進めます。
LINE公式アカウントのリッチメニューに予約ボタンを置くのも同じ効果があります。
選ぶ基準は3つです。
- スマホから3タップ以内で予約が完了するか
- 前日リマインドの自動送信があるか:無断キャンセル対策として効く
- 顧客カルテと連動しているか:来店履歴が残ると次回提案がしやすくなる
10. 掲載媒体(ホットペッパービューティー等):使うなら期限を決める
掲載媒体が向いているのは、開業直後で認知がゼロの店です。
新規客の流入が確実に見込めるため、立ち上がりの数ヶ月は効率が良くなります。
一方で、割引クーポンで集めた客は次も割引を求めて別店舗に移りやすく、リピート率が伸びにくい傾向があります。
掲載費と手数料が固定費として毎月出ていくため、売上が伸びても利益が残らない状態にもなりがちです。
使うなら「掲載は12ヶ月、その間に自社集客の土台を作る」と期限を切るのが現実的です。
掲載中に、来店した新規客をLINE公式アカウントとGoogle口コミに必ずつなげる。
これをやっておくと、掲載をやめた後も客との接点が残ります。
【オフライン】美容院の集客アイデア2選
オンライン施策が飽和するなか、地域密着の美容院ではオフラインの打ち手がまだ効きます。近隣店舗との相互紹介と、店頭・外観の見直しの2つです。どちらも費用がほとんどかからず、競合がやっていない領域でもあります。
11. 近隣店舗との相互紹介:商圏を共有する店と組む
美容院の商圏は、都市部で徒歩10分圏、郊外で車15分圏が一般的な目安です。
その範囲にある「客層が重なるが競合ではない店」と組みます。
相性が良いのは以下のような業種です。
- ネイルサロン・まつげエクステサロン:来店動機が近く、来店頻度も似ている
- 整体院・接骨院:施術中の会話量が多く、紹介が生まれやすい
- 個人経営のカフェ・雑貨店:滞在時間が長く、チラシやカードを置いてもらいやすい
やり方は、名刺かショップカードを50枚持って挨拶に行くだけです。
「お互いのカードを置き合いませんか」と提案します。
費用は印刷代のみで、月額はかかりません。
紹介が成立したら、必ず相手の店に報告する。
この一往復があるかどうかで、関係が続くかが決まります。
12. 店頭・外観・看板の見直し:通行人の3秒を取りに行く
通行量はあるのに新規が入ってこない場合、外から店の中が見えないことが原因になっているケースがあります。
確認するのは4点です。
- 料金が外から見えるか:カット料金が見えないと入店のハードルが上がる
- 営業中かどうかが分かるか:照明とオープン表示
- 予約なしで入れるかが分かるか:「当日予約OK」の一言があるだけで違う
- スタイル写真が1枚でも掲示されているか:得意な仕上がりが伝わる
A型看板1台なら5,000〜15,000円、手書きボードなら1,000円程度で揃います。
費用対効果でいえば、この12個のなかで最も安く試せる施策です。
美容院の集客は何から始める?一人サロンの優先順位3ステップ

12個すべてを同時に進めると、どれも中途半端になります。一人サロンの場合、最初の1ヶ月は無料施策の土台づくり、2〜3ヶ月目でリピート導線、4ヶ月目以降で新規流入という順番が現実的です。有料媒体の検討は最後で構いません。
- ステップ1(1ヶ月目):Googleビジネスプロフィールを完成させる
オーナー確認、基本情報、写真20枚、メニュー料金までを埋めます。合計の作業時間は3〜4時間、費用は0円です。ここが今日できることです。 - ステップ2(2〜3ヶ月目):口コミ依頼・次回予約・LINE友だち追加を接客の型に組み込む
会計時と施術直後の声かけをルール化します。1人あたり1分の追加で、費用は印刷代の数千円のみです。 - ステップ3(4ヶ月目以降):新規流入を増やす施策を1つだけ足す
Instagram週1投稿、ブログ月2本、近隣店舗との相互紹介のうち、続けられそうなものを1つ選びます。同時に2つ以上は増やしません。
この順番にする理由は、ステップ1と2が終わっていないと、新規客が来ても定着しないためです。
先に受け皿を作ってから、水を注ぐ。
遠回りに見えて、これが最短になります。
掲載媒体と自社集客の違いとは?どちらが向いている?
掲載媒体は即効性があるかわりに毎月の固定費と手数料がかかり、自社集客は立ち上がりが遅いかわりに費用が積み上がりません。開業からの年数と、月々に出せる金額で選び分けるのが現実的です。
| 比較項目 | 掲載媒体(ホットペッパービューティー等) | 自社集客(Google・LINE・SNS・自社サイト) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円(掲載料に含まれる) | 0〜2万円程度 |
| 月額費用 | 2.5万円〜50万円以上+予約売上の約2%(※要確認) | 0〜6,000円程度 |
| 効果が出るまで | 掲載開始から約1ヶ月 | 3〜12ヶ月 |
| 集まる客層 | 価格・クーポン重視の層が多い | 指名・技術・雰囲気を重視する層が多い |
| リピート率 | 低くなりやすい | 高くなりやすい |
| やめたときの影響 | 新規流入がほぼ止まる | 蓄積が残るため急激には落ちない |
| 必要な手間 | 初期設定と月1回の更新 | 継続的な運用が必要 |
掲載媒体が向いている人
開業から1年以内で、地域での認知がまだない美容院です。
自社サイトもSNSのフォロワーもゼロの状態から新規を集めるには、人が集まっている場所に出るのが最も早い方法になります。
月に2.5万円以上の広告費を、少なくとも6ヶ月は継続して出せる資金余力があることが前提です。
1〜2ヶ月で判断して撤退すると、費用だけが残ります。
自社集客が向いている人
開業から2年以上が経ち、既存客が50人以上いる美容院です。
すでに来てくれている人がいる状態なら、口コミとLINEを起点に広げるほうが費用効率が上がります。
また、月の広告予算が2万円未満の一人サロンも自社集客が中心になります。
その場合、この記事のアイデア1〜8までで組み立てるのが現実的です。
集客アイデアを試しても効果が出ないときに見直す4点

施策を増やしても数字が動かない場合、原因は施策の種類ではなく前提条件にあることが大半です。ターゲットのずれ、写真、予約導線、効果測定の4点を順に確認すると、詰まっている箇所が特定できます。
ターゲットが「全員」になっていないか
幅広い客層に来てほしいと考えると、メニューもメッセージも当たり障りのないものになります。
結果として、誰の目にも留まらなくなります。
「30代・子育て中・白髪が気になり始めた女性」くらいまで絞ると、書く内容も撮る写真も決まります。
絞っても、その層以外が来なくなるわけではありません。
写真が実物と乖離していないか
加工を強くかけた写真で集めた客は、来店時のギャップで低評価につながります。
掲載写真と仕上がりが一致している店のほうが、口コミ評価は安定します。
予約導線が3タップ以内か
Instagramのプロフィールから予約ページに飛べるか。
Googleビジネスプロフィールに予約リンクがあるか。
LINEのリッチメニューに予約ボタンがあるか。
この3つを実際に自分のスマホで試して、3タップを超えるようなら導線を作り直します。
興味を持った人が離脱する場所は、ほぼここです。
効果を数えているか
数えていない施策は、良し悪しの判断ができません。
月末に確認するのは以下の4つだけで十分です。
- 新規客数:今月何人が初来店したか
- 新規リピート率:3ヶ月前の新規客のうち、再来した人の割合
- 予約経路:Google、LINE、掲載媒体、紹介の内訳
- 口コミ件数と平均評価
この4つをノート1ページに書くだけで、翌月に何を続けるかが決まります。
集計に必要な時間は月15分程度です。
美容院の集客に関するよくある質問
美容院の集客について、実際によく寄せられる質問に数字ベースで回答します。開業直後の集客、無料でできる範囲、リピート率の目安、SNSの必要性など、判断に迷いやすい点を中心にまとめました。
美容院の集客って、まず何から始めればいいですか?
Googleビジネスプロフィールの整備からです。
費用0円、初回の作業時間は3〜4時間で、「地域名+美容院」で検索されたときの表示に直結します。
オーナー確認、基本情報の入力、写真20枚以上、メニュー料金の登録まで済ませたら、次に口コミ依頼を接客に組み込みます。
この2つが終わるまで、有料媒体の契約は保留にして問題ありません。
お金をかけずに美容院の集客はできますか?
できます。
この記事の12個のうち、Googleビジネスプロフィール、次回予約、Instagram、近隣店舗との相互紹介の4つは完全に0円です。
LINE公式アカウントも、月200通までのコミュニケーションプランなら月額0円で、友だち100人に月2回配信できます。
紹介カードの印刷代と看板代を入れても、初期投資は1万円以内に収まります。
美容院のリピート率は何%あればいいですか?
新規客の3ヶ月以内の再来率で30〜50%、既存客の1年以内の再来率で55〜80%が一般的なゾーンとされています。
まずは新規リピート率を測ることから始めて、3ヶ月前の新規客のうち何人が戻ってきたかを数えてください。
30%を下回っている場合は、新規獲得より次回予約の徹底が先です。
SNSをやらないと美容院の集客はできませんか?
SNSなしでも集客は成立します。
実際、Googleビジネスプロフィール、口コミ、紹介、次回予約の4つだけで安定している一人サロンは珍しくありません。
SNSは新規流入を増やす手段の1つで、必須ではない位置づけです。
どうしても取り組む場合は、週1回30分のInstagram投稿から始めて、プロフィール欄に地域名と予約リンクを入れるところまでやれば形になります。
ホットペッパービューティーはやめても大丈夫ですか?
やめる前に、自社の予約経路を3ヶ月分数えてください。
掲載媒体経由の予約が全体の50%を超えている状態で解約すると、売上が大きく落ちます。
先にやることは、媒体から来た新規客をLINE公式アカウントの友だちとGoogle口コミにつなげて、自社の接点に移し替える作業です。
媒体経由の比率が30%を下回ったら、解約を検討できる段階になります。
美容院の平均客単価はどのくらいですか?
1回あたりの平均利用金額は女性7,482円、男性4,708円で、いずれも過去5年で最高額を記録しています。
年間の利用回数は女性4.18回、男性5.05回で、前年からはどちらも減少しました(出典:ホットペッパービューティーアカデミー調査 https://hba.beauty.hotpepper.jp/ )。
単価は上がっているが来店回数は減っている、というのが現在の状況です。
来店間隔を1回分縮められれば、年間で7,000円前後の売上増につながります。
一人サロンでも集客はうまくいきますか?
経済センサス(令和3年)によると、美容業の事業所の約50%が1人営業で、2人以下が全体の73%を占めます。
一人サロンは例外ではなく、業界の標準的な形態です。
規模が小さいぶん、来店客一人ひとりへの対応が丁寧にできるため、口コミと紹介では有利に働きます。
大手と同じ広告投下ではなく、既存客との関係を軸にした集客を組むのが現実的な戦略になります。
まとめ:美容院の集客アイデアは、無料の4つから順に着手する
美容院の集客は、費用と手間の少ない順に着手するのが最も失敗しにくい進め方です。Googleビジネスプロフィール、口コミ、次回予約、紹介カードの4つは月額0円で、新規とリピートの両方に効きます。有料媒体の検討は、この土台ができてからで間に合います。
この記事で紹介した12個のアイデアを、もう一度整理します。
- 無料でできる4つ:Googleビジネスプロフィール、口コミの仕組み、次回予約、紹介カード
- 月5,000円以内の4つ:LINE公式アカウント、Instagram週1投稿、写真の撮り方、自社サイトのSEO
- 有料の2つ:予約システム、掲載媒体
- オフラインの2つ:近隣店舗との相互紹介、店頭・外観の見直し
全国の美容所は27万7,752軒まで増え、2025年の倒産は235件と過去最多を更新しました。
競争が厳しいのは事実です。
ただ、倒産した美容室の9割超は資本金1,000万円未満の小規模店で、設立10年未満が49.0%を占めています。
言い換えると、開業から数年の受け皿づくりで差がついているということです。
今週やることは1つで構いません。
Googleビジネスプロフィールを開いて、空欄を埋めるところから始めてください。
費用はかからず、3時間あれば終わります。

